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クレモナ新作
投稿日時:2003年12月21日 04:17
投稿者:pochi(ID:IgUWg1M)
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Re: ピグマリウス まさぐちるさん、
G.B.Mというのは、ジオ・バッタ・モラッシの事でしょうか?私がG.B.Mを10数台試奏した限り、コンサートに使えるものは、70年代の物1丁だけでした。息子の方が製品斑が少ない様に思います。フランチェスコ・ビソロッティは、も沢山試奏しましたが、使えるのは80年代の物1丁だけ、息子達の物は、使える物を試奏した事はありません。
所で、私も嘗てコンサートに耐え得るクレモナ新作を弾いていました。しかし、弓が強く、私の弾き方では弾き切ってしまっていました。師匠に相談したところ、「君の実力に今の楽器は合って居るけれども、新しい境地を開きたいのなら、楽器を変えなさい。自分にとって少しだけ弾き難い楽器を弾くのが良い。そうでなければ{オールドの銘器}を買いなさい」との事でした。パトロンに相談したところ、投資の為に丁度良いから「オールドの銘器」を買えとの事で、一生懸命探しましたが、私の実力では、本当の銘器を楽器屋が出して来てくれない事に気が付きました。
仕方がなく、自分にとって少しだけ弾き難い楽器を探す事にしました。国籍問わず、値段も問わず、楽器屋が出してくる物を試奏しまくりました。なかなか、コンサートで使えるものは出て来ません。「君なら弾けるかも、と出して来た楽器」が今の楽器ですが、少しだけではなく弾き難い楽器です。しかし、最大音量・音色・音色のコントロールで抜群です。何が弾き難いかと云うと、全ての音に違う色が着いているのです。
さて、クレモナ新作を持っている多くの皆さん、あなた方が持っている楽器は、ほぼ間違いなく、私が試したピグマリウスの上から2番目のストラディヴァリっぽい物には、機能的に勝てないでしょうね。
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Re: ピグマリウス
投稿日時:2003年12月20日 17:27
投稿者:まさぐちる(ID:MTNokDE)
ピグマリオンさん>
楽器を弾いていただいてありがとうございます。G.B.Mよりも音量ありましたか? まだ作られてそれほど時間が経っていないので、コンディションが変わりやすいですね。フェアの時は音量が出ていたようですが、一週間後は音がこもったりしてました・・。あれからいろいろ調整して随分良い感じになりましたけど、トータルでG.B.Mを上回るのはなかなか難しいのではないでしょうか(^_^;)。まだ音もちょっと荒いですしね。でもとても気に入っています(^_^;)。
リバースのストラドモデルやガルネリモデルは楽器の音そのものに元の名器の特長がでていますよね(ガルネリは本物を弾いたことがないのですが・・)。ロッカモデルはそういう個性が少ないながらも、G線とD線に独特の響き方というのがあってそれがとても気に入ったのと、音色の質の高さを感じました。楽器を選んだ時はオールドやモダン、新作などいろいろ混ぜていたのですが、ロッカモデルは表現力があるというか、ヴィブラートやボウイングで自分の作りたいニュアンスに対して一番忠実でした。本当はストラドのような高音が華やかな楽器が好きなのですが(本物の両楽器を弾いた時もストラドの方がずっと良かったです・・・当たり前?)、気づいたらこの楽器を選んでいた、という感じです(^_^;)。あとは、やはり専門家であるycさんや社長さんがおすすめする楽器だったというのも大きいです。所詮私が弾いたところで、出ている音からだけでは楽器以外の、例えば駒、魂柱、弦の種類と使用期間、その他調整、がどういう状態でどれがどのぐらいどう影響しているかわかりません。純粋な楽器のみのパフォーマンスを音だけで判別するのは非常に難しいです・・・(^_^;)。ということで、それら総合的に判断して決めました。
ちなみにちょっと状態の悪い本物のロッカとも弾き比べましたが、低音域のパワーでは勝るものの、音のクリアさと高音の伸びはさすがに本物には及びませんでした。やはり名器は名器ですね(^_^;)。
・・とちょっとスレからずれてしまいました。すみませんm(__)m。
楽器を弾いていただいてありがとうございます。G.B.Mよりも音量ありましたか? まだ作られてそれほど時間が経っていないので、コンディションが変わりやすいですね。フェアの時は音量が出ていたようですが、一週間後は音がこもったりしてました・・。あれからいろいろ調整して随分良い感じになりましたけど、トータルでG.B.Mを上回るのはなかなか難しいのではないでしょうか(^_^;)。まだ音もちょっと荒いですしね。でもとても気に入っています(^_^;)。
リバースのストラドモデルやガルネリモデルは楽器の音そのものに元の名器の特長がでていますよね(ガルネリは本物を弾いたことがないのですが・・)。ロッカモデルはそういう個性が少ないながらも、G線とD線に独特の響き方というのがあってそれがとても気に入ったのと、音色の質の高さを感じました。楽器を選んだ時はオールドやモダン、新作などいろいろ混ぜていたのですが、ロッカモデルは表現力があるというか、ヴィブラートやボウイングで自分の作りたいニュアンスに対して一番忠実でした。本当はストラドのような高音が華やかな楽器が好きなのですが(本物の両楽器を弾いた時もストラドの方がずっと良かったです・・・当たり前?)、気づいたらこの楽器を選んでいた、という感じです(^_^;)。あとは、やはり専門家であるycさんや社長さんがおすすめする楽器だったというのも大きいです。所詮私が弾いたところで、出ている音からだけでは楽器以外の、例えば駒、魂柱、弦の種類と使用期間、その他調整、がどういう状態でどれがどのぐらいどう影響しているかわかりません。純粋な楽器のみのパフォーマンスを音だけで判別するのは非常に難しいです・・・(^_^;)。ということで、それら総合的に判断して決めました。
ちなみにちょっと状態の悪い本物のロッカとも弾き比べましたが、低音域のパワーでは勝るものの、音のクリアさと高音の伸びはさすがに本物には及びませんでした。やはり名器は名器ですね(^_^;)。
・・とちょっとスレからずれてしまいました。すみませんm(__)m。
G.B.Mというのは、ジオ・バッタ・モラッシの事でしょうか?私がG.B.Mを10数台試奏した限り、コンサートに使えるものは、70年代の物1丁だけでした。息子の方が製品斑が少ない様に思います。フランチェスコ・ビソロッティは、も沢山試奏しましたが、使えるのは80年代の物1丁だけ、息子達の物は、使える物を試奏した事はありません。
所で、私も嘗てコンサートに耐え得るクレモナ新作を弾いていました。しかし、弓が強く、私の弾き方では弾き切ってしまっていました。師匠に相談したところ、「君の実力に今の楽器は合って居るけれども、新しい境地を開きたいのなら、楽器を変えなさい。自分にとって少しだけ弾き難い楽器を弾くのが良い。そうでなければ{オールドの銘器}を買いなさい」との事でした。パトロンに相談したところ、投資の為に丁度良いから「オールドの銘器」を買えとの事で、一生懸命探しましたが、私の実力では、本当の銘器を楽器屋が出して来てくれない事に気が付きました。
仕方がなく、自分にとって少しだけ弾き難い楽器を探す事にしました。国籍問わず、値段も問わず、楽器屋が出してくる物を試奏しまくりました。なかなか、コンサートで使えるものは出て来ません。「君なら弾けるかも、と出して来た楽器」が今の楽器ですが、少しだけではなく弾き難い楽器です。しかし、最大音量・音色・音色のコントロールで抜群です。何が弾き難いかと云うと、全ての音に違う色が着いているのです。
さて、クレモナ新作を持っている多くの皆さん、あなた方が持っている楽器は、ほぼ間違いなく、私が試したピグマリウスの上から2番目のストラディヴァリっぽい物には、機能的に勝てないでしょうね。
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【ご参考】
[8321]
言い訳
投稿日時:2003年12月28日 14:55
投稿者:pochi(ID:ljY5aEA)
私は、天音のパパさんと同じく180cm・72Kgです。腰痛もありますが、手足の痺れはないので、手術の必要はありません。天音のパパさん、お大事に。少なくとも2週間は入院が必要ですね。
私の試した中国製の楽器は中国で一流作家の物だそうです。出来立てホヤホヤだったので、鳴り難かったのですが、半年~1年弾き込めば、フルオーケストラバックのコンサートに耐えうる楽器になると思いました。但、小柄で非力な人は弾けない楽器だと思いました。
リファランスとして、私の弾いたピグマリウスと比較すると、弾き易さの点で、ピグマリウスが勝っています。私の弾いたピグマリウスは、コンサートで使えるかどうかギリギリの線です。私の弓で弾いた場合、フルオーケストラバックで後期浪漫派を弾くと、音が割れてしまいます。
私の試した中国製の楽器は中国で一流作家の物だそうです。出来立てホヤホヤだったので、鳴り難かったのですが、半年~1年弾き込めば、フルオーケストラバックのコンサートに耐えうる楽器になると思いました。但、小柄で非力な人は弾けない楽器だと思いました。
リファランスとして、私の弾いたピグマリウスと比較すると、弾き易さの点で、ピグマリウスが勝っています。私の弾いたピグマリウスは、コンサートで使えるかどうかギリギリの線です。私の弓で弾いた場合、フルオーケストラバックで後期浪漫派を弾くと、音が割れてしまいます。
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Re: クレモナ新作
投稿日時:2003年12月28日 17:03
投稿者:丼丼(ID:MiQlBFY)
最近、中国人の職人を大量に積極的に受け入れているクレモナの○□△×とか◎■▼の工房が怪しいって聞いたことがありマス。修行が終わって中国に帰った彼らから特に出来の良いバイオリンの半製品を買ってそれにクレモナニスとマエストロのラベルを貼ってイタリアから日本に輸出してるんだってサ。ああ怖い怖い。
やっぱニスを塗る技術が一番難しいってことなんだよね。全く同じハケを使って全く同じニスを塗っても違う職人が塗ると仕上がりは全然違うんですよね。色はそれほど違わないけど艶とか深みはだいぶ違うんですよ。
ある日本人の工房で師匠と弟子の楽器を見比べたことがありマス。全く同じニス塗ってるから色はほとんど同じだったけど、テカリ具合とか艶とかが全然違うの。これが技術の差と言ってしまえばそれでおしまいだけど、ニスの仕上がりが違うだけで、見た目から受ける印象はスンゴイ違うよ。値段をつけるとすれば、弟子のは70万円、師匠のは130万円だね。どちらも音は似ていてちょっと師匠の方がいい音かなという程度だったけど、やっぱニスの仕上がりの違いで、見た目の高級感が全然違うんだよ。
だからサ、音だけで偽クレモナの楽器を見分けるのは難しいんでないかな。昔の中国製は胡弓のような音がするとかガット弦だと全然鳴らないとか言われていたけど、最近はスンゴクレベルアップしてるからサ。
本当は中国で作られてるドイツ製とかチェコ製というのは、いまだ見たことはないなー。ドイツやチェコにはあまり中国人製作者が留学してないんだろうね。イタリア製よりはドイツ製とかチェコ製の方がリスクは低そうだね。
やっぱニスを塗る技術が一番難しいってことなんだよね。全く同じハケを使って全く同じニスを塗っても違う職人が塗ると仕上がりは全然違うんですよね。色はそれほど違わないけど艶とか深みはだいぶ違うんですよ。
ある日本人の工房で師匠と弟子の楽器を見比べたことがありマス。全く同じニス塗ってるから色はほとんど同じだったけど、テカリ具合とか艶とかが全然違うの。これが技術の差と言ってしまえばそれでおしまいだけど、ニスの仕上がりが違うだけで、見た目から受ける印象はスンゴイ違うよ。値段をつけるとすれば、弟子のは70万円、師匠のは130万円だね。どちらも音は似ていてちょっと師匠の方がいい音かなという程度だったけど、やっぱニスの仕上がりの違いで、見た目の高級感が全然違うんだよ。
だからサ、音だけで偽クレモナの楽器を見分けるのは難しいんでないかな。昔の中国製は胡弓のような音がするとかガット弦だと全然鳴らないとか言われていたけど、最近はスンゴクレベルアップしてるからサ。
本当は中国で作られてるドイツ製とかチェコ製というのは、いまだ見たことはないなー。ドイツやチェコにはあまり中国人製作者が留学してないんだろうね。イタリア製よりはドイツ製とかチェコ製の方がリスクは低そうだね。
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Re: クレモナ新作
投稿日時:2003年12月31日 10:16
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
Cremona新作とは正反対な傾向といえば、ドイツ・ウィーン系統の楽器でしょうね。ウィーンフィルの自慢するオールド楽器:
"ガイセンホーフ"(Geissenhof)
などのドイツ系、ウィーン系(チェコ系をも含む)の楽器です。
http://homepage2.nifty.com/violinandships/index.htm
に最近ガイセンホーフを購入したアマオケ奏者の方の体験談がありました。プロ奏者でもたとえは"Leidorf"(ライドルフ)あたりを愛用している方も存じています。
ドイツ系オールドは「チャバネゴキブリ」色のニスなんて悪口言われますし、形や表板の盛り上がりが一目見て「ドイツオールド」と判ります。
健康状態がよければお買い得です。
値段はGBMの新作以下で買えるものから、高くてもイタリアモダンとそこそこだと思います。
ただし「あめ色のニス」の美術的価値を求めるなら論外ですが…。
"ガイセンホーフ"(Geissenhof)
などのドイツ系、ウィーン系(チェコ系をも含む)の楽器です。
http://homepage2.nifty.com/violinandships/index.htm
に最近ガイセンホーフを購入したアマオケ奏者の方の体験談がありました。プロ奏者でもたとえは"Leidorf"(ライドルフ)あたりを愛用している方も存じています。
ドイツ系オールドは「チャバネゴキブリ」色のニスなんて悪口言われますし、形や表板の盛り上がりが一目見て「ドイツオールド」と判ります。
健康状態がよければお買い得です。
値段はGBMの新作以下で買えるものから、高くてもイタリアモダンとそこそこだと思います。
ただし「あめ色のニス」の美術的価値を求めるなら論外ですが…。
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