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無神論では音楽はやれないか | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 22 Comments
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無神論では音楽はやれないか

投稿日時:2003年11月15日 09:09
投稿者:Geiger1951(ID:UBdABxA)
もうスレを分けたほうがいいですね。
無神論では音楽はやれないのですか。音楽は神だけを表現する?
本当に神の音楽って何なのか言えますか?
天音のパパさんはバッハのオルガンコラールと何年も向き合いましたか。
ロ短調ミサ曲のどういう部分に感動しますか。
ニケーア信条の7声フーガをどう思いますか。
ヨーロッパの歴史にそんなにお詳しいのですか。
仮にもクラシック音楽を本気でやっている人間なら何で西欧の産物である機能和声、ポリフォニーの音楽をやるのか考えたことは何十回もあるはずですよ。
「カトリック教徒でなければブルックナーが解釈できない」
と南ドイツの老人が日本のマニアに言ったそうです。
あのー、クナッパーツブッシュってカルヴァン教徒だったんすけどー。
朝比奈さんって何教徒か知りませんよ。
ロシア人はギリシャ正教でバッハはプロテスタントだからロシアのバッハは駄目なの。
オイストラフは共産党員だから神の存在信じないでしょう。じゃあ天音のパパさんはオイストラフの精神性は認めないんですね。
こういう話題は軽軽に口にすると飛んだことになるんだけれど。
でも、面白いからたっぷり話しましょう。
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【ご参考】
[6690]

Re: 無神論では音楽はやれないか

投稿日時:2003年11月15日 10:06
投稿者:秘密(ID:EJclBJk)
別スレの宗教がらみの議論から興味深く拝見していました。
私は皆様のようにクラシック音楽に造詣も深くなく、バイオリンも
中年になってからはじめた超レイトスターターで音楽論をぶちあげる
気はないのですが、かつて感じたことを少し・・・。
たとえばドイツのケルンの大聖堂。途中に工事中断を挟みながら
何百年もかかって完成しました。これをはじめて見たとき、正に
天を希求して止まない人間の情念を感じました。天を希求する
巨大な蟻塚、とでもいいましょうか・・・。
西欧のキリスト教も根っこにはヨーロッパの土着の信仰を取り込んでいます。すべての宗教の根っこには限られた生命の人間の、永遠、普遍のも
に対する畏れや憧憬があると思います。
音楽は限りある生命の人間のものです。
ドロドロした感情や神への畏敬やその他諸々の人間の感情の発露と思います。聖でも俗でも良いのです。聴き手の存在するプロの演奏家、自分が楽しむためだけに弾くアマ、神に捧げる宗教儀式、みなスタンスは異なりますが・・。なんだか訳がわからなくてすみません。
的外れなことを書いてスミマセン。
[6693]

Re: 無神論では音楽はやれないか

投稿日時:2003年11月15日 10:29
投稿者:pochi(ID:FWBIIwE)
弾いてる時だけ宗旨替えすれば、問題ないかも、、、

レーニンの芸術論は北朝鮮で結実したなんて書いたら、やばいかも、、、
[6717]

無神論者ではない人へ

投稿日時:2003年11月15日 23:56
投稿者:Geiger1951(ID:UBdABxA)
> 私は究極の芸術は、神および神近き人間から発せられると考えています。
**********
日本は八幡神社が、稲荷神社があり、神様は「やおよろず」ですから身近です。
一神教の絶対神は身近な存在ではないことが存在価値ですよ。
「いと高き神にのみ栄光あれ」 "Soli Deo Gloria " はバッハその人のキャッチフレーズだが、バッハは神に近い存在だと自己規定したはずがない。20人子供をつくり、権力を求めて絶えざる紛争に明け暮れた生臭い世俗的な人間でしたよ彼は。世俗のうちにあっても日々の営みによって神の栄光を賛美できると信じたから、彼は作曲した。
ホロヴィツのどこが「神に近い」ですか。「死体愛好、少女嗜好、下着収集」の変人ブルックナーの性向のどこが「神々しい」ですか。
彼らは下らん輩だが、彼らの音楽は偉大です。それは誰もが認めざるを得ない。
> 日本は無神論者のクラシック界であることが私は疑問です。
********
では明日からお稲荷さんに詣でて、家にご先祖様のご位牌まつればいいのですか。
そんなに気軽に「無神論者」とか発言するのはよしにしましょう。死後の世界がどうのと人前で能書きたれるのはやめましょう。
ヴェルディのオペラを観てください。酒場のシーンでかなたを聖歌を歌う群衆が過ぎる。酒場の人が一瞬神の存在を垣間見る。
超越せる神が世俗の中にあまねくいまし賜うのが西欧人の感覚でしょう。
「無神論」は目の前にいるそういう神を否定するのだから大変なエネルギーが必要だ。
> 下位レベルの音楽も多数存在するでしょう
*********
ナタン・ミルシテインの回顧録を読みましたか。
アウアー門下には強烈な競争意識、這い上がろうとする激烈な競争があった。それは下位レヴェルの音楽なんですか。その競争心のお陰でミルシテインの素晴らしい演奏があったんですよ。功名心・虚栄心・自己顕示おおいに結構。それがない演奏家など私は一切信用しない。「おこないすました枯れた高貴な演奏家」などいるはずがない。

> 人工美の世界のニュアンスがよくわからないのです。補足していただけませんか?
******
尺八みたいな音のフルート。がりがりぎこぎこした音のヴァイオリン。がしゃがしゃきたないタッチのピアノは「人間らしくて自然でありのまま」かも知れません。雑音と楽音を区別できない人はそれで結構。
美しい音を作り出すのは労苦の末に可能です。最高の職人芸です。
「もろもろの天は神の栄光を語り」 "Die Himmel erzaehlen die Ehre Gottes" 
アリストテレスの9天説から来るルター聖書の一節にバッハはカンタータを作曲しました。
第五元素エーテルで作られた目に見えぬ九重の天空の概念を、かつてキリスト教徒は信じた。
第五元素には重さがなく、九重の天球は音も無く動くのです。それをキリスト教徒は信じていました。なんたる想像力でありましょう。「ハルモニア・ムンディ」って「世界の調和」ですよ。ハルモニアは英語のハーモニーです。
それを作り出そうと現世の死すべき定めの人間が苦闘するから音楽が出来るんですよ。
エーテルのような理想の美音によって法悦と苦悩と生と死をすべて表現したい、それが偉大な音楽家の願いでしょう。
ああ疲れた。
[6718]

Re: 無神論では音楽はやれないか

投稿日時:2003年11月16日 00:59
投稿者:天音のパパ(ID:IGQ1lnQ)
ふとみたら、すごいタイトルのスレが、、、、
おそるおそる、のぞいてみると、面子はやはり、、、、、、、、、、、(汗)
お手やわらかにお願いします。
それから、言葉尻やらであれこれいらんツッコミする人は、このスレでは勘弁してくださいと、最初にお願いしておきます。

名指しで質問がきてますが、すべて回答不能です。しらない言葉さえある。こんなアホに質問してどうするんですか?つるし上げですか?ぐらいに思いますよ(笑)私は、演奏する人でもないし、音楽を生業にしてるわけでもなく。ただの音楽素人ですから、、、、いつも、博識あるその筋の方々から、教えをいただいている立場でございますです。しかし、がんばって答えられる範囲で回答をします。バッハは恐れ多くてそうしょっちゅう聴けるもんじゃありません。ミサとか、フーガもです。ヘンデルのメサイヤは意味もわからずよく聴くかな。それに、まだそんなに長いこと生きてません。それから、学生時代の私の頭は完全な理系でしたので、日本史も世界史もまったくといっていいほど勉強してません。世界史の時間には数学の問題集を解いていて、日本史の時間は寝てました。学生時代は、無神論者でしたから(笑)ついでに、音楽は素人ですので、皆様ほど楽典や音楽史も勉強してません。だって趣味なんだもん(きっぱり)ひょっとして冒頭の質問も名指しに含まれますか?一応回答させていただきます。神論だろうが無神論だろうが、進化論だろうが想像論だろうが、死んだ終わりだろうが、魂は永遠だろうが、音楽はやれると思います。友人で、ゴスペルシンガーの一員としてカーネギーやらアメリカでツアーをして、今はジャズのシンガーやってる子がいますが、神?んなもんいないよ?だって私が神様だからと言っています。(笑)しかし、彼女の活動、歌に心を揺さぶられますので、ライブにはなかなかいけませんが応援しています。
>音楽は神だけを表現する?
そうは思いません。エログロとかの世界もあるでしょう。とてもここのサイトにくるような方々が決して聴くことすらないような、ノイズだけで構成されてるような音楽も世の中には存在します。
>本当に神の音楽って何なのか言えますか?
言えません。いえる人がいたら教えをこうむりたい。
これは↓私の回答するのことではないのですが、
>仮にもクラシック音楽を本気でやっている人間なら何で西欧の産物である機能和声、ポリフォニーの音楽をやるのか考えたことは何十回もあるはずですよ。
何十回なんて人はそうそういないと思います。レベルが高すぎる。音大での子に、音楽の移り変わりにからめてその手の質問をしたことがあります。バッハのオルガンの右手と左手うんぬんとか、、、そしたら”そんな小難しいことみんな考えて音楽やってんの?”(そういえばこのサイトで議論さてれいる音律についての質問でも同じ回答でした)あ、あとオイストラフの件ですね、上記の回答やらジャズシンガーの友人の話でわかりますよね。私はベートベンが好きなので、ソナタなどはもっぱらオイストラフのCDを聴きます。演奏者の思想は私には聴く上では全く関係ありません。

先ほど、家族とディズニーシーに行ってきたのですが、帰りは、駐車場内ですでに渋滞してて、家でもテレビなんざ滅多にみないのに、仕方なくテレビをふとつけたら、なにやら教育テレビで、画家のモローのことをやってました。ごめん、また脱線しちゃう。モローの晩年の傑作”ユピテルとサロメ”のナレーションに感動してしまいました。見た人いませんか?

それから、私は特定の宗教やら宗派やら、そこいらの新興宗教団体などには属してるわけではありません。何もしらない子供がサンタを信じてるがごとく、漠然と神の存在を信じ、この世を越えた場所に死んだら行くんだと思ってるだけです。音楽(クラシックに限らず)は、その実証を自己の中で行うための道具の一部なのです。

余計ですが、個人的なエピソードを、小学校の時の道徳の時間だったかなぁ、先生が”心はどこにありますか?”と質問をしたのです。クラスの子全員が、胸のあたりに手をあててました。ただ一人、頭に手を当ててる子が、、、、それは私でした。それから、高校の理科の時間でした。”宇宙の創造はビッグバンから始まり、生命は進化をとげ、サルから人間へ”こんな内容の授業でした。私はあたりまえだと思ってました。授業が終わってから、なんかブツブツ言って泣いてる女の子がいて、友人が心配してどうしたか聞いたところ、”神様が宇宙を作って、人間はサルからなんか進化したんじゃない、神様が創ったんだ”と言ってるというんです。あんまりにも馬鹿なことを言ってて気の毒なので、”お前本気でそう思ってんの?バカじゃないの?そんなことで泣いてたら損だ、神がどうやって宇宙創るんだ、ビックバンだよビッグバンただの物質のそうゆうエネルギー現象なの”ぐらいにおもいっきり言っちゃったんですよ。そしたら彼女”絶対信じない!絶対信じない!”っておお泣きしちゃいましてねぇー。大学時代は、DNAをPCRで複製したりして、特定の淡白質を同定するDNAをラットの正常細胞やがん細胞に組み込んだりしてあれこれやる研究でした。これぐらいの唯物主義者だったのです。(笑)当時も趣味で音楽やってましたよ(笑)そんなのもありでしょう。で、今じゃ、アートオブ~のギトリスのいうセリフが気になってしまうような人になってしまってるんですから、人間いつ変わるかわかりません。(笑)もし仮に私が、唯物論だった当時に、アートオブ~を見て、ギトリスのセリフを聞いたとするならば、高校時代の女の子よろしく”なんだこのおやじ、アホか、神?んなこと言ってるから、クラシック(古い)とか言われんだよ”ぐらいに思ってたに違いありません。
[6719]

Re: 無神論では音楽はやれないか

投稿日時:2003年11月16日 01:43
投稿者:天音のパパ(ID:IGQ1lnQ)
> 人工美の世界のニュアンスがよくわからないのです。補足していただけませんか?
******
尺八みたいな音のフルート。がりがりぎこぎこした音のヴァイオリン。がしゃがしゃきたないタッチのピアノは「人間らしくて自然でありのまま」かも知れません。雑音と楽音を区別できない人はそれで結構。
美しい音を作り出すのは労苦の末に可能です。最高の職人芸です。
「もろもろの天は神の栄光を語り」 "Die Himmel erzaehlen die Ehre Gottes" 
アリストテレスの9天説から来るルター聖書の一節にバッハはカンタータを作曲しました。
第五元素エーテルで作られた目に見えぬ九重の天空の概念を、かつてキリスト教徒は信じた。
第五元素には重さがなく、九重の天球は音も無く動くのです。それをキリスト教徒は信じていました。なんたる想像力でありましょう。「ハルモニア・ムンディ」って「世界の調和」ですよ。ハルモニアは英語のハーモニーです。
それを作り出そうと現世の死すべき定めの人間が苦闘するから音楽が出来るんですよ。
エーテルのような理想の美音によって法悦と苦悩と生と死をすべて表現したい、それが偉大な音楽家の願いでしょう。
ああ疲れた。

これは、すごい。別スレで質問したのは、このことだったので、ここだけ回答いただければ私はそれですんだ。こんなにすごい回答がくるとは思わなかった。感動しました。
他6717の私の書き込みからのご意見についてもすばらしいと思います。
私は自分の言ってることに、”なぜそう考えるのか”まで聞かかれたら、実証的な説明はできません。じゃあ簡単に書くなとしかられても仕方ありません。あやまるのみです。

それと、
>「無神論」は目の前にいるそういう神を否定するのだから大変なエネルギーが必要だ。
これにも、感動です。
ある意味、私は、そういうエネルギーを使い果たして、漠然と神を信じてるにちがいありません。
最後に
>ああ疲れた。
とあるように、使い果たして疲れてるんです私はきっと、、、、

ほんと、ありがとうございました。

さっきの書き込み誤字多い。変換間違えはご愛嬌で
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ごめんね

投稿日時:2003年11月16日 08:48
投稿者:Geiger1951(ID:UBdABxA)
つるしあげ、じゃありません。
爆発しちゃったんで、大目に見てね
文部省推薦的偉人伝音楽家像が嫌いなんです。だから「神に近い人」
とか来ると、違うだろ、人間ってみな卑小ななんじゃないの?
偉い人、凄い人なんていない。みなちっぽけで、
でも芸術を通じて大いなるものを体験できるから我々は救われるんだよ。
って日ごろ思っているので。
言葉っ尻じゃなく、きっと目指すところは近いのですよ、お互いに。
今後なるべく爆発しないよう自重します。勘弁してくださいね。
[6724]

良く読んだけど、、、

投稿日時:2003年11月16日 09:02
投稿者:pochi(ID:FWBIIwE)
音楽屋が素人を虐めたようにしか読めない。

この手の話題は面白いけど、逃げ場を残してあげるべきだと思う。
[6726]

もっともです

投稿日時:2003年11月16日 09:10
投稿者:Geiger1951(ID:UBdABxA)
pochiさんのいうとおりです。
みなさんごめんなさい。私が悪かった。
[6730]

Re: 無神論では音楽はやれないか

投稿日時:2003年11月16日 09:53
投稿者:天音のパパ(ID:MHZCEDg)
おはようございます。(笑)
ぜんぜん被害意識は、ないですから大丈夫です。
>こういう話題は軽軽に口にすると飛んだことになるんだけれど。
もっと、飛びません?駄目ですかぁ~

>文部省推薦的偉人伝音楽家像が嫌いなんです。だから「神に近い人」
とか来ると、違うだろ、人間ってみな卑小ななんじゃないの?
偉い人、凄い人なんていない。みなちっぽけで、
でも芸術を通じて大いなるものを体験できるから我々は救われるんだよ。
って日ごろ思っているので。
とか
>一神教の絶対神は身近な存在ではないことが存在価値ですよ。
とか
私に、ギトリスの言っていた、神、天使の位置づけを説明してくれた方の文章とかもそうですが、

この神の位置づけが、ほんと絶対神、根本仏的な、人間なんていう極小な存在から比べ絶対の存在としてありすぎるんだと思うんです。キリスト教系は、そのような感があると思います。。(宗教で語られるのジャンルのことは出来るだけこの場では避けたいのですが”神近き人間”といってしまったことの理解をいただくために、ちょっと書かせてくださいごめんなさい)仏教系では、すべての人間が仏の子として存在し仏性をもっているので、修行?によって、仏と同じになれる(成仏)としています。そして、悟りの段階に階層があり菩薩とか、如来とか、、、、死んじゃってからいくべき世界(あの世なり天国なり?)がそれぞれ違うとしてると思うのです。”九重の天空の概念”(詳しくはわかりませんが)は仏教でいうそういった悟りの段階によっていくべきところのようなところ=九重の天空なのかもとも考えたりします。私は死んでも菩薩以上のところには帰れないでしょう。少なくとも、音楽というフィールドでは、Geiger1951さんは、私よりはより神近き、仏に近い存在だということです。ご理解を、、、、、(合掌)
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