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日本ではあまり有名ではないが凄い演奏家
投稿日時:2004年10月17日 21:54
投稿者:リコシェ(ID:SIAVBTA)
日本ではあまり有名ではないが「凄い」演奏家を紹介するスレッドです。では、まず私から、3名紹介します。
1 アレクサンドル・ドゥバッハ
HMVで入手したパガニーニのヴァイオリン協奏曲全集を聴いてビックリしました。3枚組で2,000円未満という廉価版のCDなのであまり期待してなかったのですが、聞いてみたらエレイ凄さに参りました。キビキビ・ハキハキと弾くかと思えば、思い入れたっぷりに歌いまくるなど、自由自在で伸びやかなパガニーニを聞かせてくれます。良い意味でオーヴァアクションで、これぞパガニーニ!といったところです。とにかくものすごく上手くて、聞いていてとっても楽しいパガニーニです。解説書が付いてないので、経歴等は不明ですが、間違いなく凄い演奏家と言えるでしょう。あと面白いことに、このパガニーニ協奏曲全集におけるカデンツァは、ドゥバッハの手によるもので、これがまた聞き物です。有名なエミール・ソーレのカデンツァに勝るとも劣らない超絶技巧満載で楽しめます。これは絶対にお買い得です。
2 マッシモ・クァルタ
1958年イタリア生まれの中堅です。パガニーニコンクールの覇者ということで、パガニーニが得意です。パガニーニが所有していたガルネリ「カノン砲」によるパガニーニ協奏曲全集が聞き物です。クァルタも一部の協奏曲で彼自身のカデンツァを披露してくれています。クァルタの方が、ドゥバッハよりも隙が無く磨きぬかれた上手さがありますが、その分ドゥバッハに比べると少しおとなしい演奏に聞こえるかも知れません。信じがたいほどの完成度で、アッカルドの協奏曲全集がもはや過去の物と感じさせてしまいます。(私は個人的には、アッカルドは好きな演奏家なのですが、クァルタの余裕のある演奏を聴いてしまうと、もはやアッカルドの演奏には戻れません)クァルタのなめらかな音の出し方とクセの無いイントネーションは、いつ聞いても、とっても心地良いです。パガニーニのガルネリ「カノン砲」も、他のCDで聞かれる音(例えば、アッカルドの演奏など)よりもずっと良い音で収録されていて、ガルネリならではの太くたくましい音が楽しめます。
3シュテファン・ミレンコーヴィッチ
1977年ユーゴスラヴィア生まれの新鋭。パガニーニの「無伴奏曲集」CD2枚組が凄い!名曲カプリースだけでなく、有名無名の無伴奏曲を収めています。ミレンコーヴィッチは身長が190センチ近くある巨漢の2枚目ヴァイオリニストです。体の大きいヴァイオリニストは、優しい音を出す人が多いですが、このミレンコーヴィッチもその例に漏れず、押し付けがましさの無い優しい音を出します。押しが弱い、とか、おとなし過ぎるという人がいるかも知れませんが、長く聞いていて心地良い音なのでいいと思います。パガニーニの超難曲を弾いていても、音の出し方がなめらかで、全然無理の無い演奏です。パガニーニにしては真面目過ぎるかも知れませんが、一点一画おろそかにせずにすべての音を正確に弾き切っているので、輪郭のクッキリしたクリアなパガニーニを聞かせてくれます。通常は省略されることの多い繰り返しも、全曲すべて、きちんと弾いてくれています。パッと聞いたときの凄みは少ないかも知れませんが、楽譜に書かれたことをひたすら忠実に再現していて、凄いと思います。ネル・コル・ピウやゴット・セイヴ・ザ・キング変奏曲では、左手のピチカートとアルコ(弓奏)を組み合わせるという超難技巧を、楽譜に限りなく忠実に再現していて、まるで、ヴァイオリンとギターの二重奏を聴いているような気分にさせてくれます。まだ20代半ばの若いヴァイオリニストですが、既にバッハの無伴奏も録音しているのなので、それも聴いてみたいと思います。
上記のCDは、すべて輸入盤で、いわゆる海外マイナーレーベルのCDで、どれも格安です。HMV、タワーレコード、カデンツァなどのネット通販で入手できます。みなさんも聞いてみて下さい。
1 アレクサンドル・ドゥバッハ
HMVで入手したパガニーニのヴァイオリン協奏曲全集を聴いてビックリしました。3枚組で2,000円未満という廉価版のCDなのであまり期待してなかったのですが、聞いてみたらエレイ凄さに参りました。キビキビ・ハキハキと弾くかと思えば、思い入れたっぷりに歌いまくるなど、自由自在で伸びやかなパガニーニを聞かせてくれます。良い意味でオーヴァアクションで、これぞパガニーニ!といったところです。とにかくものすごく上手くて、聞いていてとっても楽しいパガニーニです。解説書が付いてないので、経歴等は不明ですが、間違いなく凄い演奏家と言えるでしょう。あと面白いことに、このパガニーニ協奏曲全集におけるカデンツァは、ドゥバッハの手によるもので、これがまた聞き物です。有名なエミール・ソーレのカデンツァに勝るとも劣らない超絶技巧満載で楽しめます。これは絶対にお買い得です。
2 マッシモ・クァルタ
1958年イタリア生まれの中堅です。パガニーニコンクールの覇者ということで、パガニーニが得意です。パガニーニが所有していたガルネリ「カノン砲」によるパガニーニ協奏曲全集が聞き物です。クァルタも一部の協奏曲で彼自身のカデンツァを披露してくれています。クァルタの方が、ドゥバッハよりも隙が無く磨きぬかれた上手さがありますが、その分ドゥバッハに比べると少しおとなしい演奏に聞こえるかも知れません。信じがたいほどの完成度で、アッカルドの協奏曲全集がもはや過去の物と感じさせてしまいます。(私は個人的には、アッカルドは好きな演奏家なのですが、クァルタの余裕のある演奏を聴いてしまうと、もはやアッカルドの演奏には戻れません)クァルタのなめらかな音の出し方とクセの無いイントネーションは、いつ聞いても、とっても心地良いです。パガニーニのガルネリ「カノン砲」も、他のCDで聞かれる音(例えば、アッカルドの演奏など)よりもずっと良い音で収録されていて、ガルネリならではの太くたくましい音が楽しめます。
3シュテファン・ミレンコーヴィッチ
1977年ユーゴスラヴィア生まれの新鋭。パガニーニの「無伴奏曲集」CD2枚組が凄い!名曲カプリースだけでなく、有名無名の無伴奏曲を収めています。ミレンコーヴィッチは身長が190センチ近くある巨漢の2枚目ヴァイオリニストです。体の大きいヴァイオリニストは、優しい音を出す人が多いですが、このミレンコーヴィッチもその例に漏れず、押し付けがましさの無い優しい音を出します。押しが弱い、とか、おとなし過ぎるという人がいるかも知れませんが、長く聞いていて心地良い音なのでいいと思います。パガニーニの超難曲を弾いていても、音の出し方がなめらかで、全然無理の無い演奏です。パガニーニにしては真面目過ぎるかも知れませんが、一点一画おろそかにせずにすべての音を正確に弾き切っているので、輪郭のクッキリしたクリアなパガニーニを聞かせてくれます。通常は省略されることの多い繰り返しも、全曲すべて、きちんと弾いてくれています。パッと聞いたときの凄みは少ないかも知れませんが、楽譜に書かれたことをひたすら忠実に再現していて、凄いと思います。ネル・コル・ピウやゴット・セイヴ・ザ・キング変奏曲では、左手のピチカートとアルコ(弓奏)を組み合わせるという超難技巧を、楽譜に限りなく忠実に再現していて、まるで、ヴァイオリンとギターの二重奏を聴いているような気分にさせてくれます。まだ20代半ばの若いヴァイオリニストですが、既にバッハの無伴奏も録音しているのなので、それも聴いてみたいと思います。
上記のCDは、すべて輸入盤で、いわゆる海外マイナーレーベルのCDで、どれも格安です。HMV、タワーレコード、カデンツァなどのネット通販で入手できます。みなさんも聞いてみて下さい。
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3 / 3 ページ [ 25コメント ]
【ご参考】
[20001]
Re: 日本ではあまり有名ではないが凄い演奏家
投稿日時:2005年04月02日 13:23
投稿者:新米(ID:KQUHBkQ)
この間、珍しい演奏を聴きました。
ピアノがギャグのピエロで、VNがギャグと踊りながらVNを弾きました。
全館笑いの渦!とても楽しかったです。もちろん衆知の曲ばかり(愛の挨拶)と 締めには大曲と、飽きがこない最高の演奏会でした。
又行く予定しています。
VNは金関環さん(ジュリアード出)Pは高島さん、どちらも
天才的でした。柔らかなVNの響きとPの豪華さ。。。今も目に浮かびます。
ピアノがギャグのピエロで、VNがギャグと踊りながらVNを弾きました。
全館笑いの渦!とても楽しかったです。もちろん衆知の曲ばかり(愛の挨拶)と 締めには大曲と、飽きがこない最高の演奏会でした。
又行く予定しています。
VNは金関環さん(ジュリアード出)Pは高島さん、どちらも
天才的でした。柔らかなVNの響きとPの豪華さ。。。今も目に浮かびます。
[20442]
Re: 日本ではあまり有名ではないが凄い演奏家
投稿日時:2005年05月17日 01:42
投稿者:fiddlin' economist(ID:aQFXiGA)
NYですが、Stefan Milenkovichさんが、下記URLのコンサートに出ます。
http://www.solsticemusic.org/season.html
http://www.solsticemusic.org/season.html
[22856]
Re: 日本ではあまり有名ではないが凄い演奏家
投稿日時:2005年09月06日 21:51
投稿者:クレマチス(ID:MkMwWUA)
たぶん、ここに書き込まれている方は純クラシック派の方が
多いと思うのですが。
ライブで見るなら、圧倒されるこの方。
私はエレクトリックでは、ほんとに誰をさしおいても今では
一番と思っています。
http://www.fstrings.com/board/board.asp?id=16848&page=2&sort=reply
多いと思うのですが。
ライブで見るなら、圧倒されるこの方。
私はエレクトリックでは、ほんとに誰をさしおいても今では
一番と思っています。
http://www.fstrings.com/board/board.asp?id=16848&page=2&sort=reply
[22857]
Re: 日本ではあまり有名ではないが凄い演奏家
投稿日時:2005年09月06日 21:54
投稿者:クレマチス(ID:MkMwWUA)
申し訳ありません。URLまちがえました。
http://tsuboy.internet.ne.jp/
http://tsuboy.internet.ne.jp/
[22971]
Re: 日本ではあまり有名ではないが凄い演奏家
投稿日時:2005年09月13日 04:15
投稿者:fyi(ID:MRNYgRQ)
リコシェさんへ、
私もグリンゴルツに一票。昨年のザルツブルグ音楽祭デビュー演奏会聞きました。全部無伴奏のプログラムで、バッハ、パガニーニ、その他でした。
バッハ(Partita No.2)をA,D,G線はほとんど1stポジションで弾いていたようで、確かに左手に無駄はありません。極弱音がきれいで、ffは激しいが澄んだ音で、ダイナミックレンジは広いです。楽曲の解釈は古いスタイルですが好感持てます。(Par1, Par3, Sonata2はCDが出ています)
テクニックも凄いです。左手ピチカートの混ざったパガニーニでは超スピードで楽々とStradを鳴らしていました。音程は正確で音が抜けたりもせず、それでいて確かに必死さは感じられません。
私の前の席の夫婦連れの旦那がなんと演奏中にいびきをかき始めたのですが、グリンゴルツはジロっと見ただけで後は何事も無かったかのように演奏に集中していました。熱狂的なアンコールにも応えずあっさりとしていましたよ。
こだわりの選曲、まじめな演奏態度など、全体的にまるで求道者のようで鬼才といった風情です。このあと米国のFMでも聞きました。今はジュリアードに居ると言ったように思います。
私もグリンゴルツに一票。昨年のザルツブルグ音楽祭デビュー演奏会聞きました。全部無伴奏のプログラムで、バッハ、パガニーニ、その他でした。
バッハ(Partita No.2)をA,D,G線はほとんど1stポジションで弾いていたようで、確かに左手に無駄はありません。極弱音がきれいで、ffは激しいが澄んだ音で、ダイナミックレンジは広いです。楽曲の解釈は古いスタイルですが好感持てます。(Par1, Par3, Sonata2はCDが出ています)
テクニックも凄いです。左手ピチカートの混ざったパガニーニでは超スピードで楽々とStradを鳴らしていました。音程は正確で音が抜けたりもせず、それでいて確かに必死さは感じられません。
私の前の席の夫婦連れの旦那がなんと演奏中にいびきをかき始めたのですが、グリンゴルツはジロっと見ただけで後は何事も無かったかのように演奏に集中していました。熱狂的なアンコールにも応えずあっさりとしていましたよ。
こだわりの選曲、まじめな演奏態度など、全体的にまるで求道者のようで鬼才といった風情です。このあと米国のFMでも聞きました。今はジュリアードに居ると言ったように思います。
[23121]
Re: 日本ではあまり有名ではないが凄い演奏家
投稿日時:2005年09月23日 00:27
投稿者:浜離宮(ID:FYN4eWU)
ベンヤミンシュミット
シャコンヌもカプリス(サンサーンス)もとにかく素晴らしかった
ただそれが言いたいだけでした。
シャコンヌもカプリス(サンサーンス)もとにかく素晴らしかった
ただそれが言いたいだけでした。
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