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新作弓の反りの入れ直し | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 7 Comments
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新作弓の反りの入れ直し

投稿日時:2004年11月24日 18:27
投稿者:弓太郎(ID:FIIxmUQ)
みなさまこんばんは。新作弓の反りの入れ直しについて質問させていただきます。僕は2000年に作られた新作弓(買値:約70万円、外国製)を持っています。
先日、購入したお店ではない工房で毛替えしたときに「少し反りが弱くなってきてますね。」と言われました。「へたってから反りを入れ直すよりも、まだ軽症のうちに反りの入れ直しをした方が、後々いいですよ。」と言われましたが、とりあえず毛替えだけして帰ってきました。
毎日弾いていて特に不都合は感じていませんし、まだ購入から4年しか経過していない新作弓なので、反りを入れ直す必要はないと思うのですが・・・。
以前、何かの本で、弓の反りの入れ直しはなるべくしない方が良い、と書かれているのを見たことがあるので、反りの入れ直しには強い抵抗感があります。
その工房でこの話をしたら、「それは今となっては古臭い考え方だね。オールドの弓なんかは、何度も反りを入れ直してあるけど、立派に使えているわけだから、反りの入れ直しをする人の技術次第だね。」と言われてしまいました。さらに「完全にへたってから反りを入れ直すよりも、反りの戻りが感じられた時点で早めに手当てした方が、弓を長持ちさせられますよ。」と言ってました。
みなさんはどのくらいの頻度で、弓の反りの入れ直しをされていますか?
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Re: 新作弓の反りの入れ直し

投稿日時:2004年11月24日 18:55
投稿者:通りすがり・・(ID:QjaYCZY)
新作の弓で反り直しが必要なものでしょうか?
確かに、オ-ルドの弓で反りを直すのは珍しくないと思いますが、
そんなに安い弓でも無いようですし、どんなものでしょうかね。
他の工房の意見も聞いてみては如何でしょうか。
自分でへたってないと感じられるので有れば、無理に触る必要は
無いように感じます。余程、技術に自信のある工房なのかも
しれませんね。
私はトルテとペカットを弾いていますが、そり直しは一度もしていません。
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Re: 新作弓の反りの入れ直し

投稿日時:2004年11月25日 01:08
投稿者:スッポン(ID:QHKHM2c)
弾き易さを向上させるために、弓の反り直しや、弓の曲がりの修正を薦める職人さんがたまにいますね。弓の製作職人や、弓も作れるヴァイオリン製作職人は、反り直しを薦めてくる傾向があるように思います。
一方で、反り直しに否定的な職人さんも結構いると思います。
製作後100~200年が経過したオールドフレンチ弓は、その大半が過去に何度も反り直しや曲がりの修正をされたものだと思います。通りすがりさんのトルテとペカットも、通りすがりさんが入手される以前には、何度かそうした作業を施されているはずです。もちろん、それらの弓がコレクターピースで完全品であれば別ですが・・・。
ヴァイオリンの弦もそうですが、毎日弾いている本人には、弦の劣化や弓の反りの戻りは気づきにくいものです。弦であれば劣化した状態、弓であれば反りの戻った状態に、毎日弾いているうちに慣れてしまうからです。
面白いことに、反り直しを薦めてくる職人さんの大半は、ヴァイオリンが全く弾けないないにも関わらず、目と手の感覚だけで、理想的な弾き易い状態に調整してしまいます。弓のいろいろな部分のしなり具合だけを見て判断しています。ヴァイオリンが弾けないのに、なぜ、弾き易いとか弾きにくいといった微妙な感覚がわかるのか本当に不思議です。
新作弓は、(たとえ長く寝かせた良い材料が使われている場合でも)水分が抜けて乾燥していく過程で、微妙に反りの具合が変化するので、製作後2~3年を目処に反りを調整してもらうのは良いことだと思います。また、自分にとって弾き易いように、反りの具合をカスタマイズしてもらうのも悪くはないと思います。弓の反りのピークの位置を変更すると、弾き易さ、弦への吸い付き、パワーなどが多少変わります。
いずれにしても弓を調整してもらうときは、ほんの少しずつ調整してもらうようにした方が良いでしょう。
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Re: 新作弓の反りの入れ直し

投稿日時:2004年11月25日 10:39
投稿者:rio(ID:I4ZAVUY)
お世話になっている工房の職人さんから聞いた話です。

反りの入れなおしは、弓のスティックの品質により、やって意味がある場合と意味がない場合があるとのことです。

反りを強めに入れなおしても、スティックに十分な弾力がなければ、かえって弾きにくい弓になってしまいます。また反りが戻ってくる弓は、もともと、そういうクセがある場合が多く、再度入れてもまた戻ってくる可能性が高いとも言われました。
高品質の弓は、簡単に反りは戻らず、経年によるスプリングの状態も劣化しにくく、一度も反り入れをしなくとも50年は十分使えると聞きました。

反り入れについては、持ち主の指向、弓の個性&質で対応がそれぞれ違うと思いますので、状況に応じて職人さんを信頼し対応するしかないと思います。
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Re: 新作弓の反りの入れ直し

投稿日時:2004年11月25日 18:31
投稿者:pochi(ID:gzNQUwA)
弓の噛みは如何ですか?吸い付く様な感覚は有りますか?

毛の張り方にも依ります。パンパンに張って弾くと弓の反りは無く成って仕舞う事も有りますが、普通の張り方だと、70万円であろうが、700万円であろうが、反りが無く成って仕舞う弓は、材質の良く無い弓です。反りの直しは簡単ですが、永遠に反りを直し続けないとイケナイでしょう。買った店に買い戻してもらいましょう。
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Re: 新作弓の反りの入れ直し

投稿日時:2004年11月26日 01:34
投稿者:ボアラン(ID:GXJngTQ)
弓の反り直しに関連して、便乗質問させてもらいます。弓の曲がりについてなんですが、弓が曲がっているかどうかを判定するときは、どの程度毛を張った状態で判定すべきなのでしょうか?
最近、複数の弦楽器屋さんの展示会に行って、弓の曲がり具合をチェックしたのですが、毛を緩めた状態だとどの弓も真っ直ぐでした。でも、毛を演奏できる状態に張ると、右か左にほんの少し曲がって見える弓が多かったです。1センチくらい張ると、左右のどちらかに曲がっているのが良くわかりました。1センチくらい張った状態でも、完全に真っ直ぐな弓は皆無でした。
一応、100万円から300万円くらいの高価な弓を中心にチェックしたのですけど、毛をある程度張ると、左右のどちらかにほんの少し曲がって見えます。もちろん、毛を緩めると真っ直ぐに見えます。
反りの戻った弓もダメ弓だと思いますが、左右に曲がっている弓も同様にダメ弓なんですよね。そこで、どの程度毛を張った状態で弓の曲がりをチェックしたら良いか、識者の方のご回答をお待ちしております。
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Re: 新作弓の反りの入れ直し

投稿日時:2004年11月26日 03:26
投稿者:pochi(ID:gzNQUwA)
弓の毛を張った状態で一定の曲がり型をして居る物は毛の張り方の問題ですから、毛を張り直せば問題は有りませんが、グニャッと途中で曲る弓はイケマセン。私は、弓の素材を見極める時にパンパンに張ってみます。ご参考になれば、、、。
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弓の曲がり

投稿日時:2004年11月26日 13:42
投稿者:rio(ID:I4ZAVUY)
弓の曲がりは、私は、ミシン糸とセロテープをつかって、弓の曲がり具合を確認しています。これだとはっきり判ります。

もともと、木の繊維方向がきれいに一直線ということはなく
弓としての質を維持するために
あえて、あまり木の繊維に逆らわず作った場合には
弓は、演奏に影響がない範囲で、微妙に曲がることがあります。

「ん?微妙に曲がってるけど、いい弓だなぁ」
と思う弓は、繊維方向をじっくり確認し
「よし」と思ったら

「この弓良いけれど、チョット曲がっているね…(ミシン糸を使ってお店の人にも確認してもらいます)…買うから勉強して」といって値引きをお願いしちゃいます。世の中画一的に、曲がっている弓はダメと思われていいるので、お店側も対応してくれる場合が多いです。

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