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ヴィブラートを確認できるフリーソフト | ヴァイオリン掲示板

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ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月10日 09:49
投稿者:catgut(ID:QXJBQTg)
ヴァイオリンのヴィブラートを確認できるフリーソフトがあり
ましたのでご紹介します。wav形式のデータを用意するだけで、
自動的にヴィブラートがどのようにかかっているか分析してく
れます。その名も"tartini" です。
Windows/Mac OSX/Linux用があります。

ttp://miracle.otago.ac.nz/postgrads/tartini/

なお、あまり深いフォルダや日本語のファイル名は認識しない
場合があるようです(Windowsの場合)。この場合はデータをc:
ドライブ直下に1バイト系のファイル名に変更して置くと
認識するようです(下部にファイル読み込み中のプログレス
バーが表示されます)。
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Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月31日 00:15
投稿者:pochi(ID:IzM5QwA)
実際の演奏ではオケが442であってもソリストがそれ以外の周波数の調弦をする事はよくあります。大体高く設定することが多いと思います。やりすぎると嫌われます。

匿名希望X氏はそのことを折り込んで議論しています。
[30943]

Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月31日 00:46
投稿者:catgut(ID:Y4hiIHA)
匿名希望Xさま、

もちろんソリストがオーケストラのピッチより高めに自分のヴァイオリンを
チューニングする場合があることは承知しています。

しかし、その場合ソリストはG,D,A,Eの開放弦のピッチ自体を最初から高くチューニングしているはずです。開放弦は440Hzでチューニングして、開放弦を一切使わずに指で448Hzのピッチで演奏するなどということは有り得ません。

ソリストの演奏にGの開放弦が使われていれば、tartiniなどでそのソリストがどの程度高くチューニングしているか分かります。よって他の音が何Hzになるかも決定することができます。このため「ヴィブラートが基準音の
上下にかかっている」と判断できるのです。
[30946]

Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月31日 09:02
投稿者:catgut(ID:Y4hiIHA)
高価なスペクトラムアナライザが必要ならば話は別ですがtartiniが
使える現在、プロの大半の演奏で「ヴィブラートが基準音の上下に
かかっている」という客観的事実を認めない方がいるのは不思議な
ことです。

自分の先生や自分の録音、ないし尊敬するヴァイオリニストのCD
をwavファイルにしてtartiniで見るだけでいいのです。
tartiniの動作が正しいかどうか確認したいのであれば、音叉やチューナーで特定の周波数を録音しtartiniで確認してください。私はこの方法で正しく表示することを確認しています。
[30954]

Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2007年01月01日 00:00
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:hZJZR4A)
今年最後の演奏会が終わって、今帰ってきました。

>プロの大半の演奏で「ヴィブラートが基準音の上下にかかっている」という客観的事実を認めない方がいるのは不思議なことです。

今まで長い間間違って理解してきたことをすぐに訂正するのは難しいことなのかもしれませんね。音楽の世界にはこういった間違った思い込みがたくさんあります。でもそれを声高に主張するのもどうかなと自分でも思ってしまいます。ま、少しずつ啓蒙するしかないかなと。

いずれにせよ、来年が皆様にとっていい年になりますように(^^;
[30957]

Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2007年01月01日 01:45
投稿者:catgut(ID:Y4hiIHA)
あけましておめでとうございます。

アマチュアチェロ弾きさま、

「ヴィブラートを基準音の下にかける」という「奏法」は、「ヴィブラート
範囲の上限が音程として聞こえる」という誤謬に基づいて行われている
点で決して看過できません。

・ヴィブラートを下にかけるという不必要な訓練に時間を費やす
・ヴィブラートを下にかけるという意識のために表現の自由度を
 制限する可能性がある
・ヴィブラートを下にかけるという意識のために運指の自由度を
 制限する可能性がある

といった弊害が考えられます。
[30966]

Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2007年01月01日 15:45
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:hZJZR4A)
catgutさん、並びに皆様、明けましておめでとうございます。

>「ヴィブラートを基準音の下にかける」という「奏法」は、「ヴィブラート範囲の上限が音程として聞こえる」という誤謬に基づいて行われている

これは全くその通りだと思います。「ヴィブラート範囲の上限が音程として聞こえる」というのは、それを調べる手段が何も無い当時、ガラミアン先生が単なる思い付き?で書いた言葉が独り歩きしてしまったのかもしれませんね。(この辺り、私は詳しくありませんので、もし間違っていたらどなたか訂正願います)。ガラミアン先生一人を責める訳にもいけませんが、間違いは間違いとしてきちんと訂正されるべきだと思います。

それからちょっと気になるのが、ヴィブラートの話になるとどうしても一部混乱した議論がなされるので、きっちり整理すべきかもしれませんね。

1.基準音から見て、ヴィブラートはどのようにかけるのか。
  下なのか、上なのか、上下なのか。これは、ここの主要なテーマですね。結論として、「上下が正しい」ということになります。

2.ヴィブラートを外向きにかけるのか、内向きにかけるのか。
  ちょっと変な表現をしましたが、つまり「ドアをノックするように」なのか、「自分をノックするように」かけるのかという意味です。例えば、以下のケースでは、ドアをノックするように、と教えていますね。

ttp://www.violinwakaru.com/artcl_30/30_00025.htm

それに対して、以下の先生は、自分をノックするようにやっています。(メトロノームに合わせて、生徒さんが行っているヴィブラートをご覧ください)

ttp://violinmasterclass.com/vibrato.php

これは、どちらが正しいというものではなく、好き好きなのではないでしょうか。因みに私はチェロですが、そういうことを意識したことがありません。しいて言えば、「両方均等に」といった感じでしょうか。

3.ヴィブラートの掛け初めを、上からするのか、下からするのか、真ん中から上にか、真ん中から下にか。
  こういうのを話題にされる方もおられますが、私は特に意識したことはありませんし、私の収集したヴィブラート波形データからも特にその辺は読み取れません。(ばらばらです)

ここで重要なことは、上に書きました3点は全く独立した項目であり、このスレッドにおける主要なテーマは1項であるということです。そしてcatgutさんの繰り返しになりますが、プロの大半の演奏で「ヴィブラートが基準音の上下にかかっている」というのは、多くのデータに基づく客観的な事実です。また、演奏者の意識を話題にされる方もおられるようですが、それは演奏者にアンケートを取るしか知るすべはなく、機械では感知出来ないことは言うまでもありません。

それから、catgutさんの、ヴィブラートを下に掛けるという意識の弊害、すばらしい考察だと思います。

とりあえず、以上です。
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Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2007年01月02日 00:55
投稿者:catgut(ID:Y4hiIHA)
浪速人さまが投稿されたメッセージをすべて消されているようですね。

「ヴィブラートを基準音の下にかけなさい」と指導して来た立場の方にとっては有名ソリストのヴィブラートが基準音の上下にかけられている事実にどう対処すべきか困惑されていることと思います。しかしこのような時にこそ自ら検証してて事実を確認し、事実に即した指導にすみやかに変更することこそが重要だと思います。
[30975]

Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2007年01月02日 12:28
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:hZJZR4A)
あれ、本当ですね。どうなさったんでしょうか?というか、その方はそういう立場の人だったんですか。なんか悪いことをしちゃったかな、という思いもありますが、でも事実は事実ですよね。今後のためにも事実をしっかり見据えることが必要なのではないのでしょうか。
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Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2007年01月02日 12:33
投稿者:匿名希望X(ID:KXISEDU)
>>>>演奏者の意識を話題にされる方もおられるようですが、それは演奏者にアンケートを取るしか知るすべはなく、機械では感知出来ない
::::::::::::::::
ああ、やっと「対話」になって来ましたね。
ロマン派の協奏曲をフルオケを背負って演奏する場合、人によってはトンデモな上ずった音程を取るケースがあります。
それが「鳴る音程だ」とそのソリストは考えます。聴衆がそれで満足なら、それが、その場における「基準の高さ」ですよ。それがAで言えば瞬間的に455に達する事だって有り得ます。いや実際にあると思います。
その「事実」をtartiniは記録した、というだけでしたら、誰も否定などしていませんよ。上記の「上ずり」は人間工学的な現象ですので、時と場によって違います。古典派とロマン派でも違う。
スタインウェイのフルコンを伴奏に弾くとき(蓋が全開だったりすると)やはりどうしても上ずった音程が聴いていて肯けます。
非常に興味深いことに、短いパッセージ内では4度跳躍、5度跳躍音程の狂いは生理的に容認できません。長3度が限りなく4度に近い、短3度が限りなく全音に近いのはいつでも生理的に許容されますね。
静かな部屋で、ゆっくりのテンポで音取りする独奏者は、開放弦にぴたりとあわせて取ります。これも事実です。そうでないと本番では破滅します。
これくらいでお暇申し上げます。
お元気で…
それにしても「アマチュアチェロ弾き」さんはヴァイオリンにお詳しいですね。 それと浪速人さんがどんな立場の方か、あまり推測を逞しゅうしないことをお薦めします。私にも全く判りませんし。
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Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2007年01月02日 15:03
投稿者:catgut(ID:Y4hiIHA)
匿名希望Xさま、

曲中にG線開放弦が使われているために442Hzで調弦していることが確実なヴァイオリンであっても、演奏者が一時的には上ずった音程を取る場合があることはご指摘とおりだと思います。しかし終始上ずった音程を取ることは、少なくともCDが販売されるほどの演奏者であればほとんど考えられません。むしろtartiniで波形を観察するためには落ち着いた、ヴィブラートを長く深くかける曲のほうが分かりやすいと思います。私は主にそのような曲で確認しています。ぜひご自身の演奏でご確認ください。
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