[30661]
ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2006年12月10日 09:49
投稿者:catgut(ID:QXJBQTg)
ヴァイオリンのヴィブラートを確認できるフリーソフトがあり
ましたのでご紹介します。wav形式のデータを用意するだけで、
自動的にヴィブラートがどのようにかかっているか分析してく
れます。その名も"tartini" です。
Windows/Mac OSX/Linux用があります。
ttp://miracle.otago.ac.nz/postgrads/tartini/
なお、あまり深いフォルダや日本語のファイル名は認識しない
場合があるようです(Windowsの場合)。この場合はデータをc:
ドライブ直下に1バイト系のファイル名に変更して置くと
認識するようです(下部にファイル読み込み中のプログレス
バーが表示されます)。
ましたのでご紹介します。wav形式のデータを用意するだけで、
自動的にヴィブラートがどのようにかかっているか分析してく
れます。その名も"tartini" です。
Windows/Mac OSX/Linux用があります。
ttp://miracle.otago.ac.nz/postgrads/tartini/
なお、あまり深いフォルダや日本語のファイル名は認識しない
場合があるようです(Windowsの場合)。この場合はデータをc:
ドライブ直下に1バイト系のファイル名に変更して置くと
認識するようです(下部にファイル読み込み中のプログレス
バーが表示されます)。
ヴァイオリン掲示板に戻る
10 / 12 ページ [ 112コメント ]
[31175]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月14日 20:44
投稿者:catgut(ID:IkllAXk)
私のWeb「ヴァイオリンの謎」に「ヴィブラートに関する謎」として
ヴィブラートと基準音の関係について簡単にまとめました。
ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/
ヴィブラートと基準音の関係について簡単にまとめました。
ttp://catgut.hp.infoseek.co.jp/
[31176]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月14日 21:16
投稿者:匿名希望X(ID:OENVCDQ)
catgut様こんばんわ、考え方は兎も角、いろいろな引用元を示してくださることは貴重な情報源として評価できると存じますので貴Webサイトは興味深く拝見しました。
ガラミアン先生の教育に否定的でいらっしゃると存じます。
貴サイトで根拠の一つにしていらっしゃる:
>>>>---ttp://www.theviolinsite.com/faq.html
なるサイト(小生はこのサイトの価値を判断し兼ねます)においては…
Q: What edition of music should I use?
A: If at all possible, order Galamian edited music, usually in the international edition.
----
とありますね(ご確認はお済みに違いない)。
この下りを読むとガラミアン先生校訂の譜面が絶対の権威とされていると判断せざるを得ません。
「揚げ足を取るな」とお叱りの声が聞こえてきます。別に揚げ足取りが本位ではありません。要するに…
引用も結構ですが、所詮は引用です。
それをどう自分なりに消化するかでしょう。
「どこの誰かがWEBでこう言っている」という引き倒しならどなたでも可能です。ちなみに貴サイトでヴァイオリンのラッカー塗装に言及されていますが、小生不勉強でラッカー塗装で公開演奏に耐えるヴァイオリンというものをただの1台も見聞して居りません。catgutさんはラッカー塗装のヴァイオリンを公開演奏で用いた経験に基づき発言して居られることと忖度いたします。そうでなければあの言及の価値に疑問を懐きます。
更に奇異に思うのはペルナンブコ=ブラジルウッド、発言です。
確かにPau Brazilと現地で呼称される木材の一部にペルナンブコが含まれる事実はあります。そういうミニ知識は面白く思いますが、現在の弓作家にとって材料確保の悩みは大変で、良質な木材(業界で言う「良質なペルナンブコ」)の確保は中々困難な事実があります(ご案内と存じます)。そういう弓製作の現場を私は製作者を通じて見聞しております。
一方で技術者の言う「ブラジルウッド」なる材料は製作者の言う「良質なペルナンブコ」とは全く価値の異なるものでしょう。単にWikiからの知識の引き写しはあんまり生産的ではありません。
なお、フレットのあるヴァイオリンは面白い、私は知りませんでした。
こういう情報提供なら感謝します。
クラシックヴァイオリンしか知らない我々にはこんな分野は未知の領域です。
でもフレットヴァイオリンって何に使うのですか。謎です。
益々のご活躍を祈念します。
ガラミアン先生の教育に否定的でいらっしゃると存じます。
貴サイトで根拠の一つにしていらっしゃる:
>>>>---ttp://www.theviolinsite.com/faq.html
なるサイト(小生はこのサイトの価値を判断し兼ねます)においては…
Q: What edition of music should I use?
A: If at all possible, order Galamian edited music, usually in the international edition.
----
とありますね(ご確認はお済みに違いない)。
この下りを読むとガラミアン先生校訂の譜面が絶対の権威とされていると判断せざるを得ません。
「揚げ足を取るな」とお叱りの声が聞こえてきます。別に揚げ足取りが本位ではありません。要するに…
引用も結構ですが、所詮は引用です。
それをどう自分なりに消化するかでしょう。
「どこの誰かがWEBでこう言っている」という引き倒しならどなたでも可能です。ちなみに貴サイトでヴァイオリンのラッカー塗装に言及されていますが、小生不勉強でラッカー塗装で公開演奏に耐えるヴァイオリンというものをただの1台も見聞して居りません。catgutさんはラッカー塗装のヴァイオリンを公開演奏で用いた経験に基づき発言して居られることと忖度いたします。そうでなければあの言及の価値に疑問を懐きます。
更に奇異に思うのはペルナンブコ=ブラジルウッド、発言です。
確かにPau Brazilと現地で呼称される木材の一部にペルナンブコが含まれる事実はあります。そういうミニ知識は面白く思いますが、現在の弓作家にとって材料確保の悩みは大変で、良質な木材(業界で言う「良質なペルナンブコ」)の確保は中々困難な事実があります(ご案内と存じます)。そういう弓製作の現場を私は製作者を通じて見聞しております。
一方で技術者の言う「ブラジルウッド」なる材料は製作者の言う「良質なペルナンブコ」とは全く価値の異なるものでしょう。単にWikiからの知識の引き写しはあんまり生産的ではありません。
なお、フレットのあるヴァイオリンは面白い、私は知りませんでした。
こういう情報提供なら感謝します。
クラシックヴァイオリンしか知らない我々にはこんな分野は未知の領域です。
でもフレットヴァイオリンって何に使うのですか。謎です。
益々のご活躍を祈念します。
[31178]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月14日 23:11
投稿者:catgut(ID:IkllAXk)
匿名希望Xさま、
ご質問の件はヴィブラートと無関係ですが、せっかくですので簡単に回答
致します。フェルナンブコとブラジルウッドの関係は、一般には以下のように認識されています。多数の文献で確認できます。
ttp://www.gainesvilleviolins.com/Bows.htm
What is the difference between brazilwood and pernambuco wood?
Brazilwood and pernambuco wood do not come from different species of trees. Both come from the pau-brasil tree. The only real difference is density. Pernambuco comes from the innermost part of the tree.
ところが、ブラジルウッド=フェルナンブコの代替材料を、一部の弓業界ではなぜかブラジルウッドと呼ぶようです。
杉藤楽弓社のWebより
ttp://www.sugito-bow.co.jp/bow_knowledge.htm
ブラジルウッド 正しくはマサランデュバと呼ばれ、ブラジルのアマゾン地帯より産出します。
杉藤楽弓社は「正しくはマサランデュバと呼ばれ」としていますが、私の知る限りMasarandubaがbazilwoodであるとアカデミックに認められているものではありません。これは非常に消費者にとっては紛らわしいことと認識しています。もしマサランデュバがブラジルウッドであるという根拠を示せるのであれば、ぜひお願い致します。
ご質問の件はヴィブラートと無関係ですが、せっかくですので簡単に回答
致します。フェルナンブコとブラジルウッドの関係は、一般には以下のように認識されています。多数の文献で確認できます。
ttp://www.gainesvilleviolins.com/Bows.htm
What is the difference between brazilwood and pernambuco wood?
Brazilwood and pernambuco wood do not come from different species of trees. Both come from the pau-brasil tree. The only real difference is density. Pernambuco comes from the innermost part of the tree.
ところが、ブラジルウッド=フェルナンブコの代替材料を、一部の弓業界ではなぜかブラジルウッドと呼ぶようです。
杉藤楽弓社のWebより
ttp://www.sugito-bow.co.jp/bow_knowledge.htm
ブラジルウッド 正しくはマサランデュバと呼ばれ、ブラジルのアマゾン地帯より産出します。
杉藤楽弓社は「正しくはマサランデュバと呼ばれ」としていますが、私の知る限りMasarandubaがbazilwoodであるとアカデミックに認められているものではありません。これは非常に消費者にとっては紛らわしいことと認識しています。もしマサランデュバがブラジルウッドであるという根拠を示せるのであれば、ぜひお願い致します。
[31181]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月15日 00:15
投稿者:catgut(ID:IkllAXk)
ブラジルウッドについて、ARCOS BRASILのWebに以下の通り明記されています。
ttp://www.arcosbrasil.com/PernambuccoWood/pernambuccowood1.html
The ceaseless exploitation of brazilwood (chaesalpina echinata Lam., known in the bow business as Pernambuco wood)
私のWebに記載した範囲でご納得頂けないのであれば、別スレッドにてご説明したいと思います。
ttp://www.arcosbrasil.com/PernambuccoWood/pernambuccowood1.html
The ceaseless exploitation of brazilwood (chaesalpina echinata Lam., known in the bow business as Pernambuco wood)
私のWebに記載した範囲でご納得頂けないのであれば、別スレッドにてご説明したいと思います。
[31182]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月15日 00:34
投稿者:通りすがり。(ID:E2hjWTQ)
ヴァイオリンとチェロは、楽器の構え方が根本的に違うので、奏法も違うのでは?
ヴァイオリン弾きの常識でチェロの奏法を語ることは出来ないし、逆もまた然り。
ヴァイオリンを自然に構えたとき、はじめに弦を押さえたところから上方向に
ヴィブラートをかけるのは、人間の指の骨格上無理があると思うのですが、いかがでしょう。
もし、無理に上にかけたとしても、下方向に振れる音程の幅が大きくなるため、
音の揺れの幅の中心が音程として認識されるという説が事実であれば、
大多数の演奏は、基準音が下にずれた状態で認識されていることでしょう。
これは、現実の演奏を聴いた際の印象とはまったく異なります。
オケであろうとピアノであろうと、ヴァイオリンソロが伴奏よりも音程が上ずることはあっても、低くなることはまずありえませんから。
ヴァイオリン弾きの常識でチェロの奏法を語ることは出来ないし、逆もまた然り。
ヴァイオリンを自然に構えたとき、はじめに弦を押さえたところから上方向に
ヴィブラートをかけるのは、人間の指の骨格上無理があると思うのですが、いかがでしょう。
もし、無理に上にかけたとしても、下方向に振れる音程の幅が大きくなるため、
音の揺れの幅の中心が音程として認識されるという説が事実であれば、
大多数の演奏は、基準音が下にずれた状態で認識されていることでしょう。
これは、現実の演奏を聴いた際の印象とはまったく異なります。
オケであろうとピアノであろうと、ヴァイオリンソロが伴奏よりも音程が上ずることはあっても、低くなることはまずありえませんから。
[31184]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月15日 08:51
投稿者:catgut(ID:IkllAXk)
[31178]
の補足です。
「ブラジルウッド」と「フェルナンブコ」の関係は「ブラジルウッド」(ブラジルボク)が植物の正式名で、「フェルナンブコ」はその通称です。ブラジルに生えているからブラジルウッドなのではなく、この植物の名前に「ブラジル」という国名が由来します。
ブラジルボクの説明
ttp://www.nippon-shinyaku.co.jp/herb/flower/00_11/index.html
ところで、
ブラジルウッド(Caesalpinia echinata) バラ亜網マメ目ジャケツイバラ科
マサランデュバ(Manilkara bidentata) ビワモドキ亜網カキノキ目アカテツ科
であり、ブラジルウッドとマサランデュバはきわめて遠縁の植物です。
[31178]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月14日 23:11
投稿者:catgut(ID:IkllAXk)
匿名希望Xさま、
ご質問の件はヴィブラートと無関係ですが、せっかくですので簡単に回答
致します。フェルナンブコとブラジルウッドの関係は、一般には以下のように認識されています。多数の文献で確認できます。
ttp://www.gainesvilleviolins.com/Bows.htm
What is the difference between brazilwood and pernambuco wood?
Brazilwood and pernambuco wood do not come from different species of trees. Both come from the pau-brasil tree. The only real difference is density. Pernambuco comes from the innermost part of the tree.
ところが、ブラジルウッド=フェルナンブコの代替材料を、一部の弓業界ではなぜかブラジルウッドと呼ぶようです。
杉藤楽弓社のWebより
ttp://www.sugito-bow.co.jp/bow_knowledge.htm
ブラジルウッド 正しくはマサランデュバと呼ばれ、ブラジルのアマゾン地帯より産出します。
杉藤楽弓社は「正しくはマサランデュバと呼ばれ」としていますが、私の知る限りMasarandubaがbazilwoodであるとアカデミックに認められているものではありません。これは非常に消費者にとっては紛らわしいことと認識しています。もしマサランデュバがブラジルウッドであるという根拠を示せるのであれば、ぜひお願い致します。
ご質問の件はヴィブラートと無関係ですが、せっかくですので簡単に回答
致します。フェルナンブコとブラジルウッドの関係は、一般には以下のように認識されています。多数の文献で確認できます。
ttp://www.gainesvilleviolins.com/Bows.htm
What is the difference between brazilwood and pernambuco wood?
Brazilwood and pernambuco wood do not come from different species of trees. Both come from the pau-brasil tree. The only real difference is density. Pernambuco comes from the innermost part of the tree.
ところが、ブラジルウッド=フェルナンブコの代替材料を、一部の弓業界ではなぜかブラジルウッドと呼ぶようです。
杉藤楽弓社のWebより
ttp://www.sugito-bow.co.jp/bow_knowledge.htm
ブラジルウッド 正しくはマサランデュバと呼ばれ、ブラジルのアマゾン地帯より産出します。
杉藤楽弓社は「正しくはマサランデュバと呼ばれ」としていますが、私の知る限りMasarandubaがbazilwoodであるとアカデミックに認められているものではありません。これは非常に消費者にとっては紛らわしいことと認識しています。もしマサランデュバがブラジルウッドであるという根拠を示せるのであれば、ぜひお願い致します。
「ブラジルウッド」と「フェルナンブコ」の関係は「ブラジルウッド」(ブラジルボク)が植物の正式名で、「フェルナンブコ」はその通称です。ブラジルに生えているからブラジルウッドなのではなく、この植物の名前に「ブラジル」という国名が由来します。
ブラジルボクの説明
ttp://www.nippon-shinyaku.co.jp/herb/flower/00_11/index.html
ところで、
ブラジルウッド(Caesalpinia echinata) バラ亜網マメ目ジャケツイバラ科
マサランデュバ(Manilkara bidentata) ビワモドキ亜網カキノキ目アカテツ科
であり、ブラジルウッドとマサランデュバはきわめて遠縁の植物です。
[31206]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月18日 01:05
投稿者:catgut(ID:IkllAXk)
>ヴァイオリンを自然に構えたとき、はじめに弦を押さえたところから
>上方向にヴィブラートをかけるのは、人間の指の骨格上無理がある
>と思うのですが、>いかがでしょう。
名ヴァイオリニストの映像を見ると、指の腹で弦を押えてヴィブラートを
かけはじめるケースはよくあります。また小指は弦に対して傾きます
から別ですね。
>上方向にヴィブラートをかけるのは、人間の指の骨格上無理がある
>と思うのですが、>いかがでしょう。
名ヴァイオリニストの映像を見ると、指の腹で弦を押えてヴィブラートを
かけはじめるケースはよくあります。また小指は弦に対して傾きます
から別ですね。
[31243]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月22日 22:51
投稿者:名無し(ID:MHBDACQ)
catgut氏は、普段から弦を指の腹で押さえて、上下にかけるビブラートを実践されているんでしょうか?
もしそうなら、そのような奏法に対して、氏のヴァイオリンの先生に当たる方はどのようにおっしゃってますか?
また、周囲の方は、氏の演奏を聴いてどのような感想をお持ちですか?
もしそうなら、そのような奏法に対して、氏のヴァイオリンの先生に当たる方はどのようにおっしゃってますか?
また、周囲の方は、氏の演奏を聴いてどのような感想をお持ちですか?
[31244]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月22日 23:34
投稿者:catgut(ID:MBEGlVQ)
「指先で基音を押えて下にかける」というのは、ガラミアン派の指導です。
明らかにカール・フレッシュは指先で基音を押えるとは考えていません。
カール・フレッシュ「ヴァイオリン演奏の技法」日本語版上巻より引用します。
p43
英国に居住している優れたヴァイオリニストであり教師であるアチル・リヴァード(Achille Rivarde)は個々のヴィブラートの運動を次のように勉強することを推奨している。即ち、左腕の前膊をヴァイオリンの器体にしっかりよせかけ、完全に動かなくする。第一指をごく平に絃にあてる。手を左の方に傾けながら、体の方に向って動かす。この際指は絃から離れてはならない。
p44
因に極端にくぼめた手の構えは手首の振動を妨げる作用をするが同時に指の振動を促進する作用もする。しかし、こういう恰好にすると指はその最先端で絃に触れるから音は高めになる。これには注意をしなくてはならない。
p47
(ハイポジションで遅くて広いヴィブラートを使うと破滅的である)
というのは音の現象の流れの不動の極である基音が、まるで海上の船の同様のように半音にも亙って上下へ変動する結果、耳にはもはや知覚されなくなるのである。
明らかにカール・フレッシュは指先で基音を押えるとは考えていません。
カール・フレッシュ「ヴァイオリン演奏の技法」日本語版上巻より引用します。
p43
英国に居住している優れたヴァイオリニストであり教師であるアチル・リヴァード(Achille Rivarde)は個々のヴィブラートの運動を次のように勉強することを推奨している。即ち、左腕の前膊をヴァイオリンの器体にしっかりよせかけ、完全に動かなくする。第一指をごく平に絃にあてる。手を左の方に傾けながら、体の方に向って動かす。この際指は絃から離れてはならない。
p44
因に極端にくぼめた手の構えは手首の振動を妨げる作用をするが同時に指の振動を促進する作用もする。しかし、こういう恰好にすると指はその最先端で絃に触れるから音は高めになる。これには注意をしなくてはならない。
p47
(ハイポジションで遅くて広いヴィブラートを使うと破滅的である)
というのは音の現象の流れの不動の極である基音が、まるで海上の船の同様のように半音にも亙って上下へ変動する結果、耳にはもはや知覚されなくなるのである。
[31246]
Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト
投稿日時:2007年01月23日 09:03
投稿者:catgut(ID:MBEGlVQ)
ちなみに、カール・フレッシュは「完全に正確な音程を一撃で指で押えることはプロでもほとんど不可能」という立場です。
「ヴァイオリン演奏の技法」日本語版上巻より引用します。
p29
既に述べたように、正しい音を捉える熟練とは、次のことに局限されねばならない。すなわち、指を数学的に正しい唯一の箇所に出来るだけ近いところに置き、そこで指を前後に動かしたり、ヴィブラートをかけたりして、聴衆が不快な感じを全然受けないほど素速く目立たせずに音を直すということである。
また、このようにも書いています。
p23
この章を終るに当って、特に私は、初学者の教授に携っている教師に対して次のような重大な警告を発しておきたい、即ち純粋な演奏(引用者注:一撃で正しい音程を押えること)は不可能なことであり、音を矯正することが是非とも必要であることを初学者に最初から明らかにして、始めから全く誤った観念を抱かせないようにするということである。
「ヴァイオリン演奏の技法」日本語版上巻より引用します。
p29
既に述べたように、正しい音を捉える熟練とは、次のことに局限されねばならない。すなわち、指を数学的に正しい唯一の箇所に出来るだけ近いところに置き、そこで指を前後に動かしたり、ヴィブラートをかけたりして、聴衆が不快な感じを全然受けないほど素速く目立たせずに音を直すということである。
また、このようにも書いています。
p23
この章を終るに当って、特に私は、初学者の教授に携っている教師に対して次のような重大な警告を発しておきたい、即ち純粋な演奏(引用者注:一撃で正しい音程を押えること)は不可能なことであり、音を矯正することが是非とも必要であることを初学者に最初から明らかにして、始めから全く誤った観念を抱かせないようにするということである。
ヴァイオリン掲示板に戻る
10 / 12 ページ [ 112コメント ]