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ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは? | ヴァイオリン掲示板

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ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2008年12月04日 19:15
投稿者:牛蒡(ID:hBNhhhA)
ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスについて語り合いたいと思います。

僕の持っているヴァイオリンは、次のような音量バランスです。
僕自身が弾いて感じる音量としては、E>A>G>Dという印象ですが、あえて数値化すると下記のようになります。
・A線の音量を100としたときの各弦の音量(演奏者が主観的に感じる音量)
E:102
A:100
D: 94
G: 98

こういうヴァイオリンを持っている場合、弦を交換したり駒や魂柱を調整したりして、E=A=D=Gという均等な音量バランスを目指すのが良いのか、あるいは、そうではない別のバランスを目指すのが良いのか、について皆様のご意見をお伺いしたいと思います。

いろいろと本を読んでみましたが、ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスについて、詳しく言及している本は見当たりませんでした。

それではよろしくお願いします。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年01月20日 02:04
投稿者:あい(ID:dzZTloA)
>この掲示板の重鎮である、あい氏もA線に問題を抱えていた筈です。


お返事遅れてすみません。わかりました。A線に関する解決法です。
弦の種類は勿論ですが、駒にかかる弦からの縦方向の圧力に関係
することがわかりました。弦の横方向の張力は常に一定です。L字の
アジャスターを使い、テールピースとアジャスターの間に、ワッシャー
をかまし、高さ調節して実験した所、弦の留部(ボール部分)が表板
に近づけばナット-駒-テールピースで作られる”への字の角(横から
見る)”が増します。への字の角度を増せば、当然駒に対する圧力は
綿密になり、張力の弱い弦でもしっかり鳴りますね。要は物理学ですね。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年01月20日 07:37
投稿者:catgut(ID:gWF0A3A)
これは確かに音に影響するはずですね。なるほど。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年02月05日 06:35
投稿者:あんと(ID:GCJCR0Y)
L字型のアジャスターというのは微調整用のもののことでしょうか・・・?
ヴァイオリンのA線につけるということはあまりしないのですが
なぜなら、テールピースと駒の間の弦の長さもとても重要だからです。
この距離は通常、弦長(標準328mm)の1/6を基準とします。
ここで、倍音が左右されます。

アジャスターを使用することでその距離が少なくなってしまうのです。
だから、E線用のテールピースからひょこっと鍵が顔を出すヒルタイプが存在するのです。
ヴァイオリン属の楽器は駒上の角度は下ナットの高さとネックの差し込み角で決めます微調整はもちろん、下ナットで行います。

テールピースがヒルタイプかラウンドタイプかでも差が出ますし
テールピースガットがナイロンタイプならチタン線に変えるだけでも、直径が少なくなり、下ナットに近い部分でテールピースの位置をさげ、角度を変えることができます。
それに、テールピースが重くなります。

また、指板のカーブでも、駒のカーブが変わり結果、弦高調整を優先してしまします。高いと弾きにくいですからね。

カーブの緩い駒だと、D,A線上の角度は浅くなりますよ。理論的には
ちなみに、弦の角度はここで測りますが・・・。


A線だけならないのは魂柱で調整できます。

物理学というのは一か所だけ見てもだめです。
一か所の変更がほかに大きく影響します。
トータルにみて、プラスにならなければ意味がありませんし、
駒からかかる圧力をいかにバスバーと魂柱に振り分けバランスをとるかが力学の観点ではないでしょうか?

L字型アジャスター装着の効果はE線がテールピースのナット(黒檀だったり骨だったり真鍮だったりします)に乗らない状態、つまり同じL型のものを使用していないのであればこのA、E側のナットを削って低くすることで得られます。
知っている調整人の仕事ではここにも手が入っていて、1mmほどに調整されています。ポン付けテールピースだと2mm弱はあります。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年02月05日 06:40
投稿者:あん(ID:GCJCR0Y)
失礼!訂正です。

つまり同じL型のものを”使用しているの”であれば、このA、E側のナットを削って低くすることで得られます。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年02月08日 03:15
投稿者:あい(ID:NiIymYU)
>テールピースガットがナイロンタイプならチタン線に変えるだけでも、
>直径が少なくなり、下ナットに近い部分でテールピースの位置をさげ、
>角度を変えることができます。それに、テールピースが重くなります。


全く、その通りだと思います。一般論として、テールピースが重くなる
から鳴らなくなるというのは全くの間違いで、各楽器の個体差で重さ
の適切さは変化します。軽ければいいという定説は全くの想像論で
あり、それぞれ適切な重さが必要だと感じます。


>A線だけならないのは魂柱で調整できます。

これは、間違いだと思います。弦楽器が3本の弦で構成されている
のなら、良いのですが、4本の弦で構成されている以上、少なくとも
2本以上の弦が不安定な状態になる可能性が生じます。4本で張力
を構成するということが、いかに難しいことなのかということです。
駒が楽器に作用する多くの力学は、駒からの縦方向の力です。
駒の形状や指板の取り付け方がまちまちなので、定式化された
一般論を述べるに値しませんが、横方向の張力や弦長を論すること
より、縦方向を論することが重要だと思います。


>駒からかかる圧力をいかにバスバーと魂柱に振り分けバランスを
>とるかが力学の観点ではないでしょうか?


多くの演奏家はバスバーの取り付け位置や魂柱の適切な位置は
信頼のおける職人さんに任せているはずです。それでも、不満足な
点が出てしまうのが現実で、誰もが色んな実験をしています。
数億円もする名器を何台か弾きましたが、どの有者者も独特な
セッティングをしています。一つ一つ個体差があるので、どんなに高額な
楽器でも同じようです。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年02月08日 12:10
投稿者:catgut(ID:JHIkRQU)
魂柱の位置に対して駒の位置を上下に動かすと、魂柱を上下に動かすのと近似の効果がありますから、魂柱の端と駒足の端が接触する位置から始めて駒を指板側に3mm程の範囲で微妙に動かす(1mmごとくらいに動かしてみる)と弦の強さや響きはかなり変わります。A線だけに効果があるというのは難しいと思います。

ただし楽器によって効果は違うと思いますし、魂柱がきつく立てられていると効果は薄いと思います。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年02月09日 02:39
投稿者:あんと(ID:IkgUaDM)
.>駒を指板側に3mm程の範囲で微妙に動かす(1mmごとくらいに動かしてみる)と弦の強さや響きはかなり変わります。

おっしゃる通り、もちろん変わります。
しかし、3ミリというのはとても大きな数値です。
ヴァイオリン属の楽器はフレットレスなのでこういったこともできますが弦長を縮めているのです。たとえば押弦した指を3ミリ動かしてみてください。
ポジション感覚がある奏者は大変です。いつものところで弾くと音がずれます。ネックの短いギターなんかのフレットの間隔が狭いのはこのためですね。

>横方向の張力や弦長を論することより、縦方向を論することが重要だと思います。

横方向というのはいまいちよくわかりませんが、弦長も顕著に影響するから無視できないファクターなのです。弦の本数は何本あろうと大した問題ではないでしょう。ヴィオール属の楽器はもっと多い本数あるのですから、おまけに共鳴弦も駒をおさえつけます。でも基本的構造は大差ありません。
もちろんテールピースの形状は考慮されて違いますが・・・

で…
縦方向の駒の力を支えているのが魂柱です。駒が表板を押さえつける力を持ちその力の反力が働く部分が魂柱になり裏板にもなりますが積極的にこの反力をコントロールすることは魂柱のきつさによってできます。
もちろん長さを変える必要があります。外側に引っ張ってきつくしても場所が変わっては意味がありませんし。一定角でない楽器内部の表面に魂柱を合わせることも困難です。
バランスをとると言ったのはここのことです。縦方向の力のコントロールをしているのが魂柱なのです。
実際に、そういった仕事ができる職人さんはいらっしゃいますよ。
なんだか、テーマから脱線してきてるように感じるのでこの辺で。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年02月09日 07:35
投稿者:catgut(ID:Jld1UxU)
もちろん本来は魂柱を動かすべきですが、これは一般には難しいので探究心のある方は駒を動かしてみることで自分の楽器がどのように響きが変わるか試してみることができます。

それで気に入った音にできることが分かったら弦楽器店と相談して魂柱の調整をしてもらうといいでしょう。私の場合は弱かったD線が相対的にかなり強く感じられるようになったことがあります。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年02月09日 14:03
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:GEBQkxE)
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年01月20日 02:04
投稿者:あい(ID:dzZTloA)
>この掲示板の重鎮である、あい氏もA線に問題を抱えていた筈です。


お返事遅れてすみません。わかりました。A線に関する解決法です。
弦の種類は勿論ですが、駒にかかる弦からの縦方向の圧力に関係
することがわかりました。弦の横方向の張力は常に一定です。L字の
アジャスターを使い、テールピースとアジャスターの間に、ワッシャー
をかまし、高さ調節して実験した所、弦の留部(ボール部分)が表板
に近づけばナット-駒-テールピースで作られる”への字の角(横から
見る)”が増します。への字の角度を増せば、当然駒に対する圧力は
綿密になり、張力の弱い弦でもしっかり鳴りますね。要は物理学ですね。
 あい [09/01/20 2:04:43]
への字の角度を増せば、当然駒に対する圧力は綿密になり、張力の弱い弦でもしっかり鳴りますね。

 これは一般的な経験則ですか?
 先日、自分で少し駒を削ったら(チェロ駒は高さ約90mm、これを3mmほど低くしました)、驚くほどよく鳴るようになりました。 駒の縦方向の圧力は3%ほど減った訳ですから、上記の指摘と逆ですね。
 ここでいう縦方向の圧力は静的なものですから、表板を振動させる(動的な)力とは直接は関係ないような気がします。 また、静的な圧力は表板を拘束する訳で、そうであれば縦方向の力は弱い方が楽器はよく鳴る、ということに(定性的には)なりそうです。
 現実には、駒の低いバロック楽器と駒の高いモダン楽器の鳴りの違いを見れば、駒が高い方が大きな音に適しているのは間違いなさそうですが、どうもそう単純な物理では済まなそうな気がします。

 なお、上記「驚くほどよく鳴るように」は小生の主観であり、音量を計った訳ではありません。 弾き易くなった、という側面が強いのかも知れません。
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Re: ヴァイオリンのE・A・D・G線の理想的な音量バランスとは?

投稿日時:2009年02月09日 20:32
投稿者:QB(ID:NUZwmDc)
>セロ轢きのGosh氏
これには別の原理も関係します。詳しく書きませんが、セロ轢きのGosh氏ならお分かりになるかと。
かなり乱暴な単純モデルにすると、駒上の(弦の乗る)溝が力点、右足(魂柱側)が支点、左足(バスバー側)が作用点です。
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