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毛替えの周期(頻度)について
投稿日時:2009年01月14日 18:43
投稿者:早生みかん(ID:IpFWdIU)
先日、都内の某有名弦楽器店(工房)で毛替えしたときのことです。2日ほど預けて毛替えしてもらって、受け取りに行って帰るときに、「お客さんの練習量だと次の毛替えは1年後でいいですよ。」と言われ、非常に驚きました。
一応上級アマチュアということで、なるべく毎日1時間以上は練習するようにしている(休日は2~3時間練習するように努めている)ので、これまで別の工房で毛替えしていたときは、最低でも半年に1回は、本番があるときは3ヶ月に1回は、毛替えしてましたので、今回初めて行った工房で1年後でいいと言われて、びっくりしました。
あと、毛替えしてもらった弓を受け取るときに、松脂の塗り方を丁寧に指導されました。正しい松脂の塗り方をすれば、古い松脂が落ちて新しい松脂に入れ替わり、また、毛が汚れにくくなるので、毛も長持ちするとのことです。
その工房の親方は「馬の毛ってヤツは、憎たらしいぐらい長持ちするものなんで、そんなにしょっちゅう毛替えしなくても大丈夫ですから。頻繁に毛替えするのは、弓を痛めるので良くない。毛が痛んできたなと思ったときは、たいてい勘違いで、松脂を正しくしっかり塗ってやれば、弾きやすくなっていい音が出ますから。それでもダメなら、毛替えすればいいんですよ。」と言ってました。
練習時間の少ない初心者はともかくとして、毎日練習する上級者でも、毛替えは年に1回でいいと言う説は、これまで聞いたことが無いので半信半疑なのですが、みなさんの毛替えの周期(頻度)は、いかがでしょうか?
一応上級アマチュアということで、なるべく毎日1時間以上は練習するようにしている(休日は2~3時間練習するように努めている)ので、これまで別の工房で毛替えしていたときは、最低でも半年に1回は、本番があるときは3ヶ月に1回は、毛替えしてましたので、今回初めて行った工房で1年後でいいと言われて、びっくりしました。
あと、毛替えしてもらった弓を受け取るときに、松脂の塗り方を丁寧に指導されました。正しい松脂の塗り方をすれば、古い松脂が落ちて新しい松脂に入れ替わり、また、毛が汚れにくくなるので、毛も長持ちするとのことです。
その工房の親方は「馬の毛ってヤツは、憎たらしいぐらい長持ちするものなんで、そんなにしょっちゅう毛替えしなくても大丈夫ですから。頻繁に毛替えするのは、弓を痛めるので良くない。毛が痛んできたなと思ったときは、たいてい勘違いで、松脂を正しくしっかり塗ってやれば、弾きやすくなっていい音が出ますから。それでもダメなら、毛替えすればいいんですよ。」と言ってました。
練習時間の少ない初心者はともかくとして、毎日練習する上級者でも、毛替えは年に1回でいいと言う説は、これまで聞いたことが無いので半信半疑なのですが、みなさんの毛替えの周期(頻度)は、いかがでしょうか?
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[ 7コメント ]
【ご参考】
[38951]
Re: 毛替えの周期(頻度)について
投稿日時:2009年01月14日 23:44
投稿者:rio(ID:NGEZaHE)
私の場合、レッスンを含め、弾く時間は週12時間前後です。
1年ペースで交換しています。
1年=52週
52周×12=624時間
息子が小学生の頃
まじめに練習していた時は
週の練習時間が50~60時間でした。
3か月で毛替えでしたので
3か月≒13週
13週×55時間=715時間
なんとなく 600~700時間が我が家の基準です
もちろん弾き方にも左右されると思います。
松脂を多くつけすぎる傾向の人
毛を強く張る傾向の人
弓圧が高い人
大きな音を、弓の速度ではなく、弓圧で出す傾向のある人
毛の細めで繊細なタッチの毛を採用した場合
廉価な弓毛を採用した場合
などは
弓毛の寿命が短いと
工房の方に言われました
反対に
毛替えしたての弓で、松脂を塗らなくてもそこそこ弾ける人は、
弓毛の寿命が長い人が多いとも
工房の方はおっしゃってました
毛替えは 感覚が大事です
あまり深く考えず
気になるなら 短いスパンで替えたほうが
安心感も増すと思いますし、良いと思います
1年ペースで交換しています。
1年=52週
52周×12=624時間
息子が小学生の頃
まじめに練習していた時は
週の練習時間が50~60時間でした。
3か月で毛替えでしたので
3か月≒13週
13週×55時間=715時間
なんとなく 600~700時間が我が家の基準です
もちろん弾き方にも左右されると思います。
松脂を多くつけすぎる傾向の人
毛を強く張る傾向の人
弓圧が高い人
大きな音を、弓の速度ではなく、弓圧で出す傾向のある人
毛の細めで繊細なタッチの毛を採用した場合
廉価な弓毛を採用した場合
などは
弓毛の寿命が短いと
工房の方に言われました
反対に
毛替えしたての弓で、松脂を塗らなくてもそこそこ弾ける人は、
弓毛の寿命が長い人が多いとも
工房の方はおっしゃってました
毛替えは 感覚が大事です
あまり深く考えず
気になるなら 短いスパンで替えたほうが
安心感も増すと思いますし、良いと思います
[38952]
Re: 毛替えの周期(頻度)について
投稿日時:2009年01月15日 00:06
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
弓の毛は伸びたり切れたり汚れたりして弾き難くなったら交換するものであって、毛自体が傷むからではありません。もし、毛が傷むと信じていらっしゃるのなら150倍程度の顕微鏡で古い毛と新しい毛を見比べて下さい。違いが有ったら投稿して下さい。
[38953]
Re: 毛替えの周期(頻度)について
投稿日時:2009年01月15日 00:14
投稿者:rio(ID:NGEZaHE)
>弾き難くなったら交換するものであって
まさにその通りだと思います
気になり始めたら交換でいいと思います
ちなみに、我が家の基準は今回初めて計算しました
普段は神経質に考えたことはありません
ただ感覚的に、弓毛が弦を捕まえにくくなり引きにくく感じる時
そんなときが交換時期かと思います。
まさにその通りだと思います
気になり始めたら交換でいいと思います
ちなみに、我が家の基準は今回初めて計算しました
普段は神経質に考えたことはありません
ただ感覚的に、弓毛が弦を捕まえにくくなり引きにくく感じる時
そんなときが交換時期かと思います。
[38954]
Re: 毛替えの周期(頻度)について
投稿日時:2009年01月15日 01:07
投稿者:あい(ID:dzZTloA)
でも、交換時期の定式化をしたいんですよね。
私は弦の交換をしてみて、駄目だったら毛を替える派です。
そうのうち、弦が原因なのか、毛が原因なのか、よくわからなく
なり、なんとなく気持ちがしょぼんとなる派ですね。
私は弦の交換をしてみて、駄目だったら毛を替える派です。
そうのうち、弦が原因なのか、毛が原因なのか、よくわからなく
なり、なんとなく気持ちがしょぼんとなる派ですね。
[38955]
Re: 毛替えの周期(頻度)について
投稿日時:2009年01月15日 08:11
投稿者:クロアシ(ID:lIRWlEA)
毛がダメになってくると、ボウイングにヘンな軋みが出るようになります。弦が絡んでくるのでまだ詳しく調べがついていませんが、半年前後がひとつの目安ではないか、と考えています。
毛替えの間隔は、練習時間というより、練習している曲に依存するような気がします。3度重音のスピカートとか3重音4重音をひたすら弾くような練習をしていると、保ちが悪くなる印象があります。
私は普段はせいぜい1時間半くらいしか練習しません。
毛替えの間隔は、練習時間というより、練習している曲に依存するような気がします。3度重音のスピカートとか3重音4重音をひたすら弾くような練習をしていると、保ちが悪くなる印象があります。
私は普段はせいぜい1時間半くらいしか練習しません。
[38957]
Re: 毛替えの周期(頻度)について
投稿日時:2009年01月15日 19:07
投稿者:早生みかん(ID:MJeFYHg)
rio様、pochi様、あい様、クロアシ様。
早速お返事をいただきまして、ありがとうございます。とても勉強になりました。
前に利用していた工房では、「200時間ぐらい弾くと毛が摺れて毛のキューティクルが破壊されて、毛がダメになる。毛がダメになってしまう前に毛替えしないと、ボウイングに悪いクセがつく。」というような話を聞かされていたので、練習時間が多いときは3~4ヶ月に1回、練習時間が少ないときは、半年に1回、必ず定期的に毛替えするようにしてました。
600~700時間も毛替えせずに弾き続けたことがなかったので、そんなに弾けるものなのだと知って驚いています。それぐらい長い時間弾いたら、毛がすり切れてバサバサになって、弾けなくなるだろうと思ってました。
今回利用した工房の親方が、「馬の毛ってやつは、憎たらしいぐらい丈夫なものなんですよ。」と言っていた理由がわかりました。
あと、「弓の毛替えは年に1回ぐらいで十分なので、それで浮いたお金で弦を張り替えた方がいいですよ。」というアドバイスも受けました。「弦は、ナイロンだったら最低でも3ヶ月以内に、できれば2ヶ月以内に張替えられた方がよろしい。弦をちゃんと張り替えていれば、弓の毛なんて1年ぐらい張替えしなくても大丈夫ですから。」と言われました。
ただし、弓の毛を切り易い人は、10本以上毛が切れると毛の左右のバランスが狂ってきて弾きにくくなるので、そうなったらすぐに毛替えした方が良いとのことです。
あと、多湿期に毛が伸びて弾きにくいという人は、多湿期に毛替えすれば、1年間毛替えせずに済ませることができるのでいいですよ、とも言ってました。
これまで半年以上毛替えしなかったことがなかったので、今回はどれくらいまで毛が持ちこたえるのか試してみようと思います。
早速お返事をいただきまして、ありがとうございます。とても勉強になりました。
前に利用していた工房では、「200時間ぐらい弾くと毛が摺れて毛のキューティクルが破壊されて、毛がダメになる。毛がダメになってしまう前に毛替えしないと、ボウイングに悪いクセがつく。」というような話を聞かされていたので、練習時間が多いときは3~4ヶ月に1回、練習時間が少ないときは、半年に1回、必ず定期的に毛替えするようにしてました。
600~700時間も毛替えせずに弾き続けたことがなかったので、そんなに弾けるものなのだと知って驚いています。それぐらい長い時間弾いたら、毛がすり切れてバサバサになって、弾けなくなるだろうと思ってました。
今回利用した工房の親方が、「馬の毛ってやつは、憎たらしいぐらい丈夫なものなんですよ。」と言っていた理由がわかりました。
あと、「弓の毛替えは年に1回ぐらいで十分なので、それで浮いたお金で弦を張り替えた方がいいですよ。」というアドバイスも受けました。「弦は、ナイロンだったら最低でも3ヶ月以内に、できれば2ヶ月以内に張替えられた方がよろしい。弦をちゃんと張り替えていれば、弓の毛なんて1年ぐらい張替えしなくても大丈夫ですから。」と言われました。
ただし、弓の毛を切り易い人は、10本以上毛が切れると毛の左右のバランスが狂ってきて弾きにくくなるので、そうなったらすぐに毛替えした方が良いとのことです。
あと、多湿期に毛が伸びて弾きにくいという人は、多湿期に毛替えすれば、1年間毛替えせずに済ませることができるのでいいですよ、とも言ってました。
これまで半年以上毛替えしなかったことがなかったので、今回はどれくらいまで毛が持ちこたえるのか試してみようと思います。
[39043]
Re: 毛替えの周期(頻度)について
投稿日時:2009年01月22日 15:38
投稿者:首都圏住人(ID:FUUXInk)
弓の毛は180本くらいでしょうか。
9本切れると5%減って完全に弾き心地が変わります。プロ独奏者はだから頻繁に毛替えします。切れていないならあんまり替えなくてもよいでしょう。キューティクルで音がでるのではなく、松ヤニがひっかかって静摩擦が発生するからヴァイオリンの音がでるという研究をヘルムホルツがやっています。だいいち顕微鏡で見てもキューティクルなんて減ってないという研究を有名な制作者の園田さんが述べていました。
9本切れると5%減って完全に弾き心地が変わります。プロ独奏者はだから頻繁に毛替えします。切れていないならあんまり替えなくてもよいでしょう。キューティクルで音がでるのではなく、松ヤニがひっかかって静摩擦が発生するからヴァイオリンの音がでるという研究をヘルムホルツがやっています。だいいち顕微鏡で見てもキューティクルなんて減ってないという研究を有名な制作者の園田さんが述べていました。
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