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W.E.Hill & Sonsの楽器 | ヴァイオリン掲示板

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楽器・付属品 22 Comments
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W.E.Hill & Sonsの楽器

投稿日時:2024年12月05日 04:22
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
ヒルは、顎当て、コンポジット、松脂、E線など弦、アクセサリーで身近ですが、楽器もよいですよね ‼ ですが、概ね20thのメーカで少し新しめ、また、ブリティッシュと云うことでイタリアンやフレンチでもないことから、マイナー感もあって楽器を所有されている方は少ないかもしれません

ヒルの弓を所有して、品質はとても良い一方、ビヨームよりもかなり低価格でリーズナブル、日常使いにも重宝して、とても良いと思います。 皆様はヒルの楽器に対する評価はどのようでしょうか? 
そこで、ヒル(本体or弓)への評価を、言いたい放題、妄想OKで、伺いたいと思います!

W.E.Hill & Sonsは、19thパリのメーカー楽器商ビヨームが、20thロンドンで復活したようなメーカー楽器商です。 モダン楽器は、イタリア人ビオッティの演奏を切っ掛けにパリ発祥で、バロック楽器を改良したオールドと併せてイタリア-フランスが主流です。 近代のブリティッシュはパリから ビオッティと同時に パノルモ、フェイント、ロット ら他がロンドンに移り、ベッツ、ドット、タブスら他に伝えて広がり、楽器製作はフランスの分家の様な位置づけです。そこで、ベッツ、ドットに続いて登場したのが、W.E.Hill & Sonsです
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【ご参考】
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Re: W.E.Hill & Sonsの楽器

投稿日時:2024年12月17日 15:09
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
「 W.E. Hill & Sons: Violin Makers 1880-1936 」を開いて見ました (更に詳しくは買って読んで下さい)。 音は分かりませんが、戦前の見て素晴らしい楽器が並んでおり、俗に言う工房製も見ることができます

Alfred E.Hill工房は、W.E. Hill & Sons設立の1880年、Alfred.E.HillがC.L.DélunetとC.F.Langonetと共にミラクールのJ.J.Martinの工房([55550]
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル

投稿日時:2024年12月11日 19:59
投稿者:松毬(ID:JSBASUA)
イメージは、トヨタで、それよりもプジョーシトロエン、ルノーです。 鈴木と同じ大衆量産品だけど、鈴木よりちょっといい感じです。 JTLは、鈴木に先駆けプレス板の低級楽器を出していて、悪いイメージも付いていますが、フランスの香りがあっていいですね

1919年、数フランから1440フランまで楽器があるようですが、どのあたりの楽器になりますか?
J.T.L.カタログ https://www.luthiers-mirecourt.com/thibouville1919.htm

とは言っても、あまり知られていませんがフラッグシップは、まぁッなんて高級なマスターピースです。 [55533] [55537]にある通り、J.B.Vuillaumeの弟子のButhodと、弓の名工C.C.N.Hussonの製作で設立された会社で、名門です。 19世紀のピン楽器には、彼らの楽器があります。 他にC.C.N.H.の四弟子(C.N.Bazin、息子、J.A.Vigneron、J.A.Lamy)らも絡んでいます。 Bazinが弓を手伝ったことは勿論、J.A.Vigneronが、J.B.Vuillaume工房で、F.N.Vorinと机を並べて弓を製作したJ.J.Martinに学んだころ、J.J.Martinは、Vuillaumeスタイルのまま弓をスタンプJTLで 供給しています。 Vigneronも手伝ったことでしょう。 またJTLの弓で、スタンプLamyで、J.A.Lamyが作ったフロッグの弓もあります。 中には300万円以上する弓も珍しくなありません。 でも面白い?不思議?で、弓と逆転してButhod は、200-300万円前後くらいにとどまっており、また、作者不明のただのJTLではそんなには値は上がりません

この様に良いブランドイメージもあって、また、プラザ合意前の為替の影響もあって、相対的に鈴木より高い値付けで、日本に入っているのではありませんかね
 /J.A.VIGNERONと兄弟弟子)で学んだことに始まるようで、他に多くのミラクールの職人を雇い、ミラクールとの繋がりが深くなります。 C.L.Délunetの義理の従兄弟は、Victor F. Fétiqueであり、また、Leon MOUGENOTも、一年ほどHill工房で働いたことは有名でした
https://kokusaigakkisha.co.jp/violin-leon-mougenot-gauche-mirecourt/
https://www.bunkyo-gakki.com/find_instruments_and_bows/detail/1297
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Re: W.E.Hill & Sonsの楽器

投稿日時:2024年12月08日 18:54
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
参考セスト ロッキ ブラームス ベートーベン ソナタ
https://youtu.be/V_WFc2c3gKo

参考レオン ムジーノ メンデルスゾーン 協奏曲1楽章
https://youtu.be/pFFcy__YmP8

参考シャルル・ベイリー メンデルスゾーン 協奏曲2楽章
https://youtu.be/r1PcNvxLgQY

ラベル "C.F.ランゴネ" ? ショーソン
https://youtu.be/0WxeUZ-M2Dk

ビヨーム コピー マスネ
https://youtu.be/NTcSA52j78k
 では参考とした

また、Arthur F. Hillの義理の兄弟、Albert Phillips Hillは、このムジーノに学び、また、ボローニャのフィオリーニにも学んだことも分かります。 Alfred.E.Hill亡きあとHill商会を買い取り工房を引き継ぎます

オールドイタリアが売れるの同じでも、産業革命後のイギリスでは、Hill商会のモダン新品がフレンチでは、フランス、パリのVuillaume商会とは同じ様には行かず、戦後もずうっとモダン新品には光が当たらなかったのでしょう。 アメリカN.Y.で、イタリアのサッコーニを擁したWurlitzer商会(バイオリン部門/[55561]
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Re: アメリカのバイオリン

投稿日時:2024年12月16日 15:50
投稿者:松毬(ID:YmhmiCA)
N.Y.の L.ベリーニは触ったことあります。 日本に割りとあると思います。 サッコーニの弟子です。 ビソロッティの兄弟子に当たり、私が弾いたことのあるビソロッティより少し経年していたためか、乾いた良い音でした

戦後の メリケンスクールは、サッコーニが指導的立場をとったことから、名目上はサッコーニの弟子や孫弟子たちらに位置づく側面があります。 ジグもカーティンらも

ウォリッツァー商会の1949年にランバード・ウォリッツァーとフェルナンド・サッコーニがバイオリン部門を設立して、殆どのストラドにサッコーニが関わったとされます。 その知見をメリケン職人が求めたようです。 その一人にケンネス・ウォレンもいたでしょう

チュー・ホー・リー(Tschu Ho Lee)は、アメリカでは、ケンネス・ウォレンの為に働き、ウォレンの製作学校の教師となります。 そのまま独立したようで、のちにこの学校がシカゴの製作学校になります

Kenneth Warren & Son Ltd.
traces back to the violin shop of Kenneth Warren Sr. that was founded in 1926 and closely cooperated with Rembert Wurlitzer in New York City and W. E. Hill & Sons in London. Warren established the Kenneth Warren School of Violin Making in 1975 that was sold to Tschu Ho Lee in 1983 and exists today as The Chicago School of Violin Making.

https://www.violinorum.com/us/violin-makers/violin-makers-chicago/
 )とも、事情が大きく異なり、100年を経てようやくJ.&A.Beareが取り上げたものです

しかし、フレンチが良いとされる"弓"では事情が良くて世界的な名声を維持してきました。 Hill 商会の弓は、実際はフレンチスクールでHillの弓を多くの職人に作らせVuillaumeの製作のように高い品質を維持することに成功しています。 戦後も名声は続くわけです
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Re: W.E.Hill & Sonsの楽器

投稿日時:2024年12月18日 01:04
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
Hill商会の工房新作は、戦前のHill商会の工房モダン並みに、かなり良いみたいですね! スーパー新作の工房製みたいな感じです

Hill商会の工房復刻プロジェクトとして、2017年にHill商会を買ったJ.&A.Beareは、Steven Smith と Simon Morrisが、J.A.B.にStefan-Peter Greiner と Robert Brewer Youngを招き、また、Hill商会の新品楽器の再生を図ります。 弓は、Hill製作を担ったDerek Wilson(21番)が戻って再開します
https://www.robertbreweryoung.com/w-e-hill-and-sons
https://www.beares.com/new-makers/

ストラド2020
https://www.givensviolins.com/product/w-e-hill-sons-strad-model-no-614-london-2020-w-cert/#prettyPhoto

デル・ジェス2019 : https://youtu.be/qSS4hkUIE60
https://brobstviolinshop.com/instruments/w-e-hill-sons-london-2019-guarneri-model/

ベルゴンツィ2019 : https://youtu.be/1ePedbY6sW0
https://brobstviolinshop.com/instruments/w-e-hill-sons-london-2019-bergonzi-model/

Stefan-Peter Greiner : 関連 [38594]
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新作楽器

投稿日時:2008年11月09日 14:35
投稿者:ビオール(ID:EAR2l4U)
ドイツの製作家シュテファン=ペーター・グライナーについて詳しい方いませんか、、
 [44757]
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Re: 精巧なオールドレプリカ

投稿日時:2012年07月22日 10:52
投稿者:Tetsu(ID:KIOAN3k)
Gregg AlfさんもPeter Greinerさんの楽器も興味はあるのですが、なにせ実物を見たことがありません。
しかもGreinerさんの楽器は音楽に関する演奏活動や履歴を聞かれた上10年待ちといった話を聞きます。
入手は困難なのではないでしょうか?
Gregg Alfさんはどうなのでしょう。比較的入手しやすのかどうか?
以前ドイツのJoachim Shadeさんの楽器を試す機会がありましたがとても良かったです。ただ、見た目が好みではありませんでした。ルックスが良ければ購入したと思います。
クレモナ新作ばかりの日本のしな揃えはいいかげんあきあきしてはおります。とは言え400~500万出して見たこと無い製作者の楽器はなかなか購入する人は少ないとは思います。
 
https://greinerviolins.com/biography/

Robert Brewer Young
https://www.robertbreweryoung.com/
https://pact.egs.edu/biography/robert-brewer-young/
ジュリア・サラーノ
https://www.bunkyo-gakki.com/stories/instruments_bows/Sarano

Greiner 作品
 立上 舞  https://youtu.be/PzBR_JTcLlY
 関口那々子 https://youtu.be/L8dHw1H8iPY
 https://www.shimamura.co.jp/shop/repair-violin/product/20231213/3024/

 MyLuthier https://youtu.be/Vgvu9bzynTo
 https://www.myluthier.co/post/the-worlds-best-violin-makers-of-2025
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Re: W.E.Hill & Sonsの楽器

投稿日時:2024年12月20日 02:35
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
Hill商会は、安くはないスーパーです!
チラッと新作のPrice $34,000と見えますが、とすると戦前のモダン楽器の今の価格$40,000 [55536]
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Re: W.E.Hill & Sonsの楽器

投稿日時:2024年12月08日 16:37
投稿者:通りすがり(ID:JSgmmVY)
Ray Chenが楽器屋で弾き比べをする動画でいい印象を持ちました。40,000ドルとのこと。

https://youtu.be/BhWBDLTt7dI?si=HxQPqQ2dmPM-1WSA
10分くらいのところです。

作っている中の人が様々ということは個体差は相当あるんでしょうね。
に肉薄

戦前のモダン、当時新品£45で多分今の感覚の100万円位じゃないかなあ? 戦前のモダン新品の時、次のケースが£10前後くらいだったらしいです
https://i0.wp.com/stringsmagazine.com/wp-content/uploads/2016/08/Sarasate-case-2.jpg
https://stringsmagazine.com/w-e-hill-sons-the-golden-period-of-violin-cases/

Hill商会の新作、すかさず「[44755]
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精巧なオールドレプリカ

投稿日時:2012年07月21日 23:48
投稿者:本気系(ID:UnOBJgA)
現代のヴァイオリン製作者の中でも特に実力のあるヴァイオリン製作者は、問屋や弦楽器店を通さずに、「直販で」売るようになってきています。
送料と保険料を負担すれば、自分の希望するヴァイオリンに近いものを1台送ってくれて、気に入れば購入、気に入らなければ、その楽器を再調整するか別のヴァイオリンと交換、という具合に対応してくれます。自分の作品によほどの自信があるからこその売り方だと思いますし、彼らのオールドレプリカを手に取って見てみると、そういう売り方にふさわしい逸品だと感じます。

例)Gregg Alfのストラディヴァリウスのレプリカ
ttp://www.alfstudios.com/gallery/GAlf/GA210/index.html

Gregg Alfのレプリカは非常に精巧で本物の質感をリアルに再現していて、日本の弦楽器店の店頭で見かけるような「なんちゃってレプリカ」とは一線を画しています。
また、Gregg Alfのレプリカは、見た目がオールドそっくりなだけでなく、音もオールドっぽい音が出せて、しかも、健康で非常にパワフルな音が出せるので、本格的なコンサート楽器として買ってすぐに使えます。

200万円とか300万円出して、「しょうもない新作ヴァイオリン」を買うくらいなら、400~500万円出して、上記のGregg Alfのような超ハイレベルなオールドレプリカを買った方が、はるかにお得だと思います。

弦楽器店の店頭でGregg Alfなどの精巧なオールドレプリカと、クレモナなどの現代の新作ヴァイオリンを弾き比べられたら、ユーザー的には非常に便利だし、納得して買うことができるのですが、残念ながら、そういう弦楽器店は皆無です。

英会話が苦手であれば、電子メールで簡単な英文を書いて依頼すれば、オールドレプリカのトライアル(試奏)をさせてもらえますので、本気で良いヴァイオリンを求めている人はトライアルしてみると良いでしょう。
 精巧なオールドレプリカ」の仲間入りです。 グライナーの楽器にヒルのラベルを貼ってないか?的な話しを妄想しちゃます。 Hillで新作買ったらグライナーだったて話しです

だったら、グライナーは発注しても何年も待ちだろうし、オークション・レコード$95,920 June 2014と高額で、生で見るのも稀まれなので、お得かも?😄

最近のスーパー新作は400-500万円の話しではなく2,000万とか3,000万とかの話し変わったようで、ジグムントは先月オークション・レコード更新$180,000
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