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ハイフェッツって・・・ | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 498 Comments
[40535]

ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年06月24日 08:50
投稿者:ともりん(ID:WJMwYg)
20世紀を代表するヴァイオリニストであることは、百も承知
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。

先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。

長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
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【ご参考】
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年10月24日 10:42
投稿者:catgut(ID:J5FmRBI)
カルボナーレさま、

Woodhouseと並んでヴァイオリンの弦の振動について多くの研究をしているKnut Guettlerが面白い調査をしています。

Acceptance limits for the duration of pre-Helmholtz
transients in bowed string attacks
ttp://lib.ioa.ac.cn/ScienceDB/JASA/JASA1997/PDFS/VOL_101/ISS_5/2903_1.PDF

弦のアタック時には最初から1stick-1slipにはできないので、不安定な振動をする時間がありますが、この時間に”multiple-slip"する音が聴衆に好まれる(またはより許容できる)ということです。

また上記にも記載されていますが「プロ」の演奏でも意外とmulti-slipの
音は使われているようです。

The Bowed String
ttp://kth.diva-portal.org/smash/get/diva2:9153/FULLTEXT01

Bach’s Preludio V from Das Wohltemperierte Klavier (consisting of
rapid detache scales at medium sound volume) showed long
multiple-slip transients, producing a lighter, looser sound.

No prolonged-periods were ever observed at soft levels (piano),
where, on the other hand, multiple-slip transients of very long
duration were sometimes seen.

新顔の通りすがりさま、
ニスを塗っただけでは音響的にプラスにならないという見解は、音響学
者だけでなく、欧米や日本人の一流の製作者の見解でもあります。
それに対して根拠のない反論をする人にほかにどう言えばよいので
しょうか。
[41722]

やれやれ

投稿日時:2009年10月24日 11:27
投稿者:新顔の通りすがり(ID:FIMxcgk)
>>>>ほかにどう言えばよいのでしょうか。
--
あなたはそういう人間なんですね。
全ての人は疲れ果てて去っていくが、カルボナーレ氏や通りすがり氏(元祖)はよくぞ相手をされていると感心します。

書かないつもりでしたが、ここはハイフェッツのスレでしたから、数言書きます。
私はべつだんハイフェッツを好きではありません。また生で聴いたことは当然ありません。映画や録音で聴いて感心したのはブロッホのNigunやコーンゴールドの協奏曲など一部の作品だけです。
私は極力、『目で確認したこと』『耳で聴いたこと』『手で触ったこと』『正式な文献で読んだこと』をもとに物事を判断します。だから存命しない演奏家についてはうっかりとは判断しないことにしています。

しかしそれにしてもハイフェッツが実際に飛びぬけた演奏家だったことは、明らかな事実として確定していると信じています。
そういうハイフェッツが、『録音のとき特殊マイクに便り』『テープ編集に頼って自分のミスを糊塗し』『音量の乏しさをオケが抑えてカバーしてくれる』というような情けない存在だとは、とうてい考えられません。

つごうのよいソースを恣意的に引用しても、立証したことにはなりません。演奏家についての証言というものほど当てにならないものは無いからです。或人があるときどう感じたか、ということが唯一わかるだけでしょう。

ハイフェッツはホールで遠鳴りがし、輝かしい演奏技巧で音をつむいで轟かせる圧倒的な演奏をしたことでしょう。そうでなければ一流のヴァイオリニストが『ハイフェッツ病』におびやかされるなどありえなかったことです。
彼は録音で名を成した人ではありません。年代的にそれが有り得ない時代の演奏家です。生演奏でこそ彼の名声が確立したでしょう。そして当時のホールが十分大きなものだったことをcatgut氏は反証できませんでした。
アマチュアである私に大演奏家ハイフェッツの奏法の秘密など解き明かせません。存命の上手な演奏家の方々にずいぶん教えてもらったり間近で練習を見せてもらいますが、本当のところは私などの理解の及ばない次元のように思います。直接教わってすらそうなのだから、人が書いたものやオケマンが証言したのやら、そんなもので秘密は解りません。伝わってくるのは生のハイフェッツの演奏に接した人々が彼を驚異的な存在として認めていた事実だけです。
音楽は音でホールを満たし切ることで成立する営みですよ。
[41723]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年10月24日 11:37
投稿者:コゲ(ID:QVI0F3I)
うん、結局自説をひけらかしたいだけの検索馬鹿には、
所詮何らの苦言も無駄だっつ事だね。
勉強になりました。
自分はこんな人間にならない様、気を付けるとしましょう。
くわばらくわばら。
[41725]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年10月24日 15:19
投稿者:カルボナーレ(ID:EnE4GYc)
catgutさん、
[41720]
[41720]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年10月24日 10:42
投稿者:catgut(ID:J5FmRBI)
カルボナーレさま、

Woodhouseと並んでヴァイオリンの弦の振動について多くの研究をしているKnut Guettlerが面白い調査をしています。

Acceptance limits for the duration of pre-Helmholtz
transients in bowed string attacks
ttp://lib.ioa.ac.cn/ScienceDB/JASA/JASA1997/PDFS/VOL_101/ISS_5/2903_1.PDF

弦のアタック時には最初から1stick-1slipにはできないので、不安定な振動をする時間がありますが、この時間に”multiple-slip"する音が聴衆に好まれる(またはより許容できる)ということです。

また上記にも記載されていますが「プロ」の演奏でも意外とmulti-slipの
音は使われているようです。

The Bowed String
ttp://kth.diva-portal.org/smash/get/diva2:9153/FULLTEXT01

Bach’s Preludio V from Das Wohltemperierte Klavier (consisting of
rapid detache scales at medium sound volume) showed long
multiple-slip transients, producing a lighter, looser sound.

No prolonged-periods were ever observed at soft levels (piano),
where, on the other hand, multiple-slip transients of very long
duration were sometimes seen.

新顔の通りすがりさま、
ニスを塗っただけでは音響的にプラスにならないという見解は、音響学
者だけでなく、欧米や日本人の一流の製作者の見解でもあります。
それに対して根拠のない反論をする人にほかにどう言えばよいので
しょうか。
の内容は、ヴァイオリンをある程度弾く人間は、皆常識として認識していることですので、今更取り立てて挙げていただかなくても結構です。それらも含めたものがヴァイオリンの音であり、聴き手に魅力的な音と解釈を伝えるのが演奏者なのですから。

ハイフェッツの音の秘密として、catgutさんが目をつけたさまざまな関連分野は、大きな意味では当を得ていると思います。その発想を私も気づきとして利用させてもらい、自分なりの考えがずいぶん育ってきました。
しかし、catgutさんはその中の端っことかほんの一部の事例&現象に固執し、思い込みで無理矢理「これが秘密だ」と決めつけ、他の人の考えを否定にかかるところがよくないと思います。
別のスレでも、また話を展開していくことになりますが、基音、倍音の構成の話や音の浸透性、を人間の知覚を結びつけようとすると、多分最終的には人の声や歌との関連が出てくるのだと思います。
[41726]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年10月24日 15:36
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:IYhIMTc)
[41720]
[41720]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年10月24日 10:42
投稿者:catgut(ID:J5FmRBI)
カルボナーレさま、

Woodhouseと並んでヴァイオリンの弦の振動について多くの研究をしているKnut Guettlerが面白い調査をしています。

Acceptance limits for the duration of pre-Helmholtz
transients in bowed string attacks
ttp://lib.ioa.ac.cn/ScienceDB/JASA/JASA1997/PDFS/VOL_101/ISS_5/2903_1.PDF

弦のアタック時には最初から1stick-1slipにはできないので、不安定な振動をする時間がありますが、この時間に”multiple-slip"する音が聴衆に好まれる(またはより許容できる)ということです。

また上記にも記載されていますが「プロ」の演奏でも意外とmulti-slipの
音は使われているようです。

The Bowed String
ttp://kth.diva-portal.org/smash/get/diva2:9153/FULLTEXT01

Bach’s Preludio V from Das Wohltemperierte Klavier (consisting of
rapid detache scales at medium sound volume) showed long
multiple-slip transients, producing a lighter, looser sound.

No prolonged-periods were ever observed at soft levels (piano),
where, on the other hand, multiple-slip transients of very long
duration were sometimes seen.

新顔の通りすがりさま、
ニスを塗っただけでは音響的にプラスにならないという見解は、音響学
者だけでなく、欧米や日本人の一流の製作者の見解でもあります。
それに対して根拠のない反論をする人にほかにどう言えばよいので
しょうか。
catgut さん、
奇遇ですね、
The Bowed String
ttp://kth.diva-portal.org/smash/get/diva2:9153/FULLTEXT01
は 小生も数年前にダウンロードしたっきりツンドク状態だったのを昨日になって読み始めたところです。
(この手の話をするなら当然読んどくべきだったか)

カルボナーレさん in [41584]
[41584]

Re: 弓の速さを増すと、また圧力を減らすと倍音は増えるか?

投稿日時:2009年10月15日 08:56
投稿者:カルボナーレ(ID:J0RRIjk)
"surface sound って何?"のスレッドの[41412]~[41417]での、そのあたりのことはディスカッションされています。

catgutさんは、double-slipと「ハイフェッツは速い弓使いだった」という証言を結びつけて、それが「ハイフェッツの音の秘密」という方向に話を持って行き、私はヴァイリン奏者っであれば普通1音の中でもdouble-slip音も込みで連続的に音色変化を使い分けているものであり、理論は別として、通常の音作りの中の立ち上がりや音の切れ際には、時間的変化をdouble-slipの過渡状態の音を混ぜている、としています。
私の考え方は、[41414] 、[41417] をご覧ください。

ポイントは、catgutさんはハイフェッツの音は「圧力を少なく指板寄りを速いスピードで弾く事」を根拠に、どうも、ずっとdouble-slipの過渡状態の音を出し続けているととれる発言をしている点です。またdouble-slipの音=倍音の豊富な音という論理で、ハイフェッツの音は、その奏法による倍音の豊富さという説明をしています。
一方、私は1音の中でも典型的なdouble-slipから次第に過渡状態を遷移し、Helmholtz Motionにいたり、そこでしっかりした音を形成した上で、再度音の切れ際に向かってdouble-slipの過渡状態を使っているという時間変化の中でのMIX状態を通常のヴァイオリンの音と想定しており、ハイフェッツも「十分な圧力をかけ、駒寄りも多用する」ということを映像も使いながらcatgutさんに教え続けてきました。

よって、倍音に対する、弓のスピードの影響と、圧力の影響を明確にしないと、ずっと平行線で真実が見えないと思い、このスレをおこさせていただきました。

なお、ハイフェッツの音は、極端に言えばdouble-slip音しか使っていないのか、Helmholtz Motionの音が含まれているのか、とい点も大きな主張の差かと認識していますので、いずれ明確にすべきかと思っています。
Re: 弓の速さを増すと、また圧力を減らすと倍音は増えるか?
の 「1音の中でも典型的なdouble-slipから次第に過渡状態を遷移し、Helmholtz Motionにいたり、そこでしっかりした音を形成した上で、再度音の切れ際に向かってdouble-slipの過渡状態を使っているという時間変化の中でのMIX状態を通常のヴァイオリンの音と想定」
という問題意識にある程度答える内容であるように思えます。

きちんと読んで有意義な議論をしましょうね。


Knut 論文によると、ヴァイオリンのアタックは3パターンに大別される:
(1)Multiple slip (上で引用したカルボナーレさんの解釈)
(2)Perfect attack: 殆ど最初からヘルムホルツ運動が起こる
(3)Prolonged irregular period: 弓圧かけすぎの「ゴリッ」という音が聞こえる状態

当然(2)が標準ですが、音楽的な文脈に応じて(1)や(3)も使われる。
そして、(1)や(3)に対する許容値は、それぞれ90ミリ秒と50ミリ秒だった。(それ以上続くと、弾き損じと感じる、ということだと思います)。 これはG線開放弦について20人の上級弦楽器学習者やプロによるパネル(合議制?)で判定したとのこと。

catgutさんは「「プロ」の演奏でも意外とmulti-slipの音は使われているようです。」と仰ってますが、それはアタックでの高々90ミリ秒の過渡状態での話ではないでしょうか? (四分音符=160なら16分音符の音価は94ミリ秒ですが、その場合でも許容値が90ミリ秒なのかどうか、小生には読みきれていません)

第3の読者の判定を期待します。
(スレッド分けたほうがいいかな? カルボナーレさん、あっちのスレッドでやりましょうか?)
[41728]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年10月24日 18:03
投稿者:カルボナーレ(ID:EnE4GYc)
>セロ轢きのGoshさん

はい、あちらでやりましょう。
[41731]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年10月24日 20:08
投稿者:catgut(ID:J5FmRBI)
新顔の通りすがりさま、

有名な本なのでお持ちの方も多いと思いますが、佐々木庸一著「ヴァ
イオリンの魅力と謎」には「パガニーニの音は大きくなかった」という章
があります。偉大なヴァイオリニストは音が大きかったはずというのは、
まったくの思い込みです。


p81より
グールはパガニーニと非常に親しい関係にあって、彼の演奏をしばしば
聞いている。グールは次のように言っている。「パガニーニはかなり細い
弦を使っていた。それによってフラジョレットや左手のピチカートおよび高
い音が出しやすくなっていた。彼は、駒を低くしてできるだけ弦を低くする
ように努めた。また三音の和音を弾きやすくするために駒をかなり平らに
していた。」グールの証言によって、パガニーニの音があまり大きくな
かったことが考えられる。そしてこのことは当時の多くの専門家も指摘
している。


すでに紹介しましたが、Marty Hackl氏は実名・自分の顔写真入り・
情報ソース明記で、しかもハイフェッツの演奏を実際に聞いた人まだ
多数いるアメリカで、

-----
ttp://martyhackl.net/blog/2008/07/29/buying-violin-tone/
Jascha Heifetz actually had, what was thought by many who knew, a remarkably “small” sound.
ヤッシャ・ハイフェッツは多くの人がそう思っていたように、実際に「著しく
小さい音」だった。
-----

とまで書いているのですから、これが事実でないなら抗議が殺到しているのでしょうね。
[41733]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年10月24日 22:08
投稿者:新顔の通りすがり(ID:FIMxcgk)
もういいかげんに切り上げたいものですが、catgut氏が執念深いので、しょうがなくお答えします。
「音が大きい」とか「音が小さい」とは何のことでしょう。
2000人収容のホールで音が聞こえる聞こえないということですか。
オーケストラにかき消されるというようなことですか。
定義が全く不明です。

存命のどんな有名な名手でも結構ですよ。
『グランドピアノより大きい音を出す』ヴァイオリニストがどこにいるでしょう。または『トランペット一丁より大きな音を出す』ヴァイオリニストをご存知ですか。ヴァイオリンの音量というのは非常に小さいものです。
私はクレーメルは非常に『遠鳴り』する奏者だと思いますが、でもグランドピアノと競ったら負けますよ。20デシベルあるいは30デシベルか知りませんが、それくらい負けているでしょうよ。
あなたは有名コンクールに入賞した奏者の演奏を至近距離で聴いたことがおありですか?私は複数回(10回まではいきませんが)本当に1~2メートルで聴いたことがあります。実に小さい音です。絹の布みたいなやさしく細い音です。でも、心得た指揮者の伴奏するオケなら、立派なコンチェルトを演奏できます。
あるロシア人の若い女性とホームパーティで逢った事があり、彼女はそこにあった5台か6台の楽器(新作、モダン、オールド)を次々試奏してくれました。慈しむような暖かい音でビロードのようなヴィブラート。理想のロシア奏法と思われるほど美しい音でした。彼女のステージは圧倒的だったと思います。アマオケの自称上手の『盛大なやかましい音』の奏者も、すっかり圧倒されていました。パーティの時は『小せー音だよな』などと知ったかぶりしていた奴ですよ。
大きなホールで音を"carry出来ない、あるいはproject出来ない一流ソロイストなど全く想像できません。そんなソロイストが数十年間世界の聴衆を瞞着しおおせるとcatugut氏は主張しているとしたら正常じゃありません。

再度申し上げます。ホールを音で満たせない一流ソロイストは存在し得ません。
[41735]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年10月24日 23:44
投稿者:カルボナーレ(ID:EnE4GYc)
catgutさん

誰かがブログに書いたことに対し、私は文句はつけません。世の中のほぼ100%に近い人はそうだと思います。
サイトを活用し、日記をつけるのも、思った事を書くのも、それを見えるようにするのも、その人の勝手です。
catgutさんがご自分のブログで、ご自身の考えることを書いている分には、私は何もいいません。それが正しかろうと間違っていようとも、その人がそのように思うのはその人の勝手だからです。

私には、ブログや2チャンネルをそのまま引用する気がしれません。それを裏付ける何かを自分自身で持たない限り、その記載を根拠に人に何かを正しいものだとして説明するなど、私は恥ずかしくてできません。
[41736]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年10月25日 00:18
投稿者:カルボナーレ(ID:EnE4GYc)
catgutさん

パガニーニが2000人を超える大ホールで頻繁に演奏しており、そこで聴衆が熱狂していた、という事実があればお知らせください。

ヨーロッパの各地を訪れ、その町の名士に取り入り、サロンや町の公民館のようなところで興行を行い、チケットのもぎり&集金を自ら行った、興行師兼マネージャー兼演奏者であったのがパガニーニです。ハイフェッツのころとはまったく時代も環境も違い、比較するのもあほらしい話です。甚だピントがずれた例えではないでしょうか。また、ヴァイオリンも当時の仕様であれば、バロック仕様に近いものであり、もしヴィヨームがパガニーニの楽器を改造したとしてもそれはパガニーニが有名になった後のことですので、楽器、弦ともにパワーが出るものではないため、比較すべきではありません。

少なくとも、ハイフェッツは米国にて2000人、3000人規模のホールを舞台にライバル達と戦って、ダントツで勝ち上がった人ですので、パガニーニを例にあげてハイフェッツの音量のことを語ろうなどとは、笑止千万。

なお私は、大きなホールがヴァイオリン演奏を変えた、という点については、その通りだと思っています。ただし、catgutさんと違うのは、それは20世紀後半に始まったことではなく、1920頃には米国では大きなホールが当たり前となっており、ハイフェッツやクライスラーは、その環境下での生き残りの中で、オリジナリティーを発揮して、ヴァイオリン演奏を変えた功労者だと思っている点です。
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