[32432]
ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月01日 03:31
投稿者:catgut(ID:JoVYNnI)
以前のスレッド(ヴィブラートのかけ方 その3)が再び非常に長くなりましたので、新しいスレッドを作成しました。
本スレッドの趣旨は、客観的事実として弦楽器のヴィブラートは基本的には基準音の上下におよそ均等にかかることを前提としてよいヴィブラートのかけ方について検討・議論・情報交換を行うことです。
例えば以下のような話題を想定しています。
・tartiniなど分析ソフトを用いたヴィブラート方法の改善
・従来、基本的に上向きまたは下向きにかけていた奏者が逆の方向にかけるケースについて
・ヴィブラートの仕組みに関連する話題
等。
本スレッドの趣旨は、客観的事実として弦楽器のヴィブラートは基本的には基準音の上下におよそ均等にかかることを前提としてよいヴィブラートのかけ方について検討・議論・情報交換を行うことです。
例えば以下のような話題を想定しています。
・tartiniなど分析ソフトを用いたヴィブラート方法の改善
・従来、基本的に上向きまたは下向きにかけていた奏者が逆の方向にかけるケースについて
・ヴィブラートの仕組みに関連する話題
等。
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【ご参考】
[32926]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月13日 03:30
投稿者:catgut(ID:NpVoIVA)
jackさま、
jackさまの論理でも、同じ奏者が同じ曲をヴィブラートなしとヴィブラート
ありで演奏し、分析ソフトで波形を比較すれば「ヴィブラートが奏者の意図
する音程のおよそ上下にかかるかどうか」が確認できますね。
ヴィブラートのない音の音程に対してヴィブラートありの音のヴィブラート波形がおよそ上下にかかっていれば「ヴィブラートは奏者が意図する音程の上下にかかる」ということです。これ以外に解釈のしようがありません。
jackさまの論理でも、同じ奏者が同じ曲をヴィブラートなしとヴィブラート
ありで演奏し、分析ソフトで波形を比較すれば「ヴィブラートが奏者の意図
する音程のおよそ上下にかかるかどうか」が確認できますね。
ヴィブラートのない音の音程に対してヴィブラートありの音のヴィブラート波形がおよそ上下にかかっていれば「ヴィブラートは奏者が意図する音程の上下にかかる」ということです。これ以外に解釈のしようがありません。
[32928]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月13日 09:09
投稿者:カルボナーレ(ID:YzB5AlA)
ですから、
ヴィブラートが「基準音のおよそ上下にかかる」と断定されているcatgutさん自身での演奏分析結果を生データとして公開いただけないかと言っているのですが...
確かに「基準音のおよそ上下にかかる」という状況を見てみたいのです。
また、jackさんは、catgutさんのいう”基準音”とは何か、と質問されていますので、聞き返す前にcatgutさんとしての回答を返されてはいかがでしょう。私もこの点(catgutさんの「基準音のおよそ上下にかかる」という発言における”基準音”の定義)については非常に重要なポイントだと思いますし、これがはっきりしないと話の進めようがなくなってしまいます。
以上、1点お願いと、1点質問を投げさせていただきました。双方回答があることを期待いたします。
ヴィブラートが「基準音のおよそ上下にかかる」と断定されているcatgutさん自身での演奏分析結果を生データとして公開いただけないかと言っているのですが...
確かに「基準音のおよそ上下にかかる」という状況を見てみたいのです。
また、jackさんは、catgutさんのいう”基準音”とは何か、と質問されていますので、聞き返す前にcatgutさんとしての回答を返されてはいかがでしょう。私もこの点(catgutさんの「基準音のおよそ上下にかかる」という発言における”基準音”の定義)については非常に重要なポイントだと思いますし、これがはっきりしないと話の進めようがなくなってしまいます。
以上、1点お願いと、1点質問を投げさせていただきました。双方回答があることを期待いたします。
[32929]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月13日 09:36
投稿者:市井のアマ1(ID:FUUXInk)
久しぶりに横切ります。
面白い話題ですが、jackさん[32874]
の書き込み
>>>>基準音=奏者の認識ピッチ(狙った音)だと思うのですが、これは奏者しか知りえないことではないでしょうか?
はその通りで、どなたも反論は不可能だと考えますが、如何ですか?
catgut氏[32926]
>>>>>>同じ奏者が同じ曲をヴィブラートなしとヴィブラートありで演奏し、分析ソフトで波形を比較すれば「ヴィブラートが奏者の意図する音程のおよそ上下にかかるかどうか」が確認できますね
というのは理論上はその通りであると思います。御両所の認識が一致したと仮定しますと、では実験が必要になりますね。
高名な演奏家こそが根拠になっているcatgut氏の音程認識論を立証するには死せるオイストラフ、ハイフェッツにノンヴィブの演奏を依頼しなくてはならない。というのは冗談としても、最低限、現役演奏家において実際に実験することが大前提でしょう。
同一の作品を同じ音響条件の下でノン・ヴィブラートとヴィブラートで演奏してもらう実験をやることは有益でしょう。実験を行うまでは、この問題には決着が付きませんね。
そういう意味では「証明されている」範囲がどの程度なのか、いちど整理しないとエンドレスで空疎な言葉の投げ合いになりますね。
面白い話題ですが、jackさん[32874]
[32874]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月11日 03:07
投稿者:jack(ID:MYSRBRI)
基準音の定義が不明確ですと判断を誤ります。
アマチュアチェロ弾きさんのサイト
ttp://music.geocities.jp/amateur_cellist/test.htm
を覗くと「カルメンファンタジー」のピッチグラフがアップされています。これを例にその理由を説明します。
P1の6つめの音(ニ短調導音Cis)のヴィブラートは平均律を基準音とすると幅25セントの上向きのヴィブラートと言えます。Cisは『Pythagorean intonation』ですと+8セントですが、これを基準音と考えると+17セント、-8セントの少し上寄りのヴィブラートになります。また『Expressive intonation』で基準音を+25セントと考える(即ち主音Dとの音程・半音は73セントと狭くなります)と、幅25セントの下向きヴィブラートということになります。同じヴィブラートでも基準音の取り方で上向きになったり下向きになったりするでしょう!
この曲は[32440]カルボナーレさんの「低めに音取りする曲もサンプルとしてあげるべき」という指摘を受けて取り上げられたものですが、次は低めに音取りする例です。
P1の9つめの音(ニ短調第6音B♭)のヴィブラートは平均律を基準音とすると+5セント、-20セントの下寄りのヴィブラートと言えます。B♭は
『Pythagorean intonation』ですと-10セントですが、これを基準音と考えると+15セント、-10セントの少し上寄りのヴィブラートになります。
基準音=奏者の認識ピッチ(狙った音)だと思うのですが、これは奏者しか知りえないことではないでしょうか?もしそうだとしたらそのピッチグラフを見て他人が上向きとか下向きとか言えますか?音階上の第何音か、調性、作曲スタイル、演奏スタイル、技量などの音楽的要素を議論に含めないと、不毛になると申し上げているわけです。それを無視した推定に基づく演奏論や教育論は有益では無いと思いますがいかがでしょうか。
pochiさん、私は開発途上のため度々改名しますが同一スレではやりませんので弊害は無いと思っています。
アマチュアチェロ弾きさんのサイト
ttp://music.geocities.jp/amateur_cellist/test.htm
を覗くと「カルメンファンタジー」のピッチグラフがアップされています。これを例にその理由を説明します。
P1の6つめの音(ニ短調導音Cis)のヴィブラートは平均律を基準音とすると幅25セントの上向きのヴィブラートと言えます。Cisは『Pythagorean intonation』ですと+8セントですが、これを基準音と考えると+17セント、-8セントの少し上寄りのヴィブラートになります。また『Expressive intonation』で基準音を+25セントと考える(即ち主音Dとの音程・半音は73セントと狭くなります)と、幅25セントの下向きヴィブラートということになります。同じヴィブラートでも基準音の取り方で上向きになったり下向きになったりするでしょう!
この曲は[32440]カルボナーレさんの「低めに音取りする曲もサンプルとしてあげるべき」という指摘を受けて取り上げられたものですが、次は低めに音取りする例です。
P1の9つめの音(ニ短調第6音B♭)のヴィブラートは平均律を基準音とすると+5セント、-20セントの下寄りのヴィブラートと言えます。B♭は
『Pythagorean intonation』ですと-10セントですが、これを基準音と考えると+15セント、-10セントの少し上寄りのヴィブラートになります。
基準音=奏者の認識ピッチ(狙った音)だと思うのですが、これは奏者しか知りえないことではないでしょうか?もしそうだとしたらそのピッチグラフを見て他人が上向きとか下向きとか言えますか?音階上の第何音か、調性、作曲スタイル、演奏スタイル、技量などの音楽的要素を議論に含めないと、不毛になると申し上げているわけです。それを無視した推定に基づく演奏論や教育論は有益では無いと思いますがいかがでしょうか。
pochiさん、私は開発途上のため度々改名しますが同一スレではやりませんので弊害は無いと思っています。
>>>>基準音=奏者の認識ピッチ(狙った音)だと思うのですが、これは奏者しか知りえないことではないでしょうか?
はその通りで、どなたも反論は不可能だと考えますが、如何ですか?
catgut氏[32926]
[32926]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月13日 03:30
投稿者:catgut(ID:NpVoIVA)
jackさま、
jackさまの論理でも、同じ奏者が同じ曲をヴィブラートなしとヴィブラート
ありで演奏し、分析ソフトで波形を比較すれば「ヴィブラートが奏者の意図
する音程のおよそ上下にかかるかどうか」が確認できますね。
ヴィブラートのない音の音程に対してヴィブラートありの音のヴィブラート波形がおよそ上下にかかっていれば「ヴィブラートは奏者が意図する音程の上下にかかる」ということです。これ以外に解釈のしようがありません。
jackさまの論理でも、同じ奏者が同じ曲をヴィブラートなしとヴィブラート
ありで演奏し、分析ソフトで波形を比較すれば「ヴィブラートが奏者の意図
する音程のおよそ上下にかかるかどうか」が確認できますね。
ヴィブラートのない音の音程に対してヴィブラートありの音のヴィブラート波形がおよそ上下にかかっていれば「ヴィブラートは奏者が意図する音程の上下にかかる」ということです。これ以外に解釈のしようがありません。
>>>>>>同じ奏者が同じ曲をヴィブラートなしとヴィブラートありで演奏し、分析ソフトで波形を比較すれば「ヴィブラートが奏者の意図する音程のおよそ上下にかかるかどうか」が確認できますね
というのは理論上はその通りであると思います。御両所の認識が一致したと仮定しますと、では実験が必要になりますね。
高名な演奏家こそが根拠になっているcatgut氏の音程認識論を立証するには死せるオイストラフ、ハイフェッツにノンヴィブの演奏を依頼しなくてはならない。というのは冗談としても、最低限、現役演奏家において実際に実験することが大前提でしょう。
同一の作品を同じ音響条件の下でノン・ヴィブラートとヴィブラートで演奏してもらう実験をやることは有益でしょう。実験を行うまでは、この問題には決着が付きませんね。
そういう意味では「証明されている」範囲がどの程度なのか、いちど整理しないとエンドレスで空疎な言葉の投げ合いになりますね。
[32937]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月13日 16:39
投稿者:catgut(ID:NpVoIVA)
カルボナーレさま、
すでにアマチュアチェロ弾きさまが有名奏者の演奏の分析結果をまとめて
頂いているのですから、私のヴィブラート音に意味があるとは思えませんが、自分で確認するために録音したものがあるので、こんなものでよろしければご確認ください。最初と最後のA音はA線開放弦です。
チューナーを使ってA=440Hzで調弦してあります。
tartiniでの分析画面
ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/tartini-vibrato.jpg
分析画面部分の音
ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/vibrato-sound.mp3
音はwavファイルに変換してtartiniで表示すれば分析画面と同一になるはずです。
カルボナーレさまの音感で演奏したヴィブラート音の分析結果はどのようになりましたでしょうか?
「基準音」の意味については「ヴィブラートのかけ方について その3」の[32138]
にカルボナーレさまの質問に対する回答としてすでに書いています。
すでにアマチュアチェロ弾きさまが有名奏者の演奏の分析結果をまとめて
頂いているのですから、私のヴィブラート音に意味があるとは思えませんが、自分で確認するために録音したものがあるので、こんなものでよろしければご確認ください。最初と最後のA音はA線開放弦です。
チューナーを使ってA=440Hzで調弦してあります。
tartiniでの分析画面
ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/tartini-vibrato.jpg
分析画面部分の音
ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/vibrato-sound.mp3
音はwavファイルに変換してtartiniで表示すれば分析画面と同一になるはずです。
カルボナーレさまの音感で演奏したヴィブラート音の分析結果はどのようになりましたでしょうか?
「基準音」の意味については「ヴィブラートのかけ方について その3」の[32138]
[32138]
Re: ヴィブラートのかけ方について その3
投稿日時:2007年03月21日 11:35
投稿者:catgut(ID:NilQZ2c)
カルボナーレさま、
詳細なコメントどうもありがとうございます。
「基準音」という言葉は造語だと思いますが、従来ヴィブラートに関するテキストでよく使われているので、私はそのまま使用しています。
ウィキペディア ビブラートの項
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%88
ご指摘の通り、2つの意味で使われています。
(1)聴衆に聞かせたい音程を「基準音」と呼ぶ
(2)調弦によって定義される特定の周波数を「基準音」と呼ぶ
私も文脈によって使い分けています。
ガラミアンが書いている"The ear catches far more readily the highest pitch sounded"ですが、ここでのpitchは人間の認識に無関係に物理的に高い周波数の意味であることは明白です。ですから、ガラミアンの論理では必然的に「聴衆に聞かせたい音程」=「ヴィブラート範囲の上限の音程」となります。このことは、ガラミアン説を説明しているサイトでもそのように理解されています。
ttp://www.violintips.com/info/vibrato.html
What we must do the is vibrate from the desired note down, and return to the desired note.
詳細なコメントどうもありがとうございます。
「基準音」という言葉は造語だと思いますが、従来ヴィブラートに関するテキストでよく使われているので、私はそのまま使用しています。
ウィキペディア ビブラートの項
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%88
ご指摘の通り、2つの意味で使われています。
(1)聴衆に聞かせたい音程を「基準音」と呼ぶ
(2)調弦によって定義される特定の周波数を「基準音」と呼ぶ
私も文脈によって使い分けています。
ガラミアンが書いている"The ear catches far more readily the highest pitch sounded"ですが、ここでのpitchは人間の認識に無関係に物理的に高い周波数の意味であることは明白です。ですから、ガラミアンの論理では必然的に「聴衆に聞かせたい音程」=「ヴィブラート範囲の上限の音程」となります。このことは、ガラミアン説を説明しているサイトでもそのように理解されています。
ttp://www.violintips.com/info/vibrato.html
What we must do the is vibrate from the desired note down, and return to the desired note.
[32940]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月13日 17:52
投稿者:市井のアマ1(ID:FUUXInk)
>>「基準音」の意味
32138で引いていらっしゃる所のWikipediaでは
きちんとした定義は書かれていません。
無反省ないし無定義で用いています。
jackさん[32874]
は一本勝ちと判断します。
32138で引いていらっしゃる所のWikipediaでは
きちんとした定義は書かれていません。
無反省ないし無定義で用いています。
jackさん[32874]
[32874]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月11日 03:07
投稿者:jack(ID:MYSRBRI)
基準音の定義が不明確ですと判断を誤ります。
アマチュアチェロ弾きさんのサイト
ttp://music.geocities.jp/amateur_cellist/test.htm
を覗くと「カルメンファンタジー」のピッチグラフがアップされています。これを例にその理由を説明します。
P1の6つめの音(ニ短調導音Cis)のヴィブラートは平均律を基準音とすると幅25セントの上向きのヴィブラートと言えます。Cisは『Pythagorean intonation』ですと+8セントですが、これを基準音と考えると+17セント、-8セントの少し上寄りのヴィブラートになります。また『Expressive intonation』で基準音を+25セントと考える(即ち主音Dとの音程・半音は73セントと狭くなります)と、幅25セントの下向きヴィブラートということになります。同じヴィブラートでも基準音の取り方で上向きになったり下向きになったりするでしょう!
この曲は[32440]カルボナーレさんの「低めに音取りする曲もサンプルとしてあげるべき」という指摘を受けて取り上げられたものですが、次は低めに音取りする例です。
P1の9つめの音(ニ短調第6音B♭)のヴィブラートは平均律を基準音とすると+5セント、-20セントの下寄りのヴィブラートと言えます。B♭は
『Pythagorean intonation』ですと-10セントですが、これを基準音と考えると+15セント、-10セントの少し上寄りのヴィブラートになります。
基準音=奏者の認識ピッチ(狙った音)だと思うのですが、これは奏者しか知りえないことではないでしょうか?もしそうだとしたらそのピッチグラフを見て他人が上向きとか下向きとか言えますか?音階上の第何音か、調性、作曲スタイル、演奏スタイル、技量などの音楽的要素を議論に含めないと、不毛になると申し上げているわけです。それを無視した推定に基づく演奏論や教育論は有益では無いと思いますがいかがでしょうか。
pochiさん、私は開発途上のため度々改名しますが同一スレではやりませんので弊害は無いと思っています。
アマチュアチェロ弾きさんのサイト
ttp://music.geocities.jp/amateur_cellist/test.htm
を覗くと「カルメンファンタジー」のピッチグラフがアップされています。これを例にその理由を説明します。
P1の6つめの音(ニ短調導音Cis)のヴィブラートは平均律を基準音とすると幅25セントの上向きのヴィブラートと言えます。Cisは『Pythagorean intonation』ですと+8セントですが、これを基準音と考えると+17セント、-8セントの少し上寄りのヴィブラートになります。また『Expressive intonation』で基準音を+25セントと考える(即ち主音Dとの音程・半音は73セントと狭くなります)と、幅25セントの下向きヴィブラートということになります。同じヴィブラートでも基準音の取り方で上向きになったり下向きになったりするでしょう!
この曲は[32440]カルボナーレさんの「低めに音取りする曲もサンプルとしてあげるべき」という指摘を受けて取り上げられたものですが、次は低めに音取りする例です。
P1の9つめの音(ニ短調第6音B♭)のヴィブラートは平均律を基準音とすると+5セント、-20セントの下寄りのヴィブラートと言えます。B♭は
『Pythagorean intonation』ですと-10セントですが、これを基準音と考えると+15セント、-10セントの少し上寄りのヴィブラートになります。
基準音=奏者の認識ピッチ(狙った音)だと思うのですが、これは奏者しか知りえないことではないでしょうか?もしそうだとしたらそのピッチグラフを見て他人が上向きとか下向きとか言えますか?音階上の第何音か、調性、作曲スタイル、演奏スタイル、技量などの音楽的要素を議論に含めないと、不毛になると申し上げているわけです。それを無視した推定に基づく演奏論や教育論は有益では無いと思いますがいかがでしょうか。
pochiさん、私は開発途上のため度々改名しますが同一スレではやりませんので弊害は無いと思っています。
は一本勝ちと判断します。
[32948]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月14日 00:16
投稿者:catgut(ID:NpVoIVA)
私のヴィブラート音の分析画面から以下のようなことが分かります。
(1)調弦で決定される音程に対しておよそ上下にかけている。
(2)上に向けてかけ始めている
(3)1秒間に7,8回のサイクルでかけている
(4)約20-30セント程度の幅
(5)音量(画面の下部に表示)が変化している。1音ごとに弓を返して
いるので音の間に深い谷が出来ている。
常識的に考えて、開放弦使用の必要もあり、奏者は過半数の音は「調弦で決定される音程」を出そうとしているはずです。そして実際に有名奏者の演奏を分析ソフトで見ると過半数のヴィブラート音が「調弦で決定される音程」のおよそ上下にヴィブラートがかかっています。もちろん上にずれたり下にずれたりしているヴィブラートもありますが、ヴィブラートの波の上端と「調弦で決定される音程」が近接している割合が高いといったことは観察できません。この事実は「人間の耳はヴィブラート範囲の上端の音程を捉える」という説を支持しません。
市井のアマ1さま、
wikipediaを紹介したのは「基準音」という言葉が既存の造語である
ことを示すため以外のものではありません。
(1)調弦で決定される音程に対しておよそ上下にかけている。
(2)上に向けてかけ始めている
(3)1秒間に7,8回のサイクルでかけている
(4)約20-30セント程度の幅
(5)音量(画面の下部に表示)が変化している。1音ごとに弓を返して
いるので音の間に深い谷が出来ている。
常識的に考えて、開放弦使用の必要もあり、奏者は過半数の音は「調弦で決定される音程」を出そうとしているはずです。そして実際に有名奏者の演奏を分析ソフトで見ると過半数のヴィブラート音が「調弦で決定される音程」のおよそ上下にヴィブラートがかかっています。もちろん上にずれたり下にずれたりしているヴィブラートもありますが、ヴィブラートの波の上端と「調弦で決定される音程」が近接している割合が高いといったことは観察できません。この事実は「人間の耳はヴィブラート範囲の上端の音程を捉える」という説を支持しません。
市井のアマ1さま、
wikipediaを紹介したのは「基準音」という言葉が既存の造語である
ことを示すため以外のものではありません。
[32949]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月14日 00:34
投稿者:父娘でVn始めました(ID:KTlTkzU)
振り出しに戻りましたね。
[32953]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月14日 08:29
投稿者:catgut(ID:NpVoIVA)
父娘でVn始めましたさま、
そうですね。まさに「振り出しに戻り」ましたね。
最初にご紹介した通り、tartiniでご自分の演奏を見て頂ければ「ヴィブラート範囲の上限が聞かせたい音程に近い」などということがないことは明白なのです。
別に長々とした説明や議論などは必要はなかったのです。
そうですね。まさに「振り出しに戻り」ましたね。
最初にご紹介した通り、tartiniでご自分の演奏を見て頂ければ「ヴィブラート範囲の上限が聞かせたい音程に近い」などということがないことは明白なのです。
別に長々とした説明や議論などは必要はなかったのです。
[32955]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月14日 10:58
投稿者:ほぼすべての音が(ID:NJhDFyY)
うわずっているとの解釈も可能ですよ>catgut氏のビブラート
あのファイルを聴いた限りでは練習場の方便として下にかけることをお勧めします。
音程を決めてからかけ始めてくださいね。
あのファイルを聴いた限りでは練習場の方便として下にかけることをお勧めします。
音程を決めてからかけ始めてくださいね。
[32956]
Re: ヴィブラートのかけ方について その4
投稿日時:2007年04月14日 11:35
投稿者:カルボナーレ(ID:KGRRGRY)
catgutさんには、あなたにとって"基準音”とは何ですか、と質問させていただいたのですが、それには回答なく、新たに"調弦で決定される音程"という訳のわからない言葉を持ち出してきて、持論を修正しまた一から話を始めたいのでしょうか。”基準音の上下”にという表現は、持論の中で今後二度と使われないという覚悟なのですね。
また、このスレの趣旨は、
>本スレッドの趣旨は、客観的事実として弦楽器のヴィブラートは
>基本的には基準音の上下におよそ均等にかかることを前提として
>よいヴィブラートのかけ方について検討・議論・情報交換を行うことです。
だと思うのですが、その趣旨は却下されるのですね。
もし、"調弦で決定される音程"=Aを***Hzに調弦しそれをベースに各音のピッチを平均律で定めたもの、とするのであれば、タイスの瞑想曲の著名演奏者の分析データから素直に読み取れるものは、
- "調弦で決定される音程"を中心としてビブラートをかけることはほとんどない。各音毎に、上寄りか下寄り
かが異なり、場合によっては"調弦で決定される音程"を含まないほど上ずることもある。
- この曲では、ビブラートの振幅の中心は、"調弦で決定される音程"に対し、かなり高いものが多い。
ということだと思います。
もし、今後も持論に”基準音"という言葉を使われ続けるのでしたら、まずはcatgutさんが”基準音の上下にかける”と主張する際の”基準音"の定義を明確にしてください。まだ回答がもらえていません。一般論は不要です。catgutさんが”基準音の上下にかける”と主張する際の定義です。
このスレの他の方の発言の中では、”基準音"=奏者が意図し認識しているピッチであり、音楽の美的表現に含まれるため同じ曲を弾いても演奏者により異なる、ということでほぼ意見は一致していると思います。また、”基準音"の上下にかける、については同意していますが、おおよそという言葉がつこうとも”基準音"を中心に上下にかける、については同意していません。
tartiniですが、ダウンロードしましたが、私のMacではなぜかオーディオファイルをTartiniから読み込めない(Openできない)のでそこで作業がストップしています。早く、目で見てさまざまなケースで確認したいので、継続して動かすよう努力します。
また、このスレの趣旨は、
>本スレッドの趣旨は、客観的事実として弦楽器のヴィブラートは
>基本的には基準音の上下におよそ均等にかかることを前提として
>よいヴィブラートのかけ方について検討・議論・情報交換を行うことです。
だと思うのですが、その趣旨は却下されるのですね。
もし、"調弦で決定される音程"=Aを***Hzに調弦しそれをベースに各音のピッチを平均律で定めたもの、とするのであれば、タイスの瞑想曲の著名演奏者の分析データから素直に読み取れるものは、
- "調弦で決定される音程"を中心としてビブラートをかけることはほとんどない。各音毎に、上寄りか下寄り
かが異なり、場合によっては"調弦で決定される音程"を含まないほど上ずることもある。
- この曲では、ビブラートの振幅の中心は、"調弦で決定される音程"に対し、かなり高いものが多い。
ということだと思います。
もし、今後も持論に”基準音"という言葉を使われ続けるのでしたら、まずはcatgutさんが”基準音の上下にかける”と主張する際の”基準音"の定義を明確にしてください。まだ回答がもらえていません。一般論は不要です。catgutさんが”基準音の上下にかける”と主張する際の定義です。
このスレの他の方の発言の中では、”基準音"=奏者が意図し認識しているピッチであり、音楽の美的表現に含まれるため同じ曲を弾いても演奏者により異なる、ということでほぼ意見は一致していると思います。また、”基準音"の上下にかける、については同意していますが、おおよそという言葉がつこうとも”基準音"を中心に上下にかける、については同意していません。
tartiniですが、ダウンロードしましたが、私のMacではなぜかオーディオファイルをTartiniから読み込めない(Openできない)のでそこで作業がストップしています。早く、目で見てさまざまなケースで確認したいので、継続して動かすよう努力します。
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