[34295]
顎当ての材質による音響特性の違い
投稿日時:2007年07月25日 15:50
投稿者:匿名希望A(ID:NShHaHk)
代表的な顎当の材料は、柘植(黄楊・ツゲ・BOXWOOD)、黒檀(EBONY)、紫檀(ROSEWOOD)ですが、下記サイト
ttp://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/mokuji.htm
を参考にすると、各々の比重は
BOXWOOD:EBONY:ROSEWOOD=0.75:0.89~1.02:1.04
と、BOXWOODはROSEWOOD(およびEBONYの重い物)に対し3/4の軽さです。
このことは、バイオリンの音に、どのような影響を及ぼすのでしょうか。
比重だけでなく、硬度も関係するかもしれません。
いままで、フィッティングの材質の違いは、単なる色違い・柄違いとしか考えていなかったのですが。
ご経験のある方は、ご教示下さいませ。
ttp://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/mokuji.htm
を参考にすると、各々の比重は
BOXWOOD:EBONY:ROSEWOOD=0.75:0.89~1.02:1.04
と、BOXWOODはROSEWOOD(およびEBONYの重い物)に対し3/4の軽さです。
このことは、バイオリンの音に、どのような影響を及ぼすのでしょうか。
比重だけでなく、硬度も関係するかもしれません。
いままで、フィッティングの材質の違いは、単なる色違い・柄違いとしか考えていなかったのですが。
ご経験のある方は、ご教示下さいませ。
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[34416]
Re: 顎当ての材質による音響特性の違い
投稿日時:2007年08月07日 08:24
投稿者:pochi(ID:SBdYcmA)
>[34411]
匿名希望A氏[07/08/06 23:46:02]
>「支持の仕方による違い」とは、「顎当ての形状による違い」のことですか、それとも「構える人間のフォームによる違い」のことでしょうか?
****顎当を楽器に支持する形状の違いです。テールピースの両側を挟むものと、楽器の左側を挟むものがありますね。楽器によって、どちらが良いとも云えないのが不思議です。金具は最も安い一般的な物を使っています。これも色々試しました。
チタンのテールピースは試してみましたが、音痩せして、全くダメだったんです。こんなものを良く製品化したなと不思議に思っていましたが、よい場合もあるのですね。
私はグァルネリ型の黒檀の顎当を使っています。色々試しましたが、私の楽器には黒檀が良い様に思います。
滑りやすさの件ですが、細かいサンドペーパーで磨けば、つるつるに出来ますよ。私はつるつるはキライです。
[34411]
Re: 顎当ての材質による音響特性の違い
投稿日時:2007年08月06日 23:46
投稿者:匿名希望A(ID:NShHaHk)
私は、恩師から「テールピースを素人は、あまり取り替えたり操作しない方がよい。」と教わったので、自分で音質の変化を調べる試みとして交換したことがありません。工房に行って、機会があれば試してみたいですね。
pochiさんに質問ですが、「支持の仕方による違い」とは、「顎当ての形状による違い」のことですか、それとも「構える人間のフォームによる違い」のことでしょうか?
別件ですが、boxwood(つげ)・rosewood(紫檀)・ebony(黒檀)の中で、顎の肌触りが一番ザラザラしているのがrosewoodで、一番ツルツルしているのがboxwoodのように思えます。皆様は如何お考えでしょうか。
pochiさんに質問ですが、「支持の仕方による違い」とは、「顎当ての形状による違い」のことですか、それとも「構える人間のフォームによる違い」のことでしょうか?
別件ですが、boxwood(つげ)・rosewood(紫檀)・ebony(黒檀)の中で、顎の肌触りが一番ザラザラしているのがrosewoodで、一番ツルツルしているのがboxwoodのように思えます。皆様は如何お考えでしょうか。
>「支持の仕方による違い」とは、「顎当ての形状による違い」のことですか、それとも「構える人間のフォームによる違い」のことでしょうか?
****顎当を楽器に支持する形状の違いです。テールピースの両側を挟むものと、楽器の左側を挟むものがありますね。楽器によって、どちらが良いとも云えないのが不思議です。金具は最も安い一般的な物を使っています。これも色々試しました。
チタンのテールピースは試してみましたが、音痩せして、全くダメだったんです。こんなものを良く製品化したなと不思議に思っていましたが、よい場合もあるのですね。
私はグァルネリ型の黒檀の顎当を使っています。色々試しましたが、私の楽器には黒檀が良い様に思います。
滑りやすさの件ですが、細かいサンドペーパーで磨けば、つるつるに出来ますよ。私はつるつるはキライです。
[34424]
Re: 顎当ての材質による音響特性の違い
投稿日時:2007年08月07日 18:49
投稿者:rio(ID:FyZZSJY)
すみません 質問はテールガットではなくて、テールピースだったんですね。失礼いたしました。
チタンは使ったことがありませんのでわかりません。
ただ、反応は良くなるけれど、弦の振動を駒から楽器へ伝えるパワーが落ちてしまうような気がします。
チタンは使ったことがありませんのでわかりません。
ただ、反応は良くなるけれど、弦の振動を駒から楽器へ伝えるパワーが落ちてしまうような気がします。
[34429]
Re: 顎当ての材質による音響特性の違い
投稿日時:2007年08月08日 10:37
投稿者:通り縋りの女(ID:QXQQgQI)
あご当ては テールピースをまたぐものがパワーが出ます。エンドピン側のブロック材に近いところで止めるからだと思います。側板を表板裏板から挟むと振動抑制します。
その取り付け方ですが、
Hill脚なるもの(デラックスに見える)を使用したものと普通の止め金具を使用したものがありますが、後者のほうがパワーが出ます。この止め金具のチタン製のもの(軽量になる)を試しましたが、あまり差は感じませんでした。悪くはならなかったです。
材質は私のVnには柘植がよいですが、
黒檀でもローズウッドでも大差はないです。
微妙に音色は変わりますが、デザイン上の統一を重視しています。
その取り付け方ですが、
Hill脚なるもの(デラックスに見える)を使用したものと普通の止め金具を使用したものがありますが、後者のほうがパワーが出ます。この止め金具のチタン製のもの(軽量になる)を試しましたが、あまり差は感じませんでした。悪くはならなかったです。
材質は私のVnには柘植がよいですが、
黒檀でもローズウッドでも大差はないです。
微妙に音色は変わりますが、デザイン上の統一を重視しています。
[34486]
Re: 顎当ての材質による音響特性の違い
投稿日時:2007年08月15日 20:24
投稿者:匿名希望A(ID:NShHaHk)
rio様・pochi様・通り縋りの女様より、「顎当ての材質による音響特性の違い」よりも、「顎当ての形状による音響特性の違い」がはっきりしているとのご指摘がありました。興味深く拝見しました。
[34565]
立ち上げスレ内容の訂正
投稿日時:2007年08月22日 10:06
投稿者:匿名希望A(ID:NShHaHk)
スレ主の匿名希望Aです。
下記サイト
ttp://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/mokuji.htm
を参考にすると、各々の比重は
BOXWOOD:EBONY:ROSEWOOD=0.75:0.89~1.02:1.04
と、BOXWOODはROSEWOOD(およびEBONYの重い物)に対し3/4の軽さです。
としましたが、ROSEWOODの比重を種別に調べましたところ、
①ブラジリアンローズウッド (Brazilian Rosewood)、ハカランダ Jacaranda 、ジャカランダの比重は0.87
ttp://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/rose.htm
②インディアンローズウッド (Indian Rosewood)、パリサンダー Palisander パリサンドル、本紫檀の比重は0.84
ttp://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/pali.htm
③チンチャン ching-chan、テチガイシタン(手違紫檀)の比重は1.04でした。
ttp://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/techigai.htm
①・②・③のうち、どの紫檀が最も顎当てに用いられているかは、私は知りませんが、少なくとも③ではなさそうです。そうであれば、ツゲと紫檀では、比重が大きく違うとは必ずしも言えないようです。御了承下さい。
木目の細かさには差があるようですが。
下記サイト
ttp://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/mokuji.htm
を参考にすると、各々の比重は
BOXWOOD:EBONY:ROSEWOOD=0.75:0.89~1.02:1.04
と、BOXWOODはROSEWOOD(およびEBONYの重い物)に対し3/4の軽さです。
としましたが、ROSEWOODの比重を種別に調べましたところ、
①ブラジリアンローズウッド (Brazilian Rosewood)、ハカランダ Jacaranda 、ジャカランダの比重は0.87
ttp://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/rose.htm
②インディアンローズウッド (Indian Rosewood)、パリサンダー Palisander パリサンドル、本紫檀の比重は0.84
ttp://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/pali.htm
③チンチャン ching-chan、テチガイシタン(手違紫檀)の比重は1.04でした。
ttp://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/techigai.htm
①・②・③のうち、どの紫檀が最も顎当てに用いられているかは、私は知りませんが、少なくとも③ではなさそうです。そうであれば、ツゲと紫檀では、比重が大きく違うとは必ずしも言えないようです。御了承下さい。
木目の細かさには差があるようですが。
[34666]
Re: 顎当ての材質による音響特性の違い
投稿日時:2007年09月02日 03:08
投稿者:あい(ID:FleIgVI)
テールガットの素材は、テールピースの選択と同様か、それ以上に
変化をもたらします。ナイロンのテールガットも、太さが異なると響き方
自体が変わります、さらに、テールガットを止めているネジ一つ変えた
だけで音の伸びが変わります。現在販売されているものでは、
ナイロン、カーボン(ボア・ダルモに社)、チタンテールコード(北野社)
昔ながらの紐(素材は何でしょ・・)等あります。タングステンのものも
あるらしいですが、わたしは試したことがありません。
わたしは、北野社のチタンケーブルを愛用しています。わたしの楽器は
高入力を好む楽器なので、伝導率の弱い(低い)ナイロンではぼやけ
ます。カーボンのテールガットも試しましたが、強度はあるものの、
薄く細いので楽器に伝えきれていないと感じました。弱い張力で響く楽器
にはチタンケーブルはお勧めできません。ナイロンかカーボン製がいいと
思います。
テールガットもそうだし、アジャスターも音色が変わります。何が良いのか
すべて試してみる必要がありますが、最近わかったことが一つ。
軽いパーツがすべて鳴るわけでないということ。楽器の特性を生かす
パーツかどうかですね。。
変化をもたらします。ナイロンのテールガットも、太さが異なると響き方
自体が変わります、さらに、テールガットを止めているネジ一つ変えた
だけで音の伸びが変わります。現在販売されているものでは、
ナイロン、カーボン(ボア・ダルモに社)、チタンテールコード(北野社)
昔ながらの紐(素材は何でしょ・・)等あります。タングステンのものも
あるらしいですが、わたしは試したことがありません。
わたしは、北野社のチタンケーブルを愛用しています。わたしの楽器は
高入力を好む楽器なので、伝導率の弱い(低い)ナイロンではぼやけ
ます。カーボンのテールガットも試しましたが、強度はあるものの、
薄く細いので楽器に伝えきれていないと感じました。弱い張力で響く楽器
にはチタンケーブルはお勧めできません。ナイロンかカーボン製がいいと
思います。
テールガットもそうだし、アジャスターも音色が変わります。何が良いのか
すべて試してみる必要がありますが、最近わかったことが一つ。
軽いパーツがすべて鳴るわけでないということ。楽器の特性を生かす
パーツかどうかですね。。
[34929]
Re: 顎当ての材質による音響特性の違い
投稿日時:2007年09月23日 09:05
投稿者:catgut(ID:QYQiCQY)
音には多分関係ありませんが、あご当てのL字金具をわずかに曲げる
ことで個人的に楽器のホールドに良い結果が出ましたのでご参考とし
て紹介します。
<概要>
市販のあご当てのL字型金具はあご当ての下部が表板と接触しないように、多少余裕を持った角度で作られています。あご当てを楽器に取り付ける角度を表板と接触するぎりぎりまで下げると、あご当ての表面を削ってあごのホールドを良くするのと類似の効果が得られます。
<注意点>
・楽器の持ち方やあごの形状によって個人差があり、誰にでも必ずプラスになるわけではありません。
・オーバーテール型のあご当てはL字金具の角度を変えるとテールピース
と接触しやすいため、この方法は難しいと思います。
・あご当てのコルク接触部分の形状やコルクの量によっては、L字金具の
角度を変えると表板を傷つける可能性があります。
・実際はあごを当てるとあご当ては少し下がるため、表板とあご当ての間に最低5mm程度の余裕は必要です。
・適当に万力とペンチ等で金具を曲げるとネジ山が壊れて使えなくなります。私はL字型金具の長いほうに細長いネジ棒部分を差し込んだままとし、短いほうに布を巻いてペンチで押え、長いほうを指で押して曲げました。曲げるのはほんの数度です。
あご当てを削るのはかなり大変ですが、この方法なら簡単なので、楽器の
ホールドに不満がある方は安い楽器で試してみると良いと思います。
ことで個人的に楽器のホールドに良い結果が出ましたのでご参考とし
て紹介します。
<概要>
市販のあご当てのL字型金具はあご当ての下部が表板と接触しないように、多少余裕を持った角度で作られています。あご当てを楽器に取り付ける角度を表板と接触するぎりぎりまで下げると、あご当ての表面を削ってあごのホールドを良くするのと類似の効果が得られます。
<注意点>
・楽器の持ち方やあごの形状によって個人差があり、誰にでも必ずプラスになるわけではありません。
・オーバーテール型のあご当てはL字金具の角度を変えるとテールピース
と接触しやすいため、この方法は難しいと思います。
・あご当てのコルク接触部分の形状やコルクの量によっては、L字金具の
角度を変えると表板を傷つける可能性があります。
・実際はあごを当てるとあご当ては少し下がるため、表板とあご当ての間に最低5mm程度の余裕は必要です。
・適当に万力とペンチ等で金具を曲げるとネジ山が壊れて使えなくなります。私はL字型金具の長いほうに細長いネジ棒部分を差し込んだままとし、短いほうに布を巻いてペンチで押え、長いほうを指で押して曲げました。曲げるのはほんの数度です。
あご当てを削るのはかなり大変ですが、この方法なら簡単なので、楽器の
ホールドに不満がある方は安い楽器で試してみると良いと思います。
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