[41410]
surface sound って何?
投稿日時:2009年10月03日 17:06
投稿者:カルボナーレ(ID:J0RRIjk)
別スレで話題の一つになっている本タイトルの件、分離した方がよいと思い、新しくスレを立てました。
”surface sound ”の定義については、catgutさんが再度、整理の上書き込んでくださると思いますので、それを待ちます。
それが、軽く引っ掛けてオクターブ上の音を出すものであれば、先ほどから試していますが、結構簡単に出るので、余興含め使い勝手は良さそうです。
どちらかと言えば、指板寄りよりも、駒寄りを、引っ掛けを弱くして軽く速く弾く方がオクターブ上の音は出しやすく、その感覚をマスターした上で弾く場所を選べば指板寄りでもオクターブ上の音が出るようです。
また駒寄りでその音を出した直後は、弦がその振動モードに入っているのか、指板寄りで出しやすくなりますね。
「春の海」を弾く時に、これを使うと尺八風に弾けそうなので、いろいろと遊べそうです。
Pochiさんご指南のホーミー奏法もだいぶマスターし、オクターブ下の音もある程度出せるようになったので、それに加えてこのオクターブ上の音も駆使すれば、聴き手が目を丸くするような楽しい曲が出来そうです。
なお、一瞬であれば、この音は、弓の毛が、動き始めて弦から離れるまでの間の、振動モードが通常モードに入る前後には、結構混じるような気がしますので、音の立ち上がりや切り際の音作りのバリエーションの中では、演奏者の出したい音のイメージには折り込み済であって、無意識に使いこなされているもののように感じます。
”surface sound ”の定義については、catgutさんが再度、整理の上書き込んでくださると思いますので、それを待ちます。
それが、軽く引っ掛けてオクターブ上の音を出すものであれば、先ほどから試していますが、結構簡単に出るので、余興含め使い勝手は良さそうです。
どちらかと言えば、指板寄りよりも、駒寄りを、引っ掛けを弱くして軽く速く弾く方がオクターブ上の音は出しやすく、その感覚をマスターした上で弾く場所を選べば指板寄りでもオクターブ上の音が出るようです。
また駒寄りでその音を出した直後は、弦がその振動モードに入っているのか、指板寄りで出しやすくなりますね。
「春の海」を弾く時に、これを使うと尺八風に弾けそうなので、いろいろと遊べそうです。
Pochiさんご指南のホーミー奏法もだいぶマスターし、オクターブ下の音もある程度出せるようになったので、それに加えてこのオクターブ上の音も駆使すれば、聴き手が目を丸くするような楽しい曲が出来そうです。
なお、一瞬であれば、この音は、弓の毛が、動き始めて弦から離れるまでの間の、振動モードが通常モードに入る前後には、結構混じるような気がしますので、音の立ち上がりや切り際の音作りのバリエーションの中では、演奏者の出したい音のイメージには折り込み済であって、無意識に使いこなされているもののように感じます。
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[41579]
Re: surface sound って何?
投稿日時:2009年10月15日 02:33
投稿者:通りすがり(ID:GUZVdBU)
事の始まりはこれ↓なんですよね。
とすると「ハイフェッツは通常は嫌われる、いわゆる裏返った音をコントロールしていた」ということでしょうか。
そんなことが可能なのでしょうか。
録音・録画からそれが判定できるのでしょうか。
〉ハイフェッツの音の秘密は「surface sound」かもしれません。
フレッチャーの「楽器の物理学」を読み直してみると、すでに音響学で弓圧や弓速によってどんな影響があるかかなり研究されることを再認識しました。
ハイフェッツの奏法は通常は嫌われる”surface sound"(ごく軽く弦を弾いた時に音色が変わる現象)を逆手にとって(コントロールして)適度に輝かしい音にしているのかもしれません。
楽器の物理学 p275より(googleのブック検索で日本語版の下記部分が読めます)
「もし弓を押しつける力が十分大きくなければ二重スリップが起こる。2番目のスリップはスティックの期間のほぼ中程で起こり、図10.4(a)のような二重ノコギリ波が発生する。2番目のスリップが第1番目のスリップと見分けがつかなくなれば音程は1オクターブ高くなるが、普通には音質が著しく
変わるけれども基本周波数はそのままであることが多い。
[演奏家はこれを「うわっつらな音」(surface sound)と言い表すことが多い]
検索してみると上記と同様の考えをされている方がすでにmaestronetの掲示板にいらっしゃいました。
ttp://www.maestronet.com/forum/lofiversion/index.php?t251017.html
But I've heard that some surface sound is good, and that Heifetz
supposedly had a lot of it.
しかしある種の”surface sound"は良いと聞いたことがあります。ハイフェッツ(の音)にはそれがたくさんあったようです。
とすると「ハイフェッツは通常は嫌われる、いわゆる裏返った音をコントロールしていた」ということでしょうか。
そんなことが可能なのでしょうか。
録音・録画からそれが判定できるのでしょうか。
〉ハイフェッツの音の秘密は「surface sound」かもしれません。
フレッチャーの「楽器の物理学」を読み直してみると、すでに音響学で弓圧や弓速によってどんな影響があるかかなり研究されることを再認識しました。
ハイフェッツの奏法は通常は嫌われる”surface sound"(ごく軽く弦を弾いた時に音色が変わる現象)を逆手にとって(コントロールして)適度に輝かしい音にしているのかもしれません。
楽器の物理学 p275より(googleのブック検索で日本語版の下記部分が読めます)
「もし弓を押しつける力が十分大きくなければ二重スリップが起こる。2番目のスリップはスティックの期間のほぼ中程で起こり、図10.4(a)のような二重ノコギリ波が発生する。2番目のスリップが第1番目のスリップと見分けがつかなくなれば音程は1オクターブ高くなるが、普通には音質が著しく
変わるけれども基本周波数はそのままであることが多い。
[演奏家はこれを「うわっつらな音」(surface sound)と言い表すことが多い]
検索してみると上記と同様の考えをされている方がすでにmaestronetの掲示板にいらっしゃいました。
ttp://www.maestronet.com/forum/lofiversion/index.php?t251017.html
But I've heard that some surface sound is good, and that Heifetz
supposedly had a lot of it.
しかしある種の”surface sound"は良いと聞いたことがあります。ハイフェッツ(の音)にはそれがたくさんあったようです。
[41591]
Re: surface sound って何?
投稿日時:2009年10月15日 22:46
投稿者:catgut(ID:EUiWmHM)
匿名希望さま、
確かに現実に使われている"surface sound"という言葉は、「音色が
おかしい音」のようなマイナスイメージだったのだろうと思いますが、
Woodhouse教授は学者ですので、この音の発生原理からdouble slip
が起きている音を人間が聴いて良いか悪いかの価値判断をせずに、
論文の中では以下のように使用しています。
ttp://www2.eng.cam.ac.uk/~jw12/JW%20PDFs/Playability_2.pdf
"surface sound" (usually an oscillation regime of the string
involving more than one slip per period length)
”surface sound" (通常、1周期長について1回を越えるスリップを含
む弦の振動の形態)
日本語にも、”surface sound"に似た言葉がありました。”表鳴り
(上鳴り)”という言葉です。
ttp://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/18000/m0u/%E7%8C%9B%E6%9A%91%E6%97%A5/
笙(しよう)などで、目的の音に伴って鳴るかすかな上音(じようおん)。
「上鳴り」を使用している例がこの掲示板でも以前にありました。
ttp://www.fstrings.com/board/index.asp?aorder=desc&id=17486&t=2006
確かに現実に使われている"surface sound"という言葉は、「音色が
おかしい音」のようなマイナスイメージだったのだろうと思いますが、
Woodhouse教授は学者ですので、この音の発生原理からdouble slip
が起きている音を人間が聴いて良いか悪いかの価値判断をせずに、
論文の中では以下のように使用しています。
ttp://www2.eng.cam.ac.uk/~jw12/JW%20PDFs/Playability_2.pdf
"surface sound" (usually an oscillation regime of the string
involving more than one slip per period length)
”surface sound" (通常、1周期長について1回を越えるスリップを含
む弦の振動の形態)
日本語にも、”surface sound"に似た言葉がありました。”表鳴り
(上鳴り)”という言葉です。
ttp://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/18000/m0u/%E7%8C%9B%E6%9A%91%E6%97%A5/
笙(しよう)などで、目的の音に伴って鳴るかすかな上音(じようおん)。
「上鳴り」を使用している例がこの掲示板でも以前にありました。
ttp://www.fstrings.com/board/index.asp?aorder=desc&id=17486&t=2006
[41606]
Re: surface sound って何?
投稿日時:2009年10月17日 01:08
投稿者:カルボナーレ(ID:VyVDaVA)
>more than one slip per period length
ですから、doubleに特定していません。
これも、
”Surface Sound" > double-slipping motion 状態
の一つの証明です。
ですから、doubleに特定していません。
これも、
”Surface Sound" > double-slipping motion 状態
の一つの証明です。
[41666]
Re: surface sound って何?
投稿日時:2009年10月21日 00:52
投稿者:カルボナーレ(ID:EnE4GYc)
別スレの[41661]のcatgutさんのご発言を見ると、少し前言撤回されたようですね。
>簡単に”surface sound"を説明するなら、弓圧が軽すぎるか、弓速が速すぎた時に、音の高周波成分が強くなる現象です。具体的にはヴァイオリンの弦はヘルムホルツ振動をしており、ヘルムホルツ振動の1周期に通常は弓毛と弦の接触と分離が1回だけ起きるのに対して、弓圧が軽すぎるか、弓速が速すぎると弓毛と弦の接触が2回以上起きるため
これをみると、
- 今回、double-slipに限定していないところには進歩が見られます。
ー ”音の高周波成分が強くなる現象”という説明は、今のところ、証明がないので、まだcatgutさんの想像の世界の話です。そうであるような気もするのですが、まだ実証も論文等での具体的な倍音構成を示す図の提示もないので、”ちゃんとした振動にならなかった鳴り損ないの音”という一般的な使い方以上の説明をすべきではありません。
個人的には、”基音(基本周波数)がちゃんとは鳴らなかった音”ということだと思っていますが、従って相対的には倍音の比率は増えます。ただし全体の音量は減ります。
>簡単に”surface sound"を説明するなら、弓圧が軽すぎるか、弓速が速すぎた時に、音の高周波成分が強くなる現象です。具体的にはヴァイオリンの弦はヘルムホルツ振動をしており、ヘルムホルツ振動の1周期に通常は弓毛と弦の接触と分離が1回だけ起きるのに対して、弓圧が軽すぎるか、弓速が速すぎると弓毛と弦の接触が2回以上起きるため
これをみると、
- 今回、double-slipに限定していないところには進歩が見られます。
ー ”音の高周波成分が強くなる現象”という説明は、今のところ、証明がないので、まだcatgutさんの想像の世界の話です。そうであるような気もするのですが、まだ実証も論文等での具体的な倍音構成を示す図の提示もないので、”ちゃんとした振動にならなかった鳴り損ないの音”という一般的な使い方以上の説明をすべきではありません。
個人的には、”基音(基本周波数)がちゃんとは鳴らなかった音”ということだと思っていますが、従って相対的には倍音の比率は増えます。ただし全体の音量は減ります。
[41686]
Re: surface sound って何?
投稿日時:2009年10月21日 08:08
投稿者:カルボナーレ(ID:EnE4GYc)
catgutさん
今は消されてしまったのか見当たらなくなった[41661]での、今までの蒸し返し含む長々とした記載は、catgutさんが記載し、その後消去されたのでしょうか。あるいは別の方がcatgutさんの名前を語って書いて、それを消したのでしょうか。
今は消されてしまったのか見当たらなくなった[41661]での、今までの蒸し返し含む長々とした記載は、catgutさんが記載し、その後消去されたのでしょうか。あるいは別の方がcatgutさんの名前を語って書いて、それを消したのでしょうか。
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