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雑談・その他 60 Comments
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演奏頻度の低い名曲を募るスレッド

投稿日時:2003年11月08日 18:04
投稿者:ぷーた(ID:JzkQCFY)
今非常に興味があります。マイナーな名曲を教えてください。出来れば、楽譜かCDの情報もお願いします。隠れた佳曲を掘り出していきましょう。
僕から一曲。最近はしばしば弾かれるようになったかも知れませんが、ブゾーニのヴァイオリン協奏曲を推薦します。グラズノフやショスタコーヴィチよりも素晴らしいと思います。アドルフ・ブッシュのLive盤CDで聴きました。
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ポルトガルのソナタ

投稿日時:2003年12月17日 23:43
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
ポルトガルの知性派作曲家
Luis de FREITAS BRANCO(1890-1955)
(正確な発音は自信なしです)
による2曲のヴァイオリンソナタの
ティボール・ヴァルガによる名録音があります。
Tibor Varga Collection Vol.19
ポルトガル的個性というべきかどうか解りません。
無調とは無縁な古風な作品です。
洒脱で、作曲技法的にも手堅いです。
上手なアマチュアには立派に弾けると思います。
第1番は1907年ですから17歳の作品ですが未熟なところはないと思います。
第2番は1928年で、教会旋法的で厳粛で深い音楽です。印象派的響きや五音音階も取り入れています。この2番は貴重な20世紀のソナタだと感じます。
[7992]

PRADOのコンチェルト

投稿日時:2003年12月18日 20:47
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
ブラジル出身、
ブーランジェやメシアンに学んだ優れた作曲家:プラード
Jose (Antonio ) de Almeida PRADO (1943-) は
ティボール・ヴァルガの演奏に感動し、彼のために
"弦楽とヴァイオリンのための協奏曲"(1976年)
を書きました。
Tibor Varga Collection Vol.19の後半にこれが収録されています。
中断されずに演奏される3つの楽章
コラール+モノローグ+アクション
から構成され、誕生⇒成長⇒死⇒復活
を音楽的象徴として表現しているそうです。
ヴァルガの偉大な表現力により感動的な音楽が我々の眼前に出現しています。

無調ですが耳に美しく響きます。伴奏は控えめに書かれていますが時折非常に効果的に響いてきます。
実に良く出来た協奏曲と思います。
現代音楽は音の美しさが重要ですが、ヴァルガの美音を堪能できる録音でもあります。pppからffffというダイナミックスの広さもヴァルガの手で実に説得力ある表現に結びついています。
[8029]

Re: 演奏頻度の低い名曲を募るスレッド

投稿日時:2003年12月20日 14:33
投稿者:風笛(ID:J1h5ZAU)
ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏」をクライスラーがヴァイオリンとピアノのために編曲しています。
CDではNAXOSのヴァイオリン小品集くらいでしか聴けませんが、楽譜も出ています。
これ以上美しいヴァイオリン曲は他に知りません。
[8053]

ラフマニノフとクライスラー

投稿日時:2003年12月21日 10:04
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
風笛さん、ありがとうございます:
++++
ラフマニノフとクライスラーは互いに尊敬しあい
幾度も共演しているようですね。
ラフマニノフの歌曲もクライスラーの手でヴァイオリンのオブリガートつきに編曲されていますね。
http://homepage1.nifty.com/rachmaninoff/features/greatartists.htm
[8056]

フルヴェンのソナタについて報告

投稿日時:2003年12月21日 14:03
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第2番ニ長調(1938)
アレクシス・ガルペリーヌ(Vn)、フランソア・ケルドンクフ(Pf)
1989年パリで録音。
Timpani 1C1001(フランスより石丸電気に依頼して取り寄せ)
############
フルトヴェングラーは自分を作曲家だと考えていました。
「今は事情で指揮活動しているが、いずれ真に価値ある創作活動にもどるのだ」
というのが口癖でした。
+++++++++++
彼はドイツ文化と音楽の卓越性を心底確信しており、浮世でなく音楽の世界こそが彼には真実の世界でした。
学校にも行かず最高の家庭教育(貴族の坊やよろしく長期イタリア留学もしている)を受けた純粋培養の知性人です。
彼の指揮する音楽が
「巨大な音響空間の脈動のようだ」(メニューインの賛辞)
と言われるのは、生まれながらの才能に加えて、こうした特殊なバックグラウンドと無関係なはずはありません。
+++++++++++
作曲家フルヴェンは交響曲3曲ほか数曲を残しました。
音楽辞典などでみると「ブラームスやブルックナーの書法を個人的に敷衍したもの」
ということになっています。
フランクの循環形式に近いとする見方もあるようです。
シベリウスに似た部分もあります。
一番有名なのは2番(バレンポイム+シカゴが最近名録音を出した)
ですが、個人的には3番が大好きです。
++++++++++++
先入観なしに彼の作品を聴くと、古き善きロマン主義など微塵も感じられません。私は
フルトヴェングラーはロマン派の和声や対位法を使って、かんぜんな現代音楽を書いたのだと感じます。
つまりバルトークなら不協和音や打撃リズムを使って表現しただろうことをフルヴェンは機能和声で描くのです。
それはフルヴェンのような背景を持った人物にしか書けないのです。
彼の甘美な和声には、一方向に向かう指向性やドラマ性などありません。
フルトヴェングラーは20世紀の人類の苦悩を彼の語法で立派に表現していると思います。
+++++++++++
ヴァイオリンソナタ第2番は45分くらいかかる重厚な作品です。
ピアノニストに過酷ともいえる負担が掛かります。
ヴァイオリンはピアノの音量に対抗しなくてはならず強い音が必要です。

多数の聴衆に向かって一度の演奏で理解してもらうことは必ずしも容易ではないでしょう。

しかし、ブルックナーの交響曲が好きな人、フルトヴェングラーの交響曲を聴いて感動した人、なら愛着を持っていただけるに違いないと思います。
繰り返し聴いてもらいたい、聴けば作品の素晴らしさが解ります。

Timpaniレーベルの演奏は大変優秀だと思います。
[8099]

これ有名なのかも知れない

投稿日時:2003年12月22日 23:27
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
バルトークの44曲の二重奏
(2台のヴァイオリンのための曲集)
非有名の趣旨に反するかも知れません。私は
30年近く前から好きで、よく自分でも演奏しました。
44曲あるので、一言でいえないくらい多彩な曲集です。

初級をちょっと抜け出た方が二人いれば、一部の曲は演奏可能です。一番難しいのはプロのコンサートでも立派に使えます。

民族調が多いですが、しんみりしたのや、バルトークの真骨頂みたいな芸術性の高い曲もあります。どれも短くて親しめます。
++++++
お勧めのCDは、長らく見つけられなかった
(スークとジェルトレルは音の間違いがある)
のですが、最近秋葉原の石丸電気で
シャンドル・ヴェーグ+アルベルト・リシ
SANDOR VEGH & ALBERTO LYSY
による素晴らしい録音を入手しました。
tete a tete というフランスレーベルで2枚組ですが、もう一枚はバルトークの弦楽四重奏曲1.2番です。値段も良心的です。

44のDUOは是非楽譜も買って自分でチャレンジされることをアマチュアの皆さんにも強く推奨いたします。失望はさせません。
[8111]

ニルセンは非有名かなー?

投稿日時:2003年12月23日 14:19
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
実は友達(管楽器奏者)に
ニルセン一押しって人がいるんですよ。
ニルセンが無名だなんて言うと、
「それは認識不足だ、ウンタラカンタラあーだこーだ」って止まらなくなる。
++++
ですから物議かもすかも知れません。
ニルセンのヴァイオリン協奏曲
日本ではどれくらい演奏されるでしょうか。

ティボール・ヴァルガ・コレクションの23巻目は
ニルセン:ヴァイオリン協奏曲 作品33
Carl August Nielsen (1865-1931) Violin Concerto Op.33

それとニルセンとちがい間違いなく無名なはずの
ゲスタ・ニストレームの協奏曲
Goesta Nystroem (1890-1966)
Violin Concerto (1954)
です。後者はまぁ現代音楽で温和なほうの部類です。
ニルセンは規模が大きく演奏も大変ですから、なかなかオケで取り上げられないかも知れません。でも演奏される価値はあると思います。
[8118]

Re: 演奏頻度の低い名曲を募るスレッド

投稿日時:2003年12月23日 15:46
投稿者:東海林(ID:F0UDVnU)
Geiger1951さん、
ティボール・ヴァルガのニールセンは私も好きです。セムコフ指揮のものです。
佳曲の佳演だと思います。
[8122]

セムコフです

投稿日時:2003年12月23日 18:14
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
そうです、私のもセムコフ指揮デンマークロイヤルオーケストラです。
作曲者生誕100年祭で開会コンサートでこの曲をヴァルガが弾いているのでしたね。ライブではありませんがその前後の録音のようですね。
ヴァルガの解釈は素晴らしいものだと思います。
[8131]

ニールセンの知名度...

投稿日時:2003年12月23日 22:10
投稿者:ベルリオーズ(ID:EIFCA4k)
オハイオ川流域住民、ベルリオーズです。 ちょびっとだけ御じゃまを...

ニールセンは、自分の感じるとこ、少なくともこっちじゃ”非有名”にならないみたいです。 
コンサートでも屡取り上げられるし、On-Airされる事も多いし。
現に、自分はニールセンのCDとか全く持っていないんですけど、この作曲家に対して、けっこういい印象持ってたりします。
お薦めのヴァイオリン協奏曲は未だ聴いた事ないんですが、作曲家自身の知名度・人気の点では、シベリウスやバルトークに、近い線いってるような気が何となくしてるんですけど...
作曲家の知名度って、国によって結構ちがってたりしますよね...
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