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皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作 | ヴァイオリン掲示板

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楽器・付属品 39 Comments
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皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作

投稿日時:2013年06月21日 15:02
投稿者:catgut(ID:iJMDRYA)
ttp://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013062102000235.html

 皇太子さまが故高松宮宣仁(のぶひと)親王(一九〇五~八七年)から贈られ、愛用されているバイオリンが「日本のバイオリン王」と呼ばれた鈴木政吉(一八五九~一九四四年)の逸品であることが分かった。

ということで明日目白の学習院で無料のレクチャーコンサートがあるそうです。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作

投稿日時:2013年07月09日 07:04
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
おやおや、SP2氏がコメントを消されてしまいましたね。無量塔氏の所有する政吉作についての情報ソースを尋ねられたので答えたのが46988です。

本記事は一時PDFで無料公開されていたのですが現在はないようです。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作

投稿日時:2013年07月09日 13:53
投稿者:検索好き(ID:ExiIWRA)
検索好き(=ヴァイオリンとフルートのRio)です。

誤字があったので投稿し直しました。

46985の記事では財閥解体はなかったように書いてありますが、Wikipediaの「鈴木バイオリン製造」の項によれば、財閥解体があったと書いてありますね。もちろん、Wikipediaの記載が信用のおけるものかどうかは分かりませんが。
[46995]

Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作

投稿日時:2013年07月09日 17:08
投稿者:たく(ID:KJAXQgI)
木曽町のホームページに、昭和20年前後の鈴木ヴァイオリンの経緯について書かれていますが。

www.town-kiso.com/kisogaku/1336/001340.html
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作

投稿日時:2013年07月09日 19:48
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
Rioさん、たくさん、情報ありがとうございます。

鈴木バイオリン製造とのちの鈴木バイオリン社(木曽鈴木)が財閥解体で分離されたというのはまったく間違いだと思います。

財閥解体のリストにも鈴木バイオリンはなく、昭和20年には従業員わずか120人の中小企業でした。

大野木吉兵衛(楽器産業における世襲経営の一原型)によると

-----
戦争末期に木曽福島町の分工場を主宰した叔父の喜久雄は、戦後はそれを「鈴木バイオリン楽器会社」(工場長=士朗)として運営したが、時流に踊る昭和二六年のストライキを浴びて破産し、喜久雄も遂に手を引く破目となった。同社はその後、過激派を除く組合員により再建されて、同名他者の「(有)鈴木バイオリン社」となり
-----
ということです。債務を引き継いでもらう代わりに「鈴木」の名前を使うことを許したようです。(楽器の事典 ヴァイオリンによる)

その後の木曽鈴木については陳昌鉉の「海峡を渡るバイオリン」でやや厳しく描かれています。

「(木曽)鈴木バイオリンのバイオリンは薄く製材した板を金型にはめ、電熱と圧力で湾曲をつけて部品を作る、プレス・バイオリンと呼ばれるものだった。私が山中で拾ってきた木材を製材所で薄い板に製材してもらい、それをバイオリン工場に持っていくと社長は喜んでくれた」

すべてのグレードでそうだったわけではないのでしょうが。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作

投稿日時:2013年07月09日 20:33
投稿者:catgut(ID:EkgUImI)
SP2氏、意味がわかりません。
無量塔氏自身の発言であるとソースを示しましたがそれ以上に何を期待されたのでしょうか?いったいどこでつっかかったというのでしょうか?
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作

投稿日時:2013年07月09日 20:52
投稿者:catgut(ID:J3kgNyA)
念のため、46988の英文を私なりに訳してみます。

Built in 1941, the instrument resembles 18th-century Italian models.
'It is well made, but unfortunately does not sound good,' Murata commented.
'With better materials he could surely have made excellent violins.'

1941年製のその楽器(政吉自作)は18世紀のイタリア製に似せて作られている。
「それはよく出来ていますが不幸にも音が良くありません」と無量塔氏はコメントした。「もっと良い材料があれば確実に素晴らしい楽器を作れたでしょう」と述べた。
[47000]

Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作

投稿日時:2013年07月09日 22:35
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
なお、済韻の正体が電気バイブレーターであることを明かしているのも

大野木吉兵衛「楽器産業における世襲経営の一原型」です。

鈴木家の複数の方に取材したもので、鈴木バイオリンの経営に関する論文ではこれまでに最良のものだと思います。

該当部分を引用します。

「電気バイブレーターで木質をいじめ、人為的にそれを枯らす”済韻”の極意を、
梅雄は秩に伝えなかった。否彼は、選び抜かれた良木の、長年にわたる自然の枯れこそが、バイオリン不可思議の神秘だと感得して、息子には”済韻”の委細を語らなかった。そして秩には、いまや名器志向に賭けた祖父執念の軌跡のみが、淡々と伝わっているのである。」

鈴木の木曽の工場(後の木曽鈴木)について腑に落ちないのは、戦争末期の時点工場はすでに実質的に鈴木喜久雄の経営下にあり、梅雄が経営する本体とはすでに分離されているように受け取れる点です。兄弟間での受け持ち範囲の合意でもあったのでしょうか(木曽の工場は少なくとも喜久雄、鎮一、士朗が経営にかかわっている)。
[47001]

Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作

投稿日時:2013年07月10日 09:00
投稿者:catgut(ID:MhBCR0Q)
昭和6年の新聞で1ヶ月ほどで木質を変える技術が済韻であることは語られています。
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1

国産ヴァイオリンの第一人者たる名古屋の鈴木政吉翁が大正十五年令息鎮一氏のドイツより入手して来たガルネリウスを研究して遂にその秘密を発見し、これに基いてヴァイオリンを製作してドイツ楽壇に発表してセンセーションを起した爾来同氏はこの方法を他の楽器、セロ、マンドリン、ギター、三味線、琴、尺八、横笛に応用することに苦心して最近漸く成功した、即ちこれ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」と名づけ一般の求めに応ずることになった
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作

投稿日時:2013年07月10日 23:49
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
以下に皇太子殿下の政吉自作を紹介する中日新聞の転載がありました(写真あり)。

ttp://www.suzukimethod.or.jp/topics/topicsList/category8/post_71.php

以下一部引用

調査によると、このバイオリンは、本体の共鳴箱の長さが三百五十八ミリ。十八世紀イタリア製のバイオリンの名器ストラディバリウスを手本に、アカモミやカエデなど現在では入手不可能な高級輸入材を用い、入念な作り。よく手入れされ、響きも上質という。本体内部に一九二六年製の政吉自作を示すラベルと直筆サインがあり、パフリングと呼ぶ象嵌の特徴から政吉製と断定された。


また、大正期『名古屋新聞』 音楽記事索引 試行版が愛知県立芸術大学「鈴木政吉」プロジェクトチームによって公開されていました。

ttp://www.aigei-library.blogspot.jp/p/kijisakuin.html

大正期『名古屋新聞』音楽記事索引は、愛知県立芸術大学「鈴木政吉」プロジェクトチームのもと、大正年間に『名古屋新聞』に掲載された音楽記事を集め、その索引をリスト化したものです。
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Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作

投稿日時:2013年07月11日 17:23
投稿者:catgut(ID:KFl0llI)
鈴木政吉第一号の鮮明な写真がこんなところにありました。

鈴木バイオリンのアメリカ向けサイト
ttp://www.nagoyasuzukiamerica.com/instruments.html
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