[7890]
ピグマリウス
投稿日時:2003年12月13日 21:32
投稿者:楽人(ID:N3kISRA)
楽人(ガクト)と申します。今年(2003年)の夏に、千住真理子さんのコンサートを聴きに行きました。千住さんは、TVや雑誌で報道されたように、2002年に、幻の名器と言われるストラディヴァリウス「デュランティー 1716年製」を入手されています。そのコンサートでは、デュランティーの音色が聴けると期待して行ったのですが、ピグマリウスというヴァイオリンを使用されていたわけです。
コンサートの後、質問コーナーがあり、舞台上の千住さんに会場のお客さん数人が質問した時のことです。
1人のお客さんが、「千住さんは幻の名器と言われるデュランティーを入手されたわけですが、弾き心地はいかがでしょうか?」と質問しました。「弾けば弾くほど魅力的な楽器で、練習するのが楽しくなりました。これからもっともっといい音が出るようになると思います。」
続いて次のお客さんが、「今日お使いのヴァイオリンは、非常に新しいので、デュランティーではないとお見受けしますが、どんな楽器なのでしょうか?」と尋ねると「これはですね~、東京の文京楽器が作っているピグマリウスというヴァイオリンです。10年くらい愛用しています。これは知る人ぞ知る名器なんです。練習だけではなくて、今日のように本番でも時々使ってます。」
そのコンサートでは、ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」の他、小品が何曲か演奏されました。伴奏者が非常に若かったせいか、元気良く弾き過ぎてピアノ伴奏がうるさいくらいでしたが、それでも私が座っていた後方の席までピグマリウスの音は、ピアノ伴奏に負けずに、はっきりと聞えてきました。(ピアノはスタインウェイのフルコンサートグランドでした)
でも、デュランティーのようなストラディヴァリウスの名器を手に入れてしまったら、もう他のヴァイオリンなど弾きたくなくなるのではないか(他のヴァイオリンでは満足できないのではないか)、と思うのですが、どうなんでしょうか?他のヴァイオリンを弾く暇があったら、その時間をストラディヴァリウスを弾くために使いたいと思うのが自然だと思うのですが。
時々は、サブの楽器も、練習のときくらいは弾いてやらないと調子が悪くなって鳴らなくなったりするでしょうから、練習で時々使うというのなら理解できますが、本番でまで使うというのは何か特別な意図があるのでしょうか?
私もヴァイオリンを弾きますが、50万円のヴァイオリンから150万円のヴァイオリンに移行したとき、最初のうちは、50万円のヴァイオリンも何かあったときの予備として持っていよう、ということで時々練習に使っていましたが、150万円のヴァイオリンの音に耳が慣れてしまうと、もう50万円のヴァイオリンの音では満足できなくなって全然使わなくなってしまいました。
150万円と50万円でもこんな具合ですから、まして数億円はするというストラディヴァリウスの名器に耳も体も慣れてしまったら、とても他の楽器では満足できないと思うのです。
TVや雑誌などを見た限りでは、千住さんは、デュランティーに惚れ込んでおられるようなだけに、他の楽器を使っておられることが不思議でたまらないのです。
例えば、五嶋みどりさんは、毎年、小学校・中学校などの体育館での無料レクチャーコンサートを盛んにされていますが、そうした条件の悪い場所でのコンサートでも、必ず、ストラディヴァリやガルネリの名器を使用されています。(みどりさんは、以前はストラディヴァリウス「ジュピター」を、現在はガルネリ・デル・ジェス「エクス・フーベルマン(ギブソン)」を使用されています。)
空調設備の整っていない体育館で、大勢の生徒の前で演奏する場合、気温や湿度の点では、オールドの名器にとっては良くないコンディションの場合(特に雨の日など)もあると思いますが、それでも、みどりさんは、本格的なコンサートと同じくオールドの名器を使用されています。
この辺の考え方は、演奏家によって違うとは思いますが、素人的に考えると、みどりさんのように、名器を入手した以上は練習でも本番でも常に名器だけを使用するのが普通だと思うのですが、どうなんでしょうか?
実際に聴いてみて、千住さんのピグマリウスがコンサートで使えるだけの素晴らしい楽器だということは理解できましたが、どう考えたって、300年近くが経過したストラディヴァリウスの名器には及ぶはずがないだろうと思います。
どなたかこの疑問を解決していただけませんか?よろしくお願いします。
コンサートの後、質問コーナーがあり、舞台上の千住さんに会場のお客さん数人が質問した時のことです。
1人のお客さんが、「千住さんは幻の名器と言われるデュランティーを入手されたわけですが、弾き心地はいかがでしょうか?」と質問しました。「弾けば弾くほど魅力的な楽器で、練習するのが楽しくなりました。これからもっともっといい音が出るようになると思います。」
続いて次のお客さんが、「今日お使いのヴァイオリンは、非常に新しいので、デュランティーではないとお見受けしますが、どんな楽器なのでしょうか?」と尋ねると「これはですね~、東京の文京楽器が作っているピグマリウスというヴァイオリンです。10年くらい愛用しています。これは知る人ぞ知る名器なんです。練習だけではなくて、今日のように本番でも時々使ってます。」
そのコンサートでは、ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」の他、小品が何曲か演奏されました。伴奏者が非常に若かったせいか、元気良く弾き過ぎてピアノ伴奏がうるさいくらいでしたが、それでも私が座っていた後方の席までピグマリウスの音は、ピアノ伴奏に負けずに、はっきりと聞えてきました。(ピアノはスタインウェイのフルコンサートグランドでした)
でも、デュランティーのようなストラディヴァリウスの名器を手に入れてしまったら、もう他のヴァイオリンなど弾きたくなくなるのではないか(他のヴァイオリンでは満足できないのではないか)、と思うのですが、どうなんでしょうか?他のヴァイオリンを弾く暇があったら、その時間をストラディヴァリウスを弾くために使いたいと思うのが自然だと思うのですが。
時々は、サブの楽器も、練習のときくらいは弾いてやらないと調子が悪くなって鳴らなくなったりするでしょうから、練習で時々使うというのなら理解できますが、本番でまで使うというのは何か特別な意図があるのでしょうか?
私もヴァイオリンを弾きますが、50万円のヴァイオリンから150万円のヴァイオリンに移行したとき、最初のうちは、50万円のヴァイオリンも何かあったときの予備として持っていよう、ということで時々練習に使っていましたが、150万円のヴァイオリンの音に耳が慣れてしまうと、もう50万円のヴァイオリンの音では満足できなくなって全然使わなくなってしまいました。
150万円と50万円でもこんな具合ですから、まして数億円はするというストラディヴァリウスの名器に耳も体も慣れてしまったら、とても他の楽器では満足できないと思うのです。
TVや雑誌などを見た限りでは、千住さんは、デュランティーに惚れ込んでおられるようなだけに、他の楽器を使っておられることが不思議でたまらないのです。
例えば、五嶋みどりさんは、毎年、小学校・中学校などの体育館での無料レクチャーコンサートを盛んにされていますが、そうした条件の悪い場所でのコンサートでも、必ず、ストラディヴァリやガルネリの名器を使用されています。(みどりさんは、以前はストラディヴァリウス「ジュピター」を、現在はガルネリ・デル・ジェス「エクス・フーベルマン(ギブソン)」を使用されています。)
空調設備の整っていない体育館で、大勢の生徒の前で演奏する場合、気温や湿度の点では、オールドの名器にとっては良くないコンディションの場合(特に雨の日など)もあると思いますが、それでも、みどりさんは、本格的なコンサートと同じくオールドの名器を使用されています。
この辺の考え方は、演奏家によって違うとは思いますが、素人的に考えると、みどりさんのように、名器を入手した以上は練習でも本番でも常に名器だけを使用するのが普通だと思うのですが、どうなんでしょうか?
実際に聴いてみて、千住さんのピグマリウスがコンサートで使えるだけの素晴らしい楽器だということは理解できましたが、どう考えたって、300年近くが経過したストラディヴァリウスの名器には及ぶはずがないだろうと思います。
どなたかこの疑問を解決していただけませんか?よろしくお願いします。
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2 / 7 ページ [ 68コメント ]
【ご参考】
[7933]
ストラディバリウス
投稿日時:2003年12月15日 21:27
投稿者:ぽち(ID:IlUVdwk)
ここって、どちらかというとストラディバリウスのスレッドですよね?
「ピグマリウス」について語るなら別にスレッドたてて頂けませんか。
「ピグマリウス」について語るなら別にスレッドたてて頂けませんか。
[7939]
Re: ピグマリウス
投稿日時:2003年12月16日 00:58
投稿者:横ヤリ(ID:GUGZOWY)
情報通氏の書き込みの意図は、ピグマリウスを知らない人のためにピグマリウスってのがどんな楽器なのかを教えた上で、ストラドの名器を持ってる千住さんがどうしてピグマリウスをステージでも使うのかを考察しよう、ということなのではないか。
ピグマリウスは個性が強くなくて素直な楽器だという情報通氏の記述を信ずるならば、ストラドとピグマリウスを持ち替えて弾いてもストラドを弾きこなす上での妨げにはならないということであろう。
妨げ(害)にはならないことはわかるが、常にステージでも練習でもストラドを弾き続ける方がストラドにとっても演奏者にとっても良いように思えるのは確かだ。特に長い期間コレクターの手元で寝ていたような名器であれば、朝から晩まで毎日弾きこんでやった方が音が良くなりそうなものである。
千住さんが本番でピグマリウスを使ったのは、デ・デュランテが調整か修理かわからないがいわゆるメンテナンス中であった、という意見もあながち的外れではあるまい。だが、デ・デュランテは新品に近いくらいの健康状態の名器だとのことであるから、そんなにしょっちゅうメンテナンスが必要だということではなかろう。
あと千住さんが「今日のように(ピグマリウスを)本番でも時々使ってます。」と公言していたことから、デ・デュランテのメンテナンス中でなくてもピグマリウスを本番で使っている場合があると考えることができる。
ではどういうときにデ・デュランテを使い、どういうときにピグマリウスを使っているのであろうか?これは1つの案として書いてみるが、耳の肥えた聴衆の前ではデ・デュランテを使い、耳の肥えていない聴衆の前ではピグマリウスを使っているのではなかろうか。公開レッスンと抱き合わせの地方でのコンサートということでピグマリウスを使用したのではないだろうか。サントリーホールの耳の肥えた聴衆の前でフルオーケストラをバックにコンチェルト弾く場合であれば間違いなくデ・デュランテを使うであろう。
あるいは、会場の気候が良くないと予想される場合には新しくて頑丈なピグマリウスを使い、空調の万全な会場であればデ・デュランテを使う、という風にしているのかも知れぬ。
少なくとも宣伝云々というようなことではないことだけは確かであろう。大金を積まれてある楽器を宣伝のために本番で使ってくれと頼まれたとしても、自分の実力が十分に発揮できる楽器でなければ、そして実際に弾いていて満足できる楽器でなければ、頭はOKを出しても心と体がNOというであろう。それが演奏家というものであろう。ピグマリウスの宣伝のために、せっかく持っている名器デ・デュランテを温存するという話には絶対にならないであろうし、そんなことはできないであろう。
千住さんとしては、ピグマリウスでも十分に聴衆を納得させるだけの演奏をする自信があるのだろうし、ピグマリウスも千住さんの演奏表現に応えるだけの性能を有しているのであろう。聞くところによると、千住さんはデ・デュランテの前にもストラドを持っていたようだが、同様にピグマリウスを時々本番で使っていたそうである。聴衆を満足させられないような楽器であれば、時々とは言っても本番で10年間も使い続けるはずがないであろう。
だが我々聴衆としては、千住さんがどういう演奏をするかだけでなく、やはり話題のデ・デュランテの音色がいかなるものかを聞きたいというのも本音である。
最後に、きっとこれが千住さんが時々ピグマリウスを本番で使う「真の意図」だと思うことを書いて考察を終えよう。
1人のヴァイオリニスト「千住真理子」として勝負するときはピグマリウスを使い、千住真理子+ストラドの名器というコラボレーションを聴衆に味わってもらうときはデ・デュランテを使うのであろう。ピグマリウスで本番に臨むときは裸の自分で勝負するような感じになっているであろう。一方、デ・デュランテを持ってステージに立つときは名器の持つ神秘的なヴェールに守られながら(つつまれながら)音楽を奏でている気分であろう。
幻の名器デ・デュランテの素晴らしさに頼り切ってだらけてしまわないように(慢心してしまわないように)、時々は、あえて、自分の本当の姿をさらけ出してくれるピグマリウスを本番で使うことによって、自分を追い込んでいるのではないか、というのが私なりの結論である。(完)
ピグマリウスは個性が強くなくて素直な楽器だという情報通氏の記述を信ずるならば、ストラドとピグマリウスを持ち替えて弾いてもストラドを弾きこなす上での妨げにはならないということであろう。
妨げ(害)にはならないことはわかるが、常にステージでも練習でもストラドを弾き続ける方がストラドにとっても演奏者にとっても良いように思えるのは確かだ。特に長い期間コレクターの手元で寝ていたような名器であれば、朝から晩まで毎日弾きこんでやった方が音が良くなりそうなものである。
千住さんが本番でピグマリウスを使ったのは、デ・デュランテが調整か修理かわからないがいわゆるメンテナンス中であった、という意見もあながち的外れではあるまい。だが、デ・デュランテは新品に近いくらいの健康状態の名器だとのことであるから、そんなにしょっちゅうメンテナンスが必要だということではなかろう。
あと千住さんが「今日のように(ピグマリウスを)本番でも時々使ってます。」と公言していたことから、デ・デュランテのメンテナンス中でなくてもピグマリウスを本番で使っている場合があると考えることができる。
ではどういうときにデ・デュランテを使い、どういうときにピグマリウスを使っているのであろうか?これは1つの案として書いてみるが、耳の肥えた聴衆の前ではデ・デュランテを使い、耳の肥えていない聴衆の前ではピグマリウスを使っているのではなかろうか。公開レッスンと抱き合わせの地方でのコンサートということでピグマリウスを使用したのではないだろうか。サントリーホールの耳の肥えた聴衆の前でフルオーケストラをバックにコンチェルト弾く場合であれば間違いなくデ・デュランテを使うであろう。
あるいは、会場の気候が良くないと予想される場合には新しくて頑丈なピグマリウスを使い、空調の万全な会場であればデ・デュランテを使う、という風にしているのかも知れぬ。
少なくとも宣伝云々というようなことではないことだけは確かであろう。大金を積まれてある楽器を宣伝のために本番で使ってくれと頼まれたとしても、自分の実力が十分に発揮できる楽器でなければ、そして実際に弾いていて満足できる楽器でなければ、頭はOKを出しても心と体がNOというであろう。それが演奏家というものであろう。ピグマリウスの宣伝のために、せっかく持っている名器デ・デュランテを温存するという話には絶対にならないであろうし、そんなことはできないであろう。
千住さんとしては、ピグマリウスでも十分に聴衆を納得させるだけの演奏をする自信があるのだろうし、ピグマリウスも千住さんの演奏表現に応えるだけの性能を有しているのであろう。聞くところによると、千住さんはデ・デュランテの前にもストラドを持っていたようだが、同様にピグマリウスを時々本番で使っていたそうである。聴衆を満足させられないような楽器であれば、時々とは言っても本番で10年間も使い続けるはずがないであろう。
だが我々聴衆としては、千住さんがどういう演奏をするかだけでなく、やはり話題のデ・デュランテの音色がいかなるものかを聞きたいというのも本音である。
最後に、きっとこれが千住さんが時々ピグマリウスを本番で使う「真の意図」だと思うことを書いて考察を終えよう。
1人のヴァイオリニスト「千住真理子」として勝負するときはピグマリウスを使い、千住真理子+ストラドの名器というコラボレーションを聴衆に味わってもらうときはデ・デュランテを使うのであろう。ピグマリウスで本番に臨むときは裸の自分で勝負するような感じになっているであろう。一方、デ・デュランテを持ってステージに立つときは名器の持つ神秘的なヴェールに守られながら(つつまれながら)音楽を奏でている気分であろう。
幻の名器デ・デュランテの素晴らしさに頼り切ってだらけてしまわないように(慢心してしまわないように)、時々は、あえて、自分の本当の姿をさらけ出してくれるピグマリウスを本番で使うことによって、自分を追い込んでいるのではないか、というのが私なりの結論である。(完)
[7954]
Re: ピグマリウス
投稿日時:2003年12月16日 23:29
投稿者:ごんべい(ID:Z1VYSZA)
ぽちさんは過剰反応しているように思います。
ピグマリウスに対して予備知識の少ない私にとりとてもためになりました。
このスレッドの流れで不自然には感じませんでしたし。
ぽちさん=pochiさんですか?
何か、千住さんにいつもケチつけてる気がしますが。気のせい?
ピグマリウスに対して予備知識の少ない私にとりとてもためになりました。
このスレッドの流れで不自然には感じませんでしたし。
ぽちさん=pochiさんですか?
何か、千住さんにいつもケチつけてる気がしますが。気のせい?
[7955]
Re: ピグマリウス
投稿日時:2003年12月17日 00:57
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
pochiさんと「ぽち」さんは別人と承知していますけれど。
++++++
千住さんほどのプロ独奏家がピグマリウスを10年も愛用してステージでも使う、という理由は言うまでも無く優秀で公開演奏に耐える楽器だからでしょう。
何ら問題なく、千住さんはご自由に使用楽器を選ぶ権利を有する。
以上、建前論です。
+++++
視点を変えて見ようか。
「デュランティ」の話題で千住さんは人気アップしたのだろうか。
たぶんそうなんだろう。そうなると話は別ではないか。
彼女のコンサートに来場する人々はデュランティ込みで切符を購入していることになる。支払う金額の相当の部分は名器デュランティに対する対価ではないだろうか。
そんなのは邪道だ、というのは正論であるかに見えて正論ではない。
プロ演奏家はすべてひっくるめてお客に楽しみと喜びを提供するものではないだろうか。
切符代金と交通費を支払いプライヴェートな時間を費やしてコンサートに出向くことは市井のファンにとって決して安易な行為ではない。
伏して願わくは千住真理子さまは事情の許す限りデュランティを演奏に使用してくださらんことを、と申し上げても不当ではないでしょう。
++++++
千住さんほどのプロ独奏家がピグマリウスを10年も愛用してステージでも使う、という理由は言うまでも無く優秀で公開演奏に耐える楽器だからでしょう。
何ら問題なく、千住さんはご自由に使用楽器を選ぶ権利を有する。
以上、建前論です。
+++++
視点を変えて見ようか。
「デュランティ」の話題で千住さんは人気アップしたのだろうか。
たぶんそうなんだろう。そうなると話は別ではないか。
彼女のコンサートに来場する人々はデュランティ込みで切符を購入していることになる。支払う金額の相当の部分は名器デュランティに対する対価ではないだろうか。
そんなのは邪道だ、というのは正論であるかに見えて正論ではない。
プロ演奏家はすべてひっくるめてお客に楽しみと喜びを提供するものではないだろうか。
切符代金と交通費を支払いプライヴェートな時間を費やしてコンサートに出向くことは市井のファンにとって決して安易な行為ではない。
伏して願わくは千住真理子さまは事情の許す限りデュランティを演奏に使用してくださらんことを、と申し上げても不当ではないでしょう。
[7958]
板の厚み
投稿日時:2003年12月17日 01:27
投稿者:pochi(ID:F2EEmSk)
私が数年前聴いた千住真理子さんの古そうなヴァイオリンは、板がかなり薄めの楽器だったと記憶しています。多分、削り直されていたのでしょう。デュランティがお蔵入りの楽器だったとすると、板の厚さがストラディヴァリが製作した当初のままなので、今まで使っていた物と弾き易さの点で大きく異なると思います。彼女にとっては、デュランティは弾き難いのではないかな?と想像しています。
宣伝ではなく、私が試したピグマリウスは、板が少しだけ薄めで、弾き易い良い楽器だと思いました。発音が良く、素直で、大きな音が楽に出せます。
宣伝ではなく、私が試したピグマリウスは、板が少しだけ薄めで、弾き易い良い楽器だと思いました。発音が良く、素直で、大きな音が楽に出せます。
[7959]
Re: ピグマリウス
投稿日時:2003年12月17日 01:30
投稿者:縦ヤリ(ID:MwEVhwM)
千住さんはピグマリウスを時々本番でも使っておられるとのことですが、これはメインの楽器に突発的な事故が起きたときにサブの楽器で「特に大事な演奏会」に出演しなければならない事態を想定して、日ごろから「普通の本番」を利用して訓練しているのではないでしょうか。練習でも本番でもストラディヴァリばかり使っている人が、ストラディヴァリが突然故障したために、急遽、普段全然弾いていないサブの楽器を引っ張り出してきて本番に臨まなければならなくなったら、すごく困るでしょう。音量や音色が劣るとかそういうこと以前に、弾き慣れていないという事実が重くのしかかってくるでしょう。あと、いつも頼りにしているストラディヴァリが使えないということであれば精神的にもまいっちゃうでしょう。
でもサブの楽器を、練習だけでなく時々でもステージ上でも使っていれば、そういう事態になったときでもある程度冷静に対処できるのではないでしょうか。
ステージ上で、つまりお客さんの前でも十分に使える楽器であるということを時々確認しておくために、あえてメインのストラディヴァリを使わずに、サブのピグマリウスを時々使っているのではないかと私は考えます。
わかりやすく例えれば、ピグマリウスを本番で使うという非常訓練を普段から時々している、ということなのではないでしょうか。
ストラディヴァリを弾いているプロの演奏家がサブの楽器として認めているのだからピグマリウスのポテンシャルはかなり高いのでしょう。あと考えられることとしては、千住さんのは特別仕様のピグマリウスかも知れませんね。このあたりは千住さんと親しい管理人さんのコメントを待ちたいところですが、こういうのってやっぱ企業秘密になっちゃうのかな・・・。
でもサブの楽器を、練習だけでなく時々でもステージ上でも使っていれば、そういう事態になったときでもある程度冷静に対処できるのではないでしょうか。
ステージ上で、つまりお客さんの前でも十分に使える楽器であるということを時々確認しておくために、あえてメインのストラディヴァリを使わずに、サブのピグマリウスを時々使っているのではないかと私は考えます。
わかりやすく例えれば、ピグマリウスを本番で使うという非常訓練を普段から時々している、ということなのではないでしょうか。
ストラディヴァリを弾いているプロの演奏家がサブの楽器として認めているのだからピグマリウスのポテンシャルはかなり高いのでしょう。あと考えられることとしては、千住さんのは特別仕様のピグマリウスかも知れませんね。このあたりは千住さんと親しい管理人さんのコメントを待ちたいところですが、こういうのってやっぱ企業秘密になっちゃうのかな・・・。
[7962]
Re: ピグマリウス
投稿日時:2003年12月17日 10:05
投稿者:yc(ID:E5SUN1k)
>> あと考えられることとしては、千住さんのは特別仕様のピグマリウスかも
>> 知れませんね。このあたりは千住さんと親しい管理人さんのコメントを
>> 待ちたいところですが、こういうのってやっぱ企業秘密になっちゃうのかな・・・。
いや、企業秘密じゃないです。普通のピグマリウスですし。
特別仕様として製作したら素晴らしい楽器になるのなら、全部そうしますよ(笑)
演奏家が、所有する楽器の中で一番良い(高価なってこと!?)楽器で
本番を演奏しないことを皆さんしきりに不思議がっておられますが、
私には何故そんなに不思議なのかよくわかりません。問題の楽器が
ピグマリウスであろうがなかろうが。。。
ストラドの音を聴きにコンサートに行かれた方はがっかりするかも
しれませんが、演奏を聴きに行った方にとっては、別の楽器での
演奏も聴けて儲けた!と思うのではないかなと思うのです。
>> 私が試したピグマリウスは、板が少しだけ薄めで、弾き易い
>> 良い楽器だと思いました。
仰るとおりエントリーモデルは板薄め弦高低目の美味しいところを狙って
バランスを取っています。機会があれば是非、現行ラインナップのRV-600
というモデルをご覧になって下さい。pochiさんなら、きっとこのモデルを
高く評価して下さるのではないかと思います。
>> 知れませんね。このあたりは千住さんと親しい管理人さんのコメントを
>> 待ちたいところですが、こういうのってやっぱ企業秘密になっちゃうのかな・・・。
いや、企業秘密じゃないです。普通のピグマリウスですし。
特別仕様として製作したら素晴らしい楽器になるのなら、全部そうしますよ(笑)
演奏家が、所有する楽器の中で一番良い(高価なってこと!?)楽器で
本番を演奏しないことを皆さんしきりに不思議がっておられますが、
私には何故そんなに不思議なのかよくわかりません。問題の楽器が
ピグマリウスであろうがなかろうが。。。
ストラドの音を聴きにコンサートに行かれた方はがっかりするかも
しれませんが、演奏を聴きに行った方にとっては、別の楽器での
演奏も聴けて儲けた!と思うのではないかなと思うのです。
>> 私が試したピグマリウスは、板が少しだけ薄めで、弾き易い
>> 良い楽器だと思いました。
仰るとおりエントリーモデルは板薄め弦高低目の美味しいところを狙って
バランスを取っています。機会があれば是非、現行ラインナップのRV-600
というモデルをご覧になって下さい。pochiさんなら、きっとこのモデルを
高く評価して下さるのではないかと思います。
[7963]
Re: ピグマリウス
投稿日時:2003年12月17日 12:45
投稿者:ピグマリオン(ID:KRIXdRY)
pochi 様の弾かれたピグマリウスは、少し板が薄めだったとのことですが、友人のガルネリ型ピグマリウス(150万円)の板は薄いどころかむしろ少しだけ厚めです。まだ買ったばかりで新しいし、板が少し厚めだし、ドミナントを張ってるし、ということで耳元では多少ノイズ感があるように思いますが、離れて聞くと音の大きさ(というよりはデカサ)のメリットが際立ってます。これだけ音が大きければ、プロが認めるというのも、もっともだと思います。
千住さん以外にも、元N響コンマスのT永T男先生とかN響のY山T朗先生がピグマリウスを愛用してるという噂を聞いたことがありますが、実際のところどうなんでしょうかねー。他にもプロでピグマリウス使っている人とかいるんでしょうか。
千住さん以外にも、元N響コンマスのT永T男先生とかN響のY山T朗先生がピグマリウスを愛用してるという噂を聞いたことがありますが、実際のところどうなんでしょうかねー。他にもプロでピグマリウス使っている人とかいるんでしょうか。
[7964]
千住女史の昔の楽器は?
投稿日時:2003年12月17日 15:14
投稿者:pochi(ID:F2EEmSk)
yc様、
私の投稿、
>私が数年前聴いた千住真理子さんの古そうなヴァイオリンは、板がかなり薄めの楽器だったと記憶しています。多分、削り直されていたのでしょう。
は、正しいのでしょうか?音色で判断しただけで、実際に視た訳ではありません。
私が弾いてみたピグマリウスは、上から2番目のグレードのストラディっぽいタイプの物です。最上位機種は在庫が無いとの事で試す事が出来ませんでした。RV-600が、それに該当するのでしょうか?
ピグマリウスの私が試した上から2番目と私の楽器の比較では、
ピグマリウスの勝ちを◎、私の楽器の勝ちを★にします。
最大音量★
普段の音量◎
弓を選ばないでも弾ける◎
音色に個性がある★
音色の幅★
弾きやすさ◎◎
値段◎◎
中級者迄の人には私の楽器は弾けません。ライバルですから私も苦労します。
私の投稿、
>私が数年前聴いた千住真理子さんの古そうなヴァイオリンは、板がかなり薄めの楽器だったと記憶しています。多分、削り直されていたのでしょう。
は、正しいのでしょうか?音色で判断しただけで、実際に視た訳ではありません。
私が弾いてみたピグマリウスは、上から2番目のグレードのストラディっぽいタイプの物です。最上位機種は在庫が無いとの事で試す事が出来ませんでした。RV-600が、それに該当するのでしょうか?
ピグマリウスの私が試した上から2番目と私の楽器の比較では、
ピグマリウスの勝ちを◎、私の楽器の勝ちを★にします。
最大音量★
普段の音量◎
弓を選ばないでも弾ける◎
音色に個性がある★
音色の幅★
弾きやすさ◎◎
値段◎◎
中級者迄の人には私の楽器は弾けません。ライバルですから私も苦労します。
[7968]
横レスですが
投稿日時:2003年12月17日 21:05
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
ycさま、常々楽しいBBSに感謝しています。
>>ストラドの音を聴きにコンサートに行かれた方はがっかりするかも
>>しれませんが、演奏を聴きに行った方にとっては、別の楽器での
>>演奏も聴けて儲けた!と思うのではないかなと思うのです。
まことに正論です。クライスラーだってヴョームで弾いていました。
「演奏家Aさん」を聴けばよいのであり「ストラッドを弾くAさんを聴く」という姿勢は音楽家に接する姿勢としておかしいのでしょう。
ただ、音楽的知識の乏しい普通の市井のファンないし享受者たちはあんがい付加価値的な「伝説の名器XX」というものに弱いと実感します。
辻久子先生が思い切りよく自宅を売却してストラッドを購入された武勇伝を懐かしく思います。
あの「美談」がきっかけでヴァイオリンファンになった方を実際身近に知っていました。NHKで人気女優主演でドラマになったのも画期的でしたね。
>>ストラドの音を聴きにコンサートに行かれた方はがっかりするかも
>>しれませんが、演奏を聴きに行った方にとっては、別の楽器での
>>演奏も聴けて儲けた!と思うのではないかなと思うのです。
まことに正論です。クライスラーだってヴョームで弾いていました。
「演奏家Aさん」を聴けばよいのであり「ストラッドを弾くAさんを聴く」という姿勢は音楽家に接する姿勢としておかしいのでしょう。
ただ、音楽的知識の乏しい普通の市井のファンないし享受者たちはあんがい付加価値的な「伝説の名器XX」というものに弱いと実感します。
辻久子先生が思い切りよく自宅を売却してストラッドを購入された武勇伝を懐かしく思います。
あの「美談」がきっかけでヴァイオリンファンになった方を実際身近に知っていました。NHKで人気女優主演でドラマになったのも画期的でしたね。
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