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「遠鳴り成分」と「近鳴り成分」 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 16 Comments
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「遠鳴り成分」と「近鳴り成分」

投稿日時:2004年10月14日 13:17
投稿者:匿名希望A(ID:IZdRMkg)
バイオリンの音には、「遠鳴り成分」と「近鳴り成分」があると教わっています。
勿論、奏者の力量と、バイオリン・弓のトータルな性能が、「遠鳴り成分」に大きく影響することは周知のことですが。
それはそれとして、次のような「因子」に分解して、それぞれが、どのように、遠鳴り・近鳴りに影響を与えているか、分析できませんでしょうか。
例えば、ボーイングの様式、弓のタイプ、弓の毛、松脂、弦、音程の正確さ、バイオリン本体の種類、作られてからの年数、根柱・駒の調整具合、ニスという具合です。
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【ご参考】
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Re: 「遠鳴り成分」と「近鳴り成分」

投稿日時:2004年10月15日 18:53
投稿者:トイレチャコフ(ID:NCA5dUM)
このスレから外れるかもしれませんが、次のサイトで、「La Muse:世界初・楽器音質改善材」という商品で、「金属製の雑音」が押さえられることによって、楽器の鳴りがよくなることの説明がされています。
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/lamuse.htm

商業サイトゆえか、なにやら、もっともらしく書かれており、vnオタにとってはそそられるものがあるかも。しかし、胡散臭い匂いが充満しているようなので、その点、ご注意あそばせ。

ホントに効果あるんだったら悪しからず。
[16833]

Re: 「遠鳴り成分」と「近鳴り成分」

投稿日時:2004年10月16日 12:00
投稿者:匿名希望A(ID:NRkSOSY)
様々な御意見、興味深く拝見しております。
ここで、いわゆる音の「こもり」について、皆様の御意見を承りたいのですが。
「遠鳴り」の全く逆で、悪い意味での「近鳴り」とでも言いましょうか。エネルギー伝導の効率が良くないとも聞いたことがあります。
原因は、調整の不備、楽器固有の問題、テクニックの不備・不調、などが考えられますが、実際には、「バイオリンの内部」で、一体どの様な「現象」が起こっているのでしょうか。
バイオリンは基本的には、ほぼ合同な立体構造物でしょうから(ハイアーチ・ローアーチ等の差はあるかも知れませんが)、ほんの微妙な違いによって、大きな差が出るのでしょうね。
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Re: 「遠鳴り成分」と「近鳴り成分」

投稿日時:2004年10月16日 12:10
投稿者:よが(ID:QTCGlWg)
こんにちは.

1.5KHz~5KHz の範囲の共鳴具合によって楽器の音色の大筋は決まると思います. いわゆるシンギングフォルマントに近いようなイメージです. 表板の質と削り方が影響が大きいのではないかと思います. 薄くて可塑性が高くある程度の硬さがあるほうが高い音域の反応は良いという予測をしていますが定かではありません. 調整は限界がありますが弦の種類と魂柱の位置が主なファクターではないかと思います.

遠鳴りするかどうかは基本的な音量の大小があったうえで,4KHz 以上のところがどのくらい乗っているかだと思います. 4KHz~8KHz 以上がよくでていれば,電話から聞こえるような感じのチープな音にならず,大きな音でもやかましい感じが緩和されるように感じます. 裏板が重要で調整では駒の削り方が影響大のように思います.
近鳴りについては成分ではなくて状態だと思います.

倍音のコントロールは,ある程度低い範囲の倍音であれば節になる位置に弓をあてるようにすれば,その倍音はでにくくなると思います. 駒に近いほど全体的に倍音はよくでます. また,柔らかい(テンションの低い)弦のほうが高い倍音はよく出る(相対的に音量自体は小さくなる)ように思います.
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Re: 「遠鳴り成分」と「近鳴り成分」

投稿日時:2004年10月16日 18:39
投稿者:匿名希望A(ID:FldnUQ)
よが殿
御投稿の後半部分は、「『駒寄り弾き』が楽器を遠鳴りさせるのに有効である。」と解釈しても宜しいのでしょうか。
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Re: 「遠鳴り成分」と「近鳴り成分」

投稿日時:2004年10月16日 20:22
投稿者:よが(ID:MTeTV5M)
こんばんは.

> 御投稿の後半部分は、「『駒寄り弾き』が楽器を遠鳴りさせるのに
> 有効である。」と解釈しても宜しいのでしょうか。

音楽的な要求とうまく適合させることができるかどうかという課題はあると思いますが,有効だと思います. なお,楽器の音量を如何に小さく保ったままで遠くまで聞こえさせるかという主旨であれば必ずしも有効とは言えないと思います.
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Re: 「遠鳴り成分」と「近鳴り成分」

投稿日時:2004年10月22日 09:56
投稿者:匿名希望A(ID:E2ZXgjA)
よが殿
実験的な話のようになりますが、駒寄りで緩やかな弓速度で弾いたmPの音と、指板寄りで速い弓速度で弾いたmPの音では、後者の方が比較的「遠鳴り」すると、一般的に言えるのでしょうか。如何に考えられますか。
[16960]

Re: 「遠鳴り成分」と「近鳴り成分」

投稿日時:2004年10月23日 14:42
投稿者:よが(ID:QTCGlWg)
こんにちは.
一般的にいえるかどうかというほど資料も経験も(もちろん技術も)ないのですが,あんまり小さい音だと駒寄りにしても楽器が鳴らないんじゃないかなと思います.

参考までに,DVD で ANTONIO STRADIVARI A GARA CELEBRATION/デジタルサイト株式会社/DEBC-13802 というのがあってそれの頭から11分ぐらいのところ(チャプター3)で,ズッカーマンがストラドを弾いていて,自分のヴァイオリンの弾き方だとこんな感じかなっていうのを実演したあとにおなじフレーズを柔らかく弾いて「こっちがいいね」というシーンがあります.
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