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JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル | ヴァイオリン掲示板

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楽器・付属品 6 Comments
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JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル

投稿日時:2024年12月11日 15:30
投稿者:通りすがり(ID:IEVplhg)
私が触った個体の問題が9割あると思うのですが、100万円近いJTLがそこまで良くないな、コスパ考えたら鈴木バイオリンの500シリーズ、エターナルを選んだ方がいいんじゃないかと思いました。

JTLって実際どういう立ち位置の楽器なんでしょうか。労働集約的に大量生産された楽器、のようなイメージを持っていますが。
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル

投稿日時:2024年12月11日 18:44
投稿者:生放送(ID:QIBUAkY)
スズキと同じでランクがかなり細分化されてますが、中上位モデルはコスパ良いと思いますね。
リュポーからの伝統の、所謂フランスモダンクオリティ(作りの話で音は知らん)がまだ感じられるものが多いです。
下位モデルは所謂プレス加工等も見られますし、今もこれから先も100万何て値段は付かないでしょうから、通りすがりさんが手にされたのは中上位モデルなのでしょうね。
音、ということであれば完全に個体差で貴方にとってのはずれを弾いただけでしょう。
伊仏独その他多くの国でいろんな楽器が作られてますが、作りが綺麗だろうが酷いものだろうが音に共通性は全くないと思ってますし、そんなものが証明できるのであれば是非証明していただきたい。間違いなく、「あなたの感想でしかないですよね?」で一蹴される対象となります。
シリーズ化されてるから比較的工業製品に近いと言えなくもない、スズキのそれを100台用意してもらって全部弾いてみた結果から導いたような共通性なら私も読んであげます。
なので、音に関してはノーコメントで、作りのクオリティという点で、同時代の楽器で比較をすればコスパが良いと私は感じます。
その意味で、鈴木の現代ラインナップなんかと比較対象にするのはおかしいでしょう。新作(かっこよくコンテン何とかとか言っちゃう?)なら自国のブランド、職人のものが一番コスパ良く買えるのはどこの国も一緒です。
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル

投稿日時:2024年12月11日 19:59
投稿者:松毬(ID:JSBASUA)
イメージは、トヨタで、それよりもプジョーシトロエン、ルノーです。 鈴木と同じ大衆量産品だけど、鈴木よりちょっといい感じです。 JTLは、鈴木に先駆けプレス板の低級楽器を出していて、悪いイメージも付いていますが、フランスの香りがあっていいですね

1919年、数フランから1440フランまで楽器があるようですが、どのあたりの楽器になりますか?
J.T.L.カタログ https://www.luthiers-mirecourt.com/thibouville1919.htm

とは言っても、あまり知られていませんがフラッグシップは、まぁッなんて高級なマスターピースです。 [55533]
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Re: W.E.Hill & Sonsの楽器

投稿日時:2024年12月08日 01:31
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
Lockey Hill (rio様へ)♪https://www.corilon.com/us/violins/william-ebsworth-hill 

さて、Hill商会の製作は、ビヨーム、J.T.L と関連が深いようですね
C.F.Langonetは、J.B.Vuillaumeの楽器製作者Delanoyに学んで、J.B.から将来のストラディバリと才能を褒められました。後にAlfred.E.Hillも学び、LangonetはC.F.から3代、弟のEugeneもHill商会のために製作し、Hill商会はJ.Bの製作もビジネススタイルも学んだようです。 この筋でメシアなどがHill商会に渡っているのかな?
また、Langonetは、C.F.のもう一人の弟Emileが、J.T.Lのために製作します。

J.B.Vuillaumeの楽器製作者たち、Nicolas Francais Vuillaume、Hippolyte Silvestre、、、
Jean-Joseph Honoré Derazey
♪https://www.corilon.com/us/violins/fine-violin-jean-joseph-honore-derazey-workshop
♪https://www.corilon.com/us/violins/fine-violin-jean-joseph-honore-derazey
 ⇒H. Derazey end of 19th
 ♪https://www.corilon.com/us/violins/h-derazey-violin

Charles Buthod (One of founder for J.T.L)
♪https://www.corilon.com/us/violins/fine-french-violin-charles-buthod

Nicolas Vuillaume
https://www.corilon.com/us/violins/master-violins/nicolas-vuillaume

Charles Simonin
♪https://www.corilon.com/us/violins/charles-simonin-violin-approx-1860

Charles Adolphe Maucotel
 (兄: Charles Nicolas Joseph Maucotel
  ♪https://www.corilon.com/us/violins/charles-maucotel-london )

Sebastien Vuillaume
?https://www.corilon.com/us/violins/antique-master-violin-sebastien-vuillaume

Ludwig Neuner
♪https://www.corilon.com/us/violins/ludwig-neuner-german-violin-from-berlin-and-mittenwald
 ⇒Neuner & Hornsteiner
 ♪https://www.corilon.com/us/violins/neuner-hornsteiner-mittenwald-violin

Paul Bailly
♪https://www.corilon.com/us/violins/paul-bailly-violin

Alexandre Delanoy
♪https://www.corilon.com/us/violins/alexandre-delanoy-bordeaux-fine-violin
 ⇒C.F.Langonet
 ⇒Alfred.E.Hill

その他
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Re: W.E.Hill & Sonsの楽器

投稿日時:2024年12月08日 18:44
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
Alexandre Delanoy(1850-1928)
https://viaductviolins.com/en/maker/alexandre-delanoye.html によると
1864年、Husson-Buthod-Thibooville(J.T.Lの前身)で、バイオリン製作はCharles Louis Buthodに学びます。 J.B.V.に移って楽器製作をしたのちは、Gand&Bernardel、軍役、1875年にミラクール、ボルドーでNicolas Vaillantの工房を引き継ぎ、また、ボルドーで2回金賞を得ている優秀な作家です

C.L.Buthodは、J.B.V.の弟子なので、ButhodがJ.B.V.にDelanoyを紹介したのでしょう。 ButhodもDelanoyもラベルにJ.B.V.の弟子と記します。 Delanoyに弟子入りしたC.F.Langonetは、1875年にJ.B.V.に会ったのでしょう
C.F.は、Hill商会でも Langonet ラベルの楽器も造っており、このラベルの楽器は大変稀で貴重な楽器になります
Langonetは、C.F.の弟EmileはJ.T.L.で働き金賞を得ており、また、末弟Eugeneは、Chipot-Vuillaumeに弟子入りし、Paul Mangenot、ロンドンHill商会、パリに戻りSylvestre and Maucotel、ナントで独立して、ナントで銀賞を得た優秀な作家でした。 C.F.息子のFrankがAlfred Charlesと共に、戦後1946年に, C.F. Langonet & Sonを設立して、Hill商会を去ります
にある通り、J.B.Vuillaumeの弟子のButhodと、弓の名工C.C.N.Hussonの製作で設立された会社で、名門です。 19世紀のピン楽器には、彼らの楽器があります。 他にC.C.N.H.の四弟子(C.N.Bazin、息子、J.A.Vigneron、J.A.Lamy)らも絡んでいます。 Bazinが弓を手伝ったことは勿論、J.A.Vigneronが、J.B.Vuillaume工房で、F.N.Vorinと机を並べて弓を製作したJ.J.Martinに学んだころ、J.J.Martinは、Vuillaumeスタイルのまま弓をスタンプJTLで 供給しています。 Vigneronも手伝ったことでしょう。 またJTLの弓で、スタンプLamyで、J.A.Lamyが作ったフロッグの弓もあります。 中には300万円以上する弓も珍しくなありません。 でも面白い?不思議?で、弓と逆転してButhod は、200-300万円前後くらいにとどまっており、また、作者不明のただのJTLではそんなには値は上がりません

この様に良いブランドイメージもあって、また、プラザ合意前の為替の影響もあって、相対的に鈴木より高い値付けで、日本に入っているのではありませんかね
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル

投稿日時:2024年12月11日 21:15
投稿者:通りすがり(ID:GZF2gJY)
生放送さん
コメントありがとう御座います。
JTLを触った経験も少なく、個体差と私との相性問題だということは元の文章にも書いてある通り理解してますのでご安心を。

松毬さん
なるほど、有名な職人さんがたくさん巣立った工房だったんですね。個体を丁寧に見ていけば素晴らしい作品にも出会えそうです。詳細に教えていただいて感謝です。
鈴木の工房から巣立った有名な職人さんはいないんですかね。
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル

投稿日時:2024年12月12日 06:35
投稿者:松毬(ID:JSBASUA)
19世紀末から20世紀初頭は、フランスは、ミラクール(ミレクール)を中心に工場手工生産が進みます。 特に、Thibouville-Lamy、Laberteが巨大で、Cousenon,Mangenot, Collin-Mezin,Bazinや他も規模の差はあれ同じです。 Fetiqueだってその流れですし、ロンドンのHill工房も同じです
https://www.sasakivn.com/werkstatt/report/mirecourt.htm
https://www.luthiers-mirecourt.com/annuaire_ogm_1932.htm

遅れて参入した鈴木政吉も実は同じで、鈴木は生産はミラクール系で、楽器はジャーマン系です。 政吉はマスターピースよりもバイオリン生産事業を優先した者で、低級機は、バイオリンか?V.S.O.か?判然としないところまで挑戦しています。 この点で、第一次大戦後はミラクールから見ても驚異的で、ミラクールのプレス板の採用を早めたかも知れませね
マスターピースは、1926年に開発し伝説となりますが、政吉が亡くなると第二次大戦とともに途絶えます

戦後は、米軍占領下を細々としのぎ、Masakichi Suzuki & Sons的に息子ら梅雄、鎮一、士郎が活躍しますが、会社は、三系列 名古屋、木曽鈴木、松本に別れ、梅雄は名古屋で初中級機の生産を中心に会社を復興します。 士郎は、独自にバイオリン研究をしてバイオリン製作を続け、士郎モデルが木曽鈴木に引き継がれる一方、松本で独立します。 士郎の製作は梅雄やその後の木曽鈴木にも影響を持ち続け、此に合わせ梅雄の息子、秩が名古屋で職人を引っ張り特型を改良して、'71年に生まれたのが現在に続く三桁シリーズで、この時にはJTLもLaberteも倒産しています。 更に、'80年にエターナルパターンに至って'81年に1000番台とすると同時に、全てのシリーズにエターナルパターンを用いて現在に至ります。 この'81年以降の楽器を俗に鈴木と呼んでいるのではないかと思います

'鈴木の楽器は、型番が同じでも毎年の様に造りが少し変わり、また、経年が加わるので、音は年式と型番で評価します。 造りの丁寧さはシリーズ順ですが、経年と音の嗜好性で上位機との逆転が産まれます。 士郎は、ドイツのマスターピース同様に良く鳴るかそれ以上です

基本的に鈴木ファミリー以外では、'81以降の職人で谷口氏など知られています。 また、士郎の弟子で独立した方に、クレモナに行かれた方や、また、井筒氏は有名です。 
https://izutsu-violin.com/
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル

投稿日時:2024年12月15日 10:33
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
JTLカタログ[55550]
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル

投稿日時:2024年12月11日 19:59
投稿者:松毬(ID:JSBASUA)
イメージは、トヨタで、それよりもプジョーシトロエン、ルノーです。 鈴木と同じ大衆量産品だけど、鈴木よりちょっといい感じです。 JTLは、鈴木に先駆けプレス板の低級楽器を出していて、悪いイメージも付いていますが、フランスの香りがあっていいですね

1919年、数フランから1440フランまで楽器があるようですが、どのあたりの楽器になりますか?
J.T.L.カタログ https://www.luthiers-mirecourt.com/thibouville1919.htm

とは言っても、あまり知られていませんがフラッグシップは、まぁッなんて高級なマスターピースです。 [55533] [55537]にある通り、J.B.Vuillaumeの弟子のButhodと、弓の名工C.C.N.Hussonの製作で設立された会社で、名門です。 19世紀のピン楽器には、彼らの楽器があります。 他にC.C.N.H.の四弟子(C.N.Bazin、息子、J.A.Vigneron、J.A.Lamy)らも絡んでいます。 Bazinが弓を手伝ったことは勿論、J.A.Vigneronが、J.B.Vuillaume工房で、F.N.Vorinと机を並べて弓を製作したJ.J.Martinに学んだころ、J.J.Martinは、Vuillaumeスタイルのまま弓をスタンプJTLで 供給しています。 Vigneronも手伝ったことでしょう。 またJTLの弓で、スタンプLamyで、J.A.Lamyが作ったフロッグの弓もあります。 中には300万円以上する弓も珍しくなありません。 でも面白い?不思議?で、弓と逆転してButhod は、200-300万円前後くらいにとどまっており、また、作者不明のただのJTLではそんなには値は上がりません

この様に良いブランドイメージもあって、また、プラザ合意前の為替の影響もあって、相対的に鈴木より高い値付けで、日本に入っているのではありませんかね
 にあるButhod モデルかは分かりませんが、こんなのがあります。 如何ですか?
https://youtu.be/RwemecTBVXw
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル

投稿日時:2024年12月15日 16:35
投稿者:通りすがり(ID:JxNyEoQ)
ありがとうございます。
実際に弾いてみないとなんとも言えないですが、リーズナブルな価格帯ですね。

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