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象牙の上駒(ナット) | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 5 Comments
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象牙の上駒(ナット)

投稿日時:2004年09月03日 22:56
投稿者:びゅーたん(ID:IYdzJXM)
 あまり見かけるものではありませんが、ナット(上駒)が象牙の楽器がありますよね。あれって、実用性の面ではいいんですかね?普通の黒檀のナットよりも、弦のすべりが良い、とか黒檀のナットよりも長持ちするとか?有名どころでは、パガニーニが愛用していたガルネリ「カノン砲」のナットが象牙ですよね。
【ご参考】
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Re: 象牙の上駒(ナット)

投稿日時:2004年09月04日 04:38
投稿者:pochi(ID:VnhgOAA)
国境を越える時、税関で引っ掛かるから、メリットはマイナスです。

象牙の方が黒檀よりも長持ちするでしょうが、消耗品なので、実用的では有りません。

御参考になれば、、、。
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Re: 象牙の上駒(ナット)

投稿日時:2004年09月04日 10:19
投稿者:バスコ(ID:JhIQOWQ)
現代でもバロック仕立ての楽器は白いナットのもんが多いよね。象牙じゃなくて、骨かマンモスの牙だろうけど。実用面より見た目でしょうね。
[15603]

Re: 象牙の上駒(ナット)

投稿日時:2004年09月06日 00:39
投稿者:(ID:FTZykxg)
ナットなど楽器で使う象牙材は、工房で端材の形でかなり多く保管しています。
目の方向などにこだわらなければ、そう高価ではありません。
(私は楽器製作ではありませんが、仕事で象牙を使いますので、持っています。
先日、約1キロの象牙端材を買って、1万円ほどでした)

ただ、もっと安くしたい、見た目のよい「象牙(もどき)」のほうが好まれる場合が多く、
象牙に見えても、象牙でないことが多いのは、バスコ様ご指摘のとおりです。
多いのが牛骨。水牛の骨。一角(いっかく)の角(これは高いです)。
ほかに、印鑑や工芸品と作る際に出た象牙の削りかすを原料にして練って作った人工象牙材(これはとても見分けるのが難しいです)も大変多いです。もちろん、よくできた樹脂製の模造象牙もあります。こういった腎臓象牙は、「フレンチアイボリー」と呼ばれています。フレンチ、というのはフランス製またはフランスで加工された象牙、という意味ではなく、イミテーション、という意味です。イギリス人らしい皮肉った言い方です。(割り勘を「ダッチペイ、と呼ぶのと同じですね)

税関で「これは象牙ですか?」と聞かれたら、
「とんでもない、これは人造象牙です」または「牛骨だそうです」とこたえはいかがでしょうか。私は何度かその質問をされましたが、税関ではルーペを使ってもそれを見分けられる係官はまずいませんので大丈夫です。東京税関でも同様です。(空港でも、郵便、DHLでも)
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Re: 象牙の上駒(ナット)

投稿日時:2004年09月06日 01:56
投稿者:(ID:NmUROHI)
菫さんと似たような内容になってしまいますが

象牙はある程度の油分があるので滑りやすいといいます。
ギターでは本来は象牙です。
象牙の心材は割れることも無く非常に丈夫です。
(このようなことを発表会のプログラムに使用楽器の
値段を載せる某ギター教室の学長さんが言ってました)

同じ白色でも漂白した牛骨の場合もあります。
こちらは漂白の際、油分が抜けてしまうらしい。
牛骨ナットも濃い目の鉛筆をこすりつけて使用します。
中には漂白されていない物、牛骨にシリコンオイルを
浸透させて売られているものもあります。

変わったところでGraph Tech社
http://www.graphtech.bc.ca/default.asp
こちらでは人口象牙やグラファイト製のナットも
作ってます。まぁ、性能については話半分で…

さらに変わったところで
Tagua nuts come from the seed of the Ivory Palm

http://www.forloversofwood.com/templates/template.php?c=sh&p=u&t=b&i=mus
ネタで買うのも面倒くさいので買ってませんが…

最終的に値段や加工性を考えると黒檀がよさそう。
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Re: 象牙の上駒(ナット)

投稿日時:2004年09月06日 12:42
投稿者:びゅーたん(ID:KWkEAZM)
お返事をくださった方々、どうもありがとうございます。興味深く読ませていただきました。実用面のメリットはそれほどなさそうですね。まぁ、だからこそ、現代の製作者は、普通の黒檀のナットを採用しているわけですよね。

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