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ヴィブラートのかけ方について | ヴァイオリン掲示板

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[31272]

ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年01月26日 10:44
投稿者:catgut(ID:NhFlA3Q)
ヴィブラート解析ソフト"tartini"などで確認し、ヴィブラートに関して従来広く信じられていた以下の2つの説に誤りがあることが明らかになりました。

(1)ヴィブラートを基準音の下にかける
事実:ほとんどのプロの演奏でヴィブラートは基準音を中心に上下に均等にかけている。

(2)G線開放弦のヴィブラートは1オクターブ上のD線のG音との共鳴による
事実:楽器を振動させるだけで同等の効果が出る。弓毛と弦の接触の強さの変化によって音量が変化しヴィブラートらしく聞こえる。
つまりヴィブラートは音程の変化だけでなく音量の変化も重要である。

これらの事実により「美しいヴィブラート」をかけるために以下の試みが可能ではないかと考えられます。

(1)「最初に基準音を押えて下にかける」という意識をせずにより自由なヴィブラートのかけ方を試す。

20世紀半ばに活躍した名ヴァイオリニストの映像を見ると、指の腹の近くで
弦を押えてヴィブラートをかけている場合があります。また下方向ではなく
上方向からかけはじめる場合もあります。

(2)音程の変化だけではなく音量の変化も意識する

「開放弦のヴィブラート」が美しく聞こえるようにできれば通常のヴィブラート(音程の変化を伴う)も美しくなるのではないかと思います。このためには楽器がほとんど振動しないヴィブラートのかけ方が良いとは限りません。楽器がある程度揺れないと音量の変化が起きません。
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[31498]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月13日 15:10
投稿者:catgut(ID:kJIQZg)
バロックヴァイオリンの持ち方を検索してみたところ、よくまとめられ
た情報がありました。
ttp://lists2.wu-wien.ac.at/pipermail/earlym-l/2006-July/004166.html

あごで楽器を挟む方法は、すでに1677年にJohann Prinnerが主張し、
1756年にレオポルド・モーツァルトもテールピースをあごで挟む
方法を推奨しているものの、18世紀中はあごで挟まない奏法が主流
だったようです。1751年刊のジェミニアーニの指導書では、あごで
挟まない方法が推奨されています。それにもかかわらずジェミニアーニ
はヴィブラートの使用を推奨していますから、あごで挟まない持ち方で
のヴィブラートはごく普通に行われていたわけです。

あごで挟まない場合、C.M SUNDAY(この方はバロックヴァイオリン時代の
奏法に関する多数の論文をかかれています)が言う通り、肘のヴィブラート
は不可能であるため手首のヴィブラートで手前側に向けてかけていたのは
ほぼ確実だと思われます。
[31502]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月13日 21:31
投稿者:jack(ID:IRhTIHg)
みっちさん、

ありがとうございます。貴[31346]
[31346]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年01月31日 23:16
投稿者:みっち(ID:OAERQ0A)
catgutさん

[31343]確認ありがとうございます。

>いずれも音程・音量の変化はごくわずかです。

から一定のボーイングで正しい試験をしていただいたと思います。

※ヴィブラートを確認できるフリーソフト※
[30728]catgutさん
>スペクトラムアナライザで確認するとヴィブラートは基準音の上下にかかっているという事実があります。

と書かれていたのでスペクトラムアナライザを使用出来る環境にあるのかと淡い期待を持ちましたが、「tartini」のことでしたね。

tartiniを試してみましたが、基音の波形を簡単に目視で確認できる面白いソフトです。確かに音程や音量の変化を視覚的に確認できますね。ただ、同時に出ている倍音などは簡単に読み取ることができません。波形としては見られますが・・・。

私の思っているスペクトラムアナライザは合成振動の成分を分解して、成分毎の周波数とその強さを抽出してくれる機能を持つものです。
倍音の種類と強さを読み取ることが出来ます。

[31344]
>聴覚上意味のある「変化」は生じないのではありませんか?

それが私の耳では違うのです。D線のヴィブラートが聞き取れるのです。なのでGの音程が悪ければ、あるいはGisを押えるとそれなりの音がします。もちろん単独ではなく楽器の響きとしてですが。(奏者でない人に違いが伝わるかどうか、それは後日試してみます。)

tartiniではおそらくgの音を示していて殆ど変化無く、違いは波形に現れると思いますが、私は今すぐには確認出来ません。

「ヴィブラートらしさ」はひとまず置いておき、

>これはいわゆる「トレモロ」の効果と同様に考えればいいと思います。かけ方次第では音の遠達性などにもプラスになるかもしれません。

「トレモロ」の効果は私のイメージでは「音質を改善する」とは異なるように思いますが、「音の遠達性にプラスになる」は音質の改善のひとつであると思います。

仮に「音の遠達性」を目的とします。
開放弦にそのような目的のヴィブラートをかけたいとき、楽器を振動させて音を揺らすことと、D線上のGにヴィブラートをかける事の二つの方法で成果が同じなら「同等の効果」と言って良いと思います。楽器を振動させる方法がより遠くに音が届くことがわかれば新発見と言えますし、逆に音の揺れは認知できるが遠達性で劣るなら「同等の効果」とは言えません。

説明が上手く出来ないので理解していただけないかも知れませんが、[31304]で私が主張しているのはそういったことなのです。


を読み投稿する気になりました。

ご要望により画面をフリーズするタイミングを変えてみました。[31493]
[31493]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月13日 00:04
投稿者:jack(ID:IRhTIHg)
皆さん、JHC のG-tuneをご存知ですか?これはスペクトルアナライザーで、周波数軸スペクトラムと時間軸ピッチのグラフィック表示機能がついており、家庭用のPC上でも動作するソフトです。私はこれを用いてヴァイオリンの倍音構造やレオポルド・モーツァルトがその教科書で示した重音の差音構造を視覚化し調べております。

G-tune を用いて表題について簡単な実験をしてみました。結論を申しますと、私にはヴィブラートの幅の上限がピッチとして聴こえました。つまりviolinmasterclass.com のSassmannshaus教授の教えの通りということです。Galamian がどのように教えたかは、その薫陶を受けた方に聞いて見ましたが明確な応えが得られなかったことを申し添えます。つまりヴィブラートの掛け方については指導を受けなかったということです。

実験結果について、言葉では伝わりにくいので音源と分析グラフを下に添付しました。

実験方法はG線(G3)上のオクターブ上のフラジオ(G4)を基準にして、その場所を3指で押さえヴィブラートの掛け方を変えた時、認知するピッチがどのように変わるかを調べ、それぞれのピッチ変化を時間軸でとらえました。

基準周波数はA4=440Hz
5度調弦した開放弦G3のフラジオG4は391Hzです。

音源No.141: G線(G3)上で約4秒おきにG4のフラジオとG4を3指(第5ポジション)でヴィブラートを繰り返しています。但しヴィブラートの向きは下むき上向きを交互に弾きました。

G4 フラジオ→G4 vibrato 下向き→G4 フラジオ→G4 vibrato上向き
これを2サイクル弾きました。2サイクル目の下向きは少しフラット気味かもしれません。

ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib141.MP3

測定結果G4vib141:
2サイクル目の分析結果。最初の4秒はフラジオ、次の4秒は基準から下向きのヴィブラート、次の4秒はフラジオ、次の4秒は意識的に高めで大き目のヴィブラート、次の4秒は再びフラジオ。

ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib141.jpg

この両者から私はヴィブラートの上限のピッチを感じ、通常は下向きに掛けているということがわかりました。ヴィブラートが上に振れるとピッチは基準音より高めに感じました。人間の感覚は千差万別でしょうから違うように感じられた方も居られるかも知れませんが、いかがでしょうか?

実験に使った機材は家庭用のものですから、限られた分析範囲・分解能・精度及び誤差・雑音等の影響で思わぬ落とし穴があるかもしれませんので、その点含みおき下さい。

尚、ヴィブラートを掛ける向きについては、雑誌「ストリング」に連載の永峰高志氏著「続オーケストラの聴かせどころ」の3月号で実験結果に基づく正解を発表されるそうですので記事を楽しみにしております。
音源No.141の21-25秒付近で、G4vib141ピッチグラフ左の塊(下向きvib )の谷と山付近の時間軸を引き伸ばしています。縦軸はG4vib141と同じですが、スクロール速度は4秒/span程度と早めています。

G4vib142: dip. 387.81Hz. -19cent
ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib142.jpg

G4vib143: peak, 389.46Hz, -11cent
ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib143.jpg

やり方は音源No.141をG-tune に入力再生しながら希望のタイミングでG-tune メイン画面左上のPower ボタンをクリックします。

倍音は13倍音までキャッチしています。このあたり(5KHz)がG-tuneの分析上限です。第2倍音(G5)、第3倍音(D6)の音圧レベルは基音とほぼ同じ、それ以降もかなりのレベルで出ていることには驚かされます。ちなみに弦はWatchal Brilliant です。
[31504]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月13日 23:49
投稿者:catgut(ID:KUWIMYA)
jackさま、

ttp://jackviolin1945.awk.jp/G4vib141.MP3

のファイルをwavファイルに変換してtartiniにかけてみました。
wavへの変換にはiTuneを使用しました。
以下、tartiniでの波形の観察結果と私の印象です。

まず、当然ながらフラジオ部分についてはtartiniできれいにG4
と重なっています。1サイクルの1回目(下)と2回目(上)のヴィブラートに
ついてはG4を基準としてほぼ上下に均等にかけられています。
私の耳ではフラジオ部分と同じ音程に聞えます。

問題は2サイクル目ですが、確かに1回目(下)は基準音をほぼ上限にヴィブラートがかけられています。しかし2回目(上)は基準音から下の並みの幅が狭く、基準音から上にはみ出しています。
私の耳では1回目(下)は明らかに基準音より低く、2回目(上)は基準音より高く聞えます。

みなさんはいかがでしょうか。
[31505]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月14日 00:30
投稿者:catgut(ID:KUWIMYA)
jackさまと見解とは異なりますが、jackさまが作成されたG4vib141.MP3は
ヴィブラートの音程認識のサンプルとして素晴らしいものだと思います。

私の勘違いでなければ、jackさまは「基準音を上限にかけた」ヴィブラートを1,3番目、「基準音を下限にかけた」ヴィブラートを2,4番目と思われているのではないでしょうか?

実際はtartiniで見ると以下の通りです。
1番目 ほぼ基準音から上下均等のヴィブラート
2番目 最初はかなり基準音より高めに偏るが後半は少し基準音より高めに偏る基準音の上下のヴィブラート
3番目 ほぼ基準音を上限とするヴィブラート
4番目 基準音より高めに偏ったヴィブラート

3番目のヴィブラートこそが「基準音から下にかけたヴィブラート」であり、
これはjackさまが「少しフラット気味かもしれません」とおっしゃっている
ヴィブラートです。
[31509]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月14日 03:02
投稿者:jack(ID:IRhTIHg)
catgut さん、1番目と3番目は直前に弾いたフラジオのピッチに私流のvib.。2番目と4番目は直前に弾いたフラジオより意識的に高くVib掛けました。下へとか上とか言う意識なしです。これでVib時の認知ピッチとフラジオのピッチとを感覚的に比較できます。

G-tune での拡大写真をすぐにでもアップしたいのですが、ちょっとこれから大事な本番があって出掛けますので、そのあとでということでご容赦下さい。
[31510]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月14日 12:48
投稿者:catgut(ID:KUWIMYA)
jackさま、
以下がjackさまのG4VIB141.MP3をtartiniで解析した画面です。
参考にしてください。

ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/G4VIB141-1ST.jpg
1回目のヴィブラート
少し基準音より低めだが上下にかけられている。

ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/G4VIB141-2ND.jpg
2回目のヴィブラート
前半は基準音から上にかけられているが後半では上に少し偏って
基準音の上下にかけられている。

ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/G4VIB141-3RD.jpg
3回目のヴィブラート
基準音を上限としてかけられている。
jackさまが「少しフラット気味かもしれません」と書かれているパターンです。

ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/G4VIB141-4TH.jpg
4回目のヴィブラート
少し基準音より高めだが上下にかけられている。
[31512]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月14日 18:24
投稿者:みっち(ID:F0SAdDI)
jackさん

敏感に反応していただきすみません。
G-tuneの周波数の分析範囲は惜しい気もしますが、仕方ないことなのでしょう。誰にでも聴こえる周波数の範囲の中の分析として十分と思います。
実際に何度も試されているjackさんを前に分析を行う気は無いのですが、あれこれ思い巡らせながらG4vib141、G4vib142、G4vib143を並べて見ていると興味深いです。

倍音に関して、弾き方によっては基音と同じくらい鳴っているというのは感覚と一致します。ハーモニクスとヴィブラートをかけた音色の違いもグラフに良く表されていると思います。いずれも生の演奏ならばわかり易いのですが。
[31513]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月14日 21:56
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:MFdyYyU)
catgutさん、jackさん、皆様

プロバイダの移行が無事終了し、これから本格的にHPを作ってみます。しかし皆さんが次々とデータをアップされるのを見て、私もちょっと真似をしてみました。

以下をご覧ください。(仮のアドレスです。変更になったら、ここでお知らせします)

ttp://music.geocities.jp/amateur_cellist/test.htm

とりあえず、jackさんのG4VIB141.MP3を私のソフトで解析した結果をお見せします。4つのヴィブラートデータの前後に確認のために1~2秒のフラジオのデータをくっつけています。Tartiniの解析結果と一致していますよね。G-tuneの結果とは少し異なるようです。

波形の見方を簡単に説明します。大きく分けて、以下の3つの部分から成り立ちます。

1.生波形
  音量を示しています。ヴィブラートをかけている部分で音程の変化に同期して音量も変化しているのがわかると思います。

2.音階
  C2~G7まで(注1)を、スクロール等なしに表示が可能です。CからHまでのオクターブを表示する部分(ピアノ鍵盤の部分)とそのすぐ下の、どのオクターブかを示す部分(2~7をドットで表示)から成っています。今回はG4ですね。
注1)サンプリング周波数が44100Hzの場合であり、22050Hzの場合はC2~G6となります。

3.基準値(平均率)からのずれ
  それぞれの音程の基準値からのずれを表示します。例えば、任意の曲をヴィブラート無しで基準値通り(あるいは基準値からNcentずらして)に弾いた場合、横一直線(0cent、あるいはNcent)となります。これにより、音階を弾いた場合やヴィブラートをかけた場合、基準より高いのか低いのかが容易に判断できます。
今回はG4だけですのであまりその有難さがわかりませんが、次回に曲の波形を示した時にその意味がお分かりいただけると思います。

尚、TartiniとG-tuneではA:440Hzとしていましたが、フラジオ音がそれより少し低めでしたので、A:439Hzで表示しています。


jackさんのヴィブラートですが、なかなかお上手ですね。速度は5.4~5.8Hz、大きさは25~65cent、といったところでしょうか。基準値より高いか低いかについては、波形と音源を比べて皆さんで判断してください。因みに私は、1番目がとても自然に聞こえます。

次回は、曲の波形をアップします。
[31516]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月14日 23:48
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:MFdyYyU)
さて、いよいよ実際の演奏の波形です。

以前から何度か話題に上がった、以下のサイトのマスタークラスでのモーツァルトのVn協奏曲第4番第2楽章の演奏の波形をアップしました。演奏と対比しながらご覧ください。どう見ても基準音の上下にヴィブラートをかけていますよね。
導音(Gis、Dis、Cis)を若干高めにとっているようです。全体的に音程は非常にしっかりしてます。

ttp://violinmasterclass.com/vibrato.php

こういう風に波形をアップするのは違法では無いですよね!? どなたか詳しい方いらっしゃいませんでしょうか?もし違法なら、すぐにやめます。
[31517]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月14日 23:56
投稿者:jack(ID:IRhTIHg)
昨日は疲れて休んでいる間にデータをアップしていただきありがとうございます。私の意図を理解して頂いたようで嬉しいです。

G4VIB141.MP3のNo.1はいつもの弾き方、No2.4は意識的に高め、No.3 は再びいつもの弾き方でと思いましたがNo.2の反動で低めになりました。

[31510]
[31510]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月14日 12:48
投稿者:catgut(ID:KUWIMYA)
jackさま、
以下がjackさまのG4VIB141.MP3をtartiniで解析した画面です。
参考にしてください。

ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/G4VIB141-1ST.jpg
1回目のヴィブラート
少し基準音より低めだが上下にかけられている。

ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/G4VIB141-2ND.jpg
2回目のヴィブラート
前半は基準音から上にかけられているが後半では上に少し偏って
基準音の上下にかけられている。

ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/G4VIB141-3RD.jpg
3回目のヴィブラート
基準音を上限としてかけられている。
jackさまが「少しフラット気味かもしれません」と書かれているパターンです。

ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/G4VIB141-4TH.jpg
4回目のヴィブラート
少し基準音より高めだが上下にかけられている。
catgutさんがNo.1を基準より低めだが上下に掛けていると表現されていますが、それは結果であって、意識的には下向きに掛けているのです。

[31513]
[31513]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月14日 21:56
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:MFdyYyU)
catgutさん、jackさん、皆様

プロバイダの移行が無事終了し、これから本格的にHPを作ってみます。しかし皆さんが次々とデータをアップされるのを見て、私もちょっと真似をしてみました。

以下をご覧ください。(仮のアドレスです。変更になったら、ここでお知らせします)

ttp://music.geocities.jp/amateur_cellist/test.htm

とりあえず、jackさんのG4VIB141.MP3を私のソフトで解析した結果をお見せします。4つのヴィブラートデータの前後に確認のために1~2秒のフラジオのデータをくっつけています。Tartiniの解析結果と一致していますよね。G-tuneの結果とは少し異なるようです。

波形の見方を簡単に説明します。大きく分けて、以下の3つの部分から成り立ちます。

1.生波形
  音量を示しています。ヴィブラートをかけている部分で音程の変化に同期して音量も変化しているのがわかると思います。

2.音階
  C2~G7まで(注1)を、スクロール等なしに表示が可能です。CからHまでのオクターブを表示する部分(ピアノ鍵盤の部分)とそのすぐ下の、どのオクターブかを示す部分(2~7をドットで表示)から成っています。今回はG4ですね。
注1)サンプリング周波数が44100Hzの場合であり、22050Hzの場合はC2~G6となります。

3.基準値(平均率)からのずれ
  それぞれの音程の基準値からのずれを表示します。例えば、任意の曲をヴィブラート無しで基準値通り(あるいは基準値からNcentずらして)に弾いた場合、横一直線(0cent、あるいはNcent)となります。これにより、音階を弾いた場合やヴィブラートをかけた場合、基準より高いのか低いのかが容易に判断できます。
今回はG4だけですのであまりその有難さがわかりませんが、次回に曲の波形を示した時にその意味がお分かりいただけると思います。

尚、TartiniとG-tuneではA:440Hzとしていましたが、フラジオ音がそれより少し低めでしたので、A:439Hzで表示しています。


jackさんのヴィブラートですが、なかなかお上手ですね。速度は5.4~5.8Hz、大きさは25~65cent、といったところでしょうか。基準値より高いか低いかについては、波形と音源を比べて皆さんで判断してください。因みに私は、1番目がとても自然に聞こえます。

次回は、曲の波形をアップします。
アマチュアチェロ弾きさんのソフト・機材・環境がヴィブラートの解析には最適のようですね。脱帽です。

第1印象はヴィブラートの認知ピッチは振幅のセンター付近にあるのではないかということでした。弾き手の意識と異なるのは、下から上へ戻る時に基準ピッチを超えてオーバーシュートしているのかも知れません。自分のヴィブラートが分析できて勉強になりました。[31516]
[31516]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月14日 23:48
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:MFdyYyU)
さて、いよいよ実際の演奏の波形です。

以前から何度か話題に上がった、以下のサイトのマスタークラスでのモーツァルトのVn協奏曲第4番第2楽章の演奏の波形をアップしました。演奏と対比しながらご覧ください。どう見ても基準音の上下にヴィブラートをかけていますよね。
導音(Gis、Dis、Cis)を若干高めにとっているようです。全体的に音程は非常にしっかりしてます。

ttp://violinmasterclass.com/vibrato.php

こういう風に波形をアップするのは違法では無いですよね!? どなたか詳しい方いらっしゃいませんでしょうか?もし違法なら、すぐにやめます。
含めてもう少し考えて見ます。

[31512]
[31512]

Re: ヴィブラートのかけ方について

投稿日時:2007年02月14日 18:24
投稿者:みっち(ID:F0SAdDI)
jackさん

敏感に反応していただきすみません。
G-tuneの周波数の分析範囲は惜しい気もしますが、仕方ないことなのでしょう。誰にでも聴こえる周波数の範囲の中の分析として十分と思います。
実際に何度も試されているjackさんを前に分析を行う気は無いのですが、あれこれ思い巡らせながらG4vib141、G4vib142、G4vib143を並べて見ていると興味深いです。

倍音に関して、弾き方によっては基音と同じくらい鳴っているというのは感覚と一致します。ハーモニクスとヴィブラートをかけた音色の違いもグラフに良く表されていると思います。いずれも生の演奏ならばわかり易いのですが。

みっちさん、鋭い観察ですね。確かに実音は第12倍音までほぼ均等に観測されるのにフラジオでは第9倍音辺りが欠けており、第11,12倍音もレベルが落ちております。これが音色に影響するのでしょうか?もっと上まで見たいところです。マイスター佐々木様の装置では20kHz辺りまで観測されています。

ちょっとそれますが、G-tuneの特長はスペアナ機能にあると思います。私は差音に興味があり、これを使って重音のスペクトラムを視覚化し差音解析しています。レオポルド・モーツァルトが増4度の重音に自然7度を使った形跡があり、精査中です。ご興味ありましたら私のサイトへどうぞ。そのあたりのキーワードでググればヒットすると思います。

ありがとうございました。
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