[19153]
何故厚めに作るのか?
投稿日時:2005年02月14日 12:09
投稿者:pochi(ID:EwFlEZY)
http://fstrings.com/board/board.asp?id=18496
[18687]
Re: 予算百万なら古い楽器?新しい楽器? 19c0319b [その他]
oki氏[05/01/28 4:09:06]投稿、
薄めに作ったほうが鳴りやすくて耳にも厳しくないので新作の間は良いのですが、現代の絃の張力は大きくなってゆく傾向があり、此れに打ち勝つために分厚く、バスバルゲンも大きく作るのだそうです。150年~200年経過して、表板が充分にセルロース化して硬くなったら削り直すことを想定しているらしいのです。但しその頃にAが何ヘルツになって居るかワカラナイので、厚いままでも良いかも知れないというわけのワカラナイのがヴァイオリンらしいです。
材木問屋の親方みたいに30年後に鳴れば良いなんて云って、鳴らない楽器を堂々と作る人も居れば、即戦力でないと意味が無いと云ってJosef Curtinの様に早く鳴り始める楽器を作る人も居ます。何方が良いのかは価値観次第ですが、あまり厚過ぎる楽器を持って居ても弾くのに困るから、「一寸だけ弾き難い楽器で弾き込む」のが一番良いのでしょう。此れには個人の技量と弓の性能とのコンビネイションが有りますから、一概には云い難いのですが、厚めの楽器を鳴らすのには、値段が高めの弓が必要な場合が多く、奏者泣かせだと思います。
少しだけ厚めの方が大きなホールで弾いた時に音が良く飛ぶのも事実ですから、これまた難しく、標準的な厚みが結局一番良いのかも知れません。だから標準的と云うのかも、、、。少し弾き難い楽器を弾いて居る方が演奏効果が上がる何て云う人も居て、ホントに難しい。
結局、どの位の寿命を考えて楽器を作るか?という事に行き着くのだと思います。但し、大人から始めた人に厚めの楽器を買わせるのは、ハンザイコウイだと思って居りますので、私が他人に楽器を選ぶ場合は余程のことが無い限り、板の厚い楽器を選ぶ事は有りません。従ってクレモナ新作のシッカリ作って有る楽器は、初心者が持つものでは有りません。
出来上がった白木のヴァイオリンを分解して海水に漬込んで保存している人も居るかも知れませんね。
oki氏への回答になったでしょうか?
[18687]
[18687]
Re: 予算百万なら古い楽器?新しい楽器?
投稿日時:2005年01月28日 04:09
投稿者:oki(ID:ERBmZCI)
>[18568] pochi 氏
pochi氏の考えが正しいとするならば偶然にしては多過ぎる
数ある板の薄い名器が現代でも実際大ホールで
演奏されている事実を説明出来ない。
> 経年変化に拠る木のセルロース化
^^^^^^^^^^^
セルロースの結晶化ですね。
結晶化によって板は薄くなるのか?
もしそうだとしたら355mmのボディは7/8サイズ位になって
いてもおかしくないがそのような報告は聞かれない。
板薄の楽器の寿命が短いと思われがちなのは初回の
バスバー交換時期が比較的早く訪れることに関連があると思われる。
板厚は材料によってそれぞれ適正の範囲があると思われ、
適正を外れた場合、
薄板だと鳴っても側鳴り、こもる、早くザルになる、
神経質な体質になり調整が難しい。
反面、板厚が過ぎると弾き込んで一旦鳴っても
5分休むと元に戻る傾向になりがちなのと同時に
ニスの種類によっては頭が痛くなるような成分の音が
デカイ音になって結果不愉快な思いをする。
>板が厚すぎる場合は削れば薄く出来ますが、薄い場合は厚く出来ません。
薄い場合、板を張って素晴らしい楽器に蘇らせる名職人もいます。
<最悪の状況>
●鳴るのを期待して一生弾き込んで結果、鳴らなかった。
●良い鳴りのオールドを買ったがその後の寿命が短命であった。
●鳴りも健康も良いオールドではあるがあまりに高額な為に振り回される。
<最悪の楽器なのか>
●本当は良い楽器であるが調整が上手くない。弦、弓との相性が悪い。
●楽器の良し悪しに関わらず、演奏者の腕が楽器を鳴らす域に達していない。
●調整、演奏、環境に関わらず本当にどうしようも無い楽器。
・・・・ 皆様のお幸せをお祈りします。 ・・・・
pochi氏の考えが正しいとするならば偶然にしては多過ぎる
数ある板の薄い名器が現代でも実際大ホールで
演奏されている事実を説明出来ない。
> 経年変化に拠る木のセルロース化
^^^^^^^^^^^
セルロースの結晶化ですね。
結晶化によって板は薄くなるのか?
もしそうだとしたら355mmのボディは7/8サイズ位になって
いてもおかしくないがそのような報告は聞かれない。
板薄の楽器の寿命が短いと思われがちなのは初回の
バスバー交換時期が比較的早く訪れることに関連があると思われる。
板厚は材料によってそれぞれ適正の範囲があると思われ、
適正を外れた場合、
薄板だと鳴っても側鳴り、こもる、早くザルになる、
神経質な体質になり調整が難しい。
反面、板厚が過ぎると弾き込んで一旦鳴っても
5分休むと元に戻る傾向になりがちなのと同時に
ニスの種類によっては頭が痛くなるような成分の音が
デカイ音になって結果不愉快な思いをする。
>板が厚すぎる場合は削れば薄く出来ますが、薄い場合は厚く出来ません。
薄い場合、板を張って素晴らしい楽器に蘇らせる名職人もいます。
<最悪の状況>
●鳴るのを期待して一生弾き込んで結果、鳴らなかった。
●良い鳴りのオールドを買ったがその後の寿命が短命であった。
●鳴りも健康も良いオールドではあるがあまりに高額な為に振り回される。
<最悪の楽器なのか>
●本当は良い楽器であるが調整が上手くない。弦、弓との相性が悪い。
●楽器の良し悪しに関わらず、演奏者の腕が楽器を鳴らす域に達していない。
●調整、演奏、環境に関わらず本当にどうしようも無い楽器。
・・・・ 皆様のお幸せをお祈りします。 ・・・・
oki氏[05/01/28 4:09:06]投稿、
薄めに作ったほうが鳴りやすくて耳にも厳しくないので新作の間は良いのですが、現代の絃の張力は大きくなってゆく傾向があり、此れに打ち勝つために分厚く、バスバルゲンも大きく作るのだそうです。150年~200年経過して、表板が充分にセルロース化して硬くなったら削り直すことを想定しているらしいのです。但しその頃にAが何ヘルツになって居るかワカラナイので、厚いままでも良いかも知れないというわけのワカラナイのがヴァイオリンらしいです。
材木問屋の親方みたいに30年後に鳴れば良いなんて云って、鳴らない楽器を堂々と作る人も居れば、即戦力でないと意味が無いと云ってJosef Curtinの様に早く鳴り始める楽器を作る人も居ます。何方が良いのかは価値観次第ですが、あまり厚過ぎる楽器を持って居ても弾くのに困るから、「一寸だけ弾き難い楽器で弾き込む」のが一番良いのでしょう。此れには個人の技量と弓の性能とのコンビネイションが有りますから、一概には云い難いのですが、厚めの楽器を鳴らすのには、値段が高めの弓が必要な場合が多く、奏者泣かせだと思います。
少しだけ厚めの方が大きなホールで弾いた時に音が良く飛ぶのも事実ですから、これまた難しく、標準的な厚みが結局一番良いのかも知れません。だから標準的と云うのかも、、、。少し弾き難い楽器を弾いて居る方が演奏効果が上がる何て云う人も居て、ホントに難しい。
結局、どの位の寿命を考えて楽器を作るか?という事に行き着くのだと思います。但し、大人から始めた人に厚めの楽器を買わせるのは、ハンザイコウイだと思って居りますので、私が他人に楽器を選ぶ場合は余程のことが無い限り、板の厚い楽器を選ぶ事は有りません。従ってクレモナ新作のシッカリ作って有る楽器は、初心者が持つものでは有りません。
出来上がった白木のヴァイオリンを分解して海水に漬込んで保存している人も居るかも知れませんね。
oki氏への回答になったでしょうか?
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[19351]
Re: 何故厚めに作るのか?
投稿日時:2005年02月20日 20:21
投稿者:またか・・(ID:GEYYmQI)
恒例の宣伝お疲れさま。
こういうの読むたび、件の「超優秀」らしい量産楽器、ブランドごとキライになってきます。
私も昔ヒトに勧めて買わせちゃったことがあるんだけど、今後は絶対にしないでしょうね。
こういうの読むたび、件の「超優秀」らしい量産楽器、ブランドごとキライになってきます。
私も昔ヒトに勧めて買わせちゃったことがあるんだけど、今後は絶対にしないでしょうね。
[19357]
Re: 何故厚めに作るのか?
投稿日時:2005年02月21日 00:10
投稿者:弓(ID:JVExEzg)
例えるなら、板の厚い楽器を演奏するという事は
斧で刺身を作るようなものでしょうか。
自分でも良くわかっているんです。楽器に執着するということは
訓練せずに上手になろうという怠惰のすり替えだということに。
斧で刺身を作るようなものでしょうか。
自分でも良くわかっているんです。楽器に執着するということは
訓練せずに上手になろうという怠惰のすり替えだということに。
[19367]
Re: 何故厚めに作るのか?
投稿日時:2005年02月21日 09:29
投稿者:pochi(ID:NSEyYyY)
> 斧で刺身
***言い得て妙ですね。対偶を取ると剃刀でステーキですね。刃毀れするでしょう。
***言い得て妙ですね。対偶を取ると剃刀でステーキですね。刃毀れするでしょう。
[19525]
Re: 何故厚めに作るのか?
投稿日時:2005年02月28日 23:12
投稿者:時のフランチェスカッティ(ID:KEJYFHA)
またまた質問です。
板が薄い楽器は寿命が短いと言われますが、弾き潰されて寿命になった楽器の音とはどんな音なのですか?
レスポンスも良く音量も出るけど、音質が悪いのですか?
それとも、輝きや鳴りが弱くなってしまうのですか?
板が薄い楽器は寿命が短いと言われますが、弾き潰されて寿命になった楽器の音とはどんな音なのですか?
レスポンスも良く音量も出るけど、音質が悪いのですか?
それとも、輝きや鳴りが弱くなってしまうのですか?
[19542]
Re: 何故厚めに作るのか?
投稿日時:2005年03月01日 23:18
投稿者:pochi(ID:cEJ4kXA)
時のフランチェスカッティ氏、こんにちは。
一寸前に、
暖寝具オール無い♪言葉にすれば、
という題で解凍したと思いますが、
ガラガラ声になって、音量が出なくなります。
一寸前に、
暖寝具オール無い♪言葉にすれば、
という題で解凍したと思いますが、
ガラガラ声になって、音量が出なくなります。
[19551]
Re: 何故厚めに作るのか?
投稿日時:2005年03月03日 01:52
投稿者:あい(ID:KWF1J0g)
板厚い新作2台持ってます。非常に音がいいです。が
弓しだいです。。少し堅めな弓ですね。しなやかさがあると
なお良い感じです。。新作の弓で探すと意外と見つかりません。
が、探してます。。丸弓でなく角弓が意外といいですね。
弓しだいです。。少し堅めな弓ですね。しなやかさがあると
なお良い感じです。。新作の弓で探すと意外と見つかりません。
が、探してます。。丸弓でなく角弓が意外といいですね。
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