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演奏(弓の持ち方)の流派について
投稿日時:2024年09月17日 00:19
投稿者:UTB(ID:OZYpQJA)
初心者の質問ですが、お付き合いください。
弓の持ち方で、ドイツ式、ロシア式、フランコベルギー式という3つの持ち方がある、というのはけっこういろんな本に書いてあるかと思います。
この3つの流派、というのは弓の持ち方だけの話しなのか、演奏のスタイルも何か違うのか、それが調べてもよく分からず、知りたいです。
というのも、チェロのカザルスがフランコベルギー派に影響を受けた事は有名な話ですし、金管楽器でもフランコベルギーという言葉は出て来るそうです。
ただ、ドイツとロシアは弓の持ち方以外にあまり有益な情報を得られませんでした。
ロシア式は速弾きが特徴、なんて紹介されてるのはちらほら見掛けましたが、それならハイフェッツと同じくロシア式の代表格とされてるオイストラフやエルマン、ズィンバリストはどう説明するのだと、素人的には矛盾を感じます。
○○派の弓の持ち方と演奏スタイルの関係、それがどういうものかを教えていただけないでしょうか?
弓の持ち方で、ドイツ式、ロシア式、フランコベルギー式という3つの持ち方がある、というのはけっこういろんな本に書いてあるかと思います。
この3つの流派、というのは弓の持ち方だけの話しなのか、演奏のスタイルも何か違うのか、それが調べてもよく分からず、知りたいです。
というのも、チェロのカザルスがフランコベルギー派に影響を受けた事は有名な話ですし、金管楽器でもフランコベルギーという言葉は出て来るそうです。
ただ、ドイツとロシアは弓の持ち方以外にあまり有益な情報を得られませんでした。
ロシア式は速弾きが特徴、なんて紹介されてるのはちらほら見掛けましたが、それならハイフェッツと同じくロシア式の代表格とされてるオイストラフやエルマン、ズィンバリストはどう説明するのだと、素人的には矛盾を感じます。
○○派の弓の持ち方と演奏スタイルの関係、それがどういうものかを教えていただけないでしょうか?
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[ 2コメント ]
【ご参考】
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Re: 演奏(弓の持ち方)の流派について
投稿日時:2024年09月24日 15:23
投稿者:通りすがり(ID:FANBkmE)
流派はあくまでも流派で、個人個人で持ち方も個性が出るものじゃないかと思っています。
名前の挙げられているオイストラフとハイフェッツを比較すると、オイストラフはベルギー派に近い持ち方をしているように思われますが如何でしょうか。
ベルギー派?のイザイは指が比較的伸びた形で持っているようですし。。ザハールブロンさんのお弟子さん達はほぼほばベルギー派に見えます。クレーメルはオイストラフの弟子ですが、指が長いのでドイツっぽい持ち方になってます。
個人的な印象は、ロシア式の持ち方をしている人は速弾きをキレ良くこなすのは上手い(ハイフェッツ、カヴァコス、レイチェン)ですが、弓と弦を衝突させるような形になるので若干音が荒い印象があります。
どの流派に属する人が、よりも持ち方次第で出る音に特徴が出るが実感としては当てはまります。
名前の挙げられているオイストラフとハイフェッツを比較すると、オイストラフはベルギー派に近い持ち方をしているように思われますが如何でしょうか。
ベルギー派?のイザイは指が比較的伸びた形で持っているようですし。。ザハールブロンさんのお弟子さん達はほぼほばベルギー派に見えます。クレーメルはオイストラフの弟子ですが、指が長いのでドイツっぽい持ち方になってます。
個人的な印象は、ロシア式の持ち方をしている人は速弾きをキレ良くこなすのは上手い(ハイフェッツ、カヴァコス、レイチェン)ですが、弓と弦を衝突させるような形になるので若干音が荒い印象があります。
どの流派に属する人が、よりも持ち方次第で出る音に特徴が出るが実感としては当てはまります。
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Re: 演奏(弓の持ち方)の流派について
投稿日時:2024年10月02日 22:11
投稿者:ワルドナー(ID:MQGZSVg)
まともに答えられる人は少ない、けっこう深い質問だと思いますよ。
その基準でいえば、弓の持ち方と演奏解釈は切り分けた方がいいと思います。少なくともドイツ持ちはヨアヒム流、ロシア持ちはアウアー流と言い換えて大きくは違いません。フランコベルギーとされる持ち方が圧倒的に多数派なので、前2つは目立ちます。
演奏解釈に関しては、20世紀のフランスやベルギーの論文を読むと、一緒にされる事に反対という記述も多く見られますし、大巨匠のクライスラーはウィーン派という紹介が至るところでされてますし(弓の持ち方はフランコベルギーに近く見えます)、オイストラフは学者によってはフランコベルギー派に分類してます。
あとは、内容まではタッチしてませんが、20世紀初頭だとポーランド派、マドリード派等の言葉も散見されます。
お分かりと思いますが、解釈が関係してくる部分はそもそも3つだけにしか分けられないわけがないのですよ。もっといえば人の数だけ云々というのはおいときましょう。
一つ言えるのは、一昔前のフランコベルギー派というのは分かりやすく、歌い回しや音色の美しさだけを最大限に追求した考えです。
ベートーヴェンの協奏曲や、バッハの無伴奏も甘い音色で弾いて批判された話しなんか沢山出てきますよ。
絵画で言えば、写実主義を極限まで極めました!みたいな感じね。
その点でいえば、バイオリンだけでなくその他の楽器へ波及する事も容易だったのかも知れません。
その基準でいえば、弓の持ち方と演奏解釈は切り分けた方がいいと思います。少なくともドイツ持ちはヨアヒム流、ロシア持ちはアウアー流と言い換えて大きくは違いません。フランコベルギーとされる持ち方が圧倒的に多数派なので、前2つは目立ちます。
演奏解釈に関しては、20世紀のフランスやベルギーの論文を読むと、一緒にされる事に反対という記述も多く見られますし、大巨匠のクライスラーはウィーン派という紹介が至るところでされてますし(弓の持ち方はフランコベルギーに近く見えます)、オイストラフは学者によってはフランコベルギー派に分類してます。
あとは、内容まではタッチしてませんが、20世紀初頭だとポーランド派、マドリード派等の言葉も散見されます。
お分かりと思いますが、解釈が関係してくる部分はそもそも3つだけにしか分けられないわけがないのですよ。もっといえば人の数だけ云々というのはおいときましょう。
一つ言えるのは、一昔前のフランコベルギー派というのは分かりやすく、歌い回しや音色の美しさだけを最大限に追求した考えです。
ベートーヴェンの協奏曲や、バッハの無伴奏も甘い音色で弾いて批判された話しなんか沢山出てきますよ。
絵画で言えば、写実主義を極限まで極めました!みたいな感じね。
その点でいえば、バイオリンだけでなくその他の楽器へ波及する事も容易だったのかも知れません。
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