[55548]
JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2024年12月11日 15:30
投稿者:通りすがり(ID:IEVplhg)
私が触った個体の問題が9割あると思うのですが、100万円近いJTLがそこまで良くないな、コスパ考えたら鈴木バイオリンの500シリーズ、エターナルを選んだ方がいいんじゃないかと思いました。
JTLって実際どういう立ち位置の楽器なんでしょうか。労働集約的に大量生産された楽器、のようなイメージを持っていますが。
JTLって実際どういう立ち位置の楽器なんでしょうか。労働集約的に大量生産された楽器、のようなイメージを持っていますが。
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[ 8コメント ]
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2024年12月11日 18:44
投稿者:生放送(ID:QIBUAkY)
スズキと同じでランクがかなり細分化されてますが、中上位モデルはコスパ良いと思いますね。
リュポーからの伝統の、所謂フランスモダンクオリティ(作りの話で音は知らん)がまだ感じられるものが多いです。
下位モデルは所謂プレス加工等も見られますし、今もこれから先も100万何て値段は付かないでしょうから、通りすがりさんが手にされたのは中上位モデルなのでしょうね。
音、ということであれば完全に個体差で貴方にとってのはずれを弾いただけでしょう。
伊仏独その他多くの国でいろんな楽器が作られてますが、作りが綺麗だろうが酷いものだろうが音に共通性は全くないと思ってますし、そんなものが証明できるのであれば是非証明していただきたい。間違いなく、「あなたの感想でしかないですよね?」で一蹴される対象となります。
シリーズ化されてるから比較的工業製品に近いと言えなくもない、スズキのそれを100台用意してもらって全部弾いてみた結果から導いたような共通性なら私も読んであげます。
なので、音に関してはノーコメントで、作りのクオリティという点で、同時代の楽器で比較をすればコスパが良いと私は感じます。
その意味で、鈴木の現代ラインナップなんかと比較対象にするのはおかしいでしょう。新作(かっこよくコンテン何とかとか言っちゃう?)なら自国のブランド、職人のものが一番コスパ良く買えるのはどこの国も一緒です。
リュポーからの伝統の、所謂フランスモダンクオリティ(作りの話で音は知らん)がまだ感じられるものが多いです。
下位モデルは所謂プレス加工等も見られますし、今もこれから先も100万何て値段は付かないでしょうから、通りすがりさんが手にされたのは中上位モデルなのでしょうね。
音、ということであれば完全に個体差で貴方にとってのはずれを弾いただけでしょう。
伊仏独その他多くの国でいろんな楽器が作られてますが、作りが綺麗だろうが酷いものだろうが音に共通性は全くないと思ってますし、そんなものが証明できるのであれば是非証明していただきたい。間違いなく、「あなたの感想でしかないですよね?」で一蹴される対象となります。
シリーズ化されてるから比較的工業製品に近いと言えなくもない、スズキのそれを100台用意してもらって全部弾いてみた結果から導いたような共通性なら私も読んであげます。
なので、音に関してはノーコメントで、作りのクオリティという点で、同時代の楽器で比較をすればコスパが良いと私は感じます。
その意味で、鈴木の現代ラインナップなんかと比較対象にするのはおかしいでしょう。新作(かっこよくコンテン何とかとか言っちゃう?)なら自国のブランド、職人のものが一番コスパ良く買えるのはどこの国も一緒です。
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2024年12月11日 19:59
投稿者:松毬(ID:JSBASUA)
イメージは、トヨタで、それよりもプジョーシトロエン、ルノーです。 鈴木と同じ大衆量産品だけど、鈴木よりちょっといい感じです。 JTLは、鈴木に先駆けプレス板の低級楽器を出していて、悪いイメージも付いていますが、フランスの香りがあっていいですね
1919年、数フランから1440フランまで楽器があるようですが、どのあたりの楽器になりますか?
J.T.L.カタログ https://www.luthiers-mirecourt.com/thibouville1919.htm
とは言っても、あまり知られていませんがフラッグシップは、まぁッなんて高級なマスターピースです。 [55533]
[55537]
にある通り、J.B.Vuillaumeの弟子のButhodと、弓の名工C.C.N.Hussonの製作で設立された会社で、名門です。 19世紀のピン楽器には、彼らの楽器があります。 他にC.C.N.H.の四弟子(C.N.Bazin、息子、J.A.Vigneron、J.A.Lamy)らも絡んでいます。 Bazinが弓を手伝ったことは勿論、J.A.Vigneronが、J.B.Vuillaume工房で、F.N.Vorinと机を並べて弓を製作したJ.J.Martinに学んだころ、J.J.Martinは、Vuillaumeスタイルのまま弓をスタンプJTLで 供給しています。 Vigneronも手伝ったことでしょう。 またJTLの弓で、スタンプLamyで、J.A.Lamyが作ったフロッグの弓もあります。 中には300万円以上する弓も珍しくなありません。 でも面白い?不思議?で、弓と逆転してButhod は、200-300万円前後くらいにとどまっており、また、作者不明のただのJTLではそんなには値は上がりません
この様に良いブランドイメージもあって、また、プラザ合意前の為替の影響もあって、相対的に鈴木より高い値付けで、日本に入っているのではありませんかね
1919年、数フランから1440フランまで楽器があるようですが、どのあたりの楽器になりますか?
J.T.L.カタログ https://www.luthiers-mirecourt.com/thibouville1919.htm
とは言っても、あまり知られていませんがフラッグシップは、まぁッなんて高級なマスターピースです。 [55533]
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Re: W.E.Hill & Sonsの楽器
投稿日時:2024年12月08日 01:31
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
Lockey Hill (rio様へ)♪https://www.corilon.com/us/violins/william-ebsworth-hill
さて、Hill商会の製作は、ビヨーム、J.T.L と関連が深いようですね
C.F.Langonetは、J.B.Vuillaumeの楽器製作者Delanoyに学んで、J.B.から将来のストラディバリと才能を褒められました。後にAlfred.E.Hillも学び、LangonetはC.F.から3代、弟のEugeneもHill商会のために製作し、Hill商会はJ.Bの製作もビジネススタイルも学んだようです。 この筋でメシアなどがHill商会に渡っているのかな?
また、Langonetは、C.F.のもう一人の弟Emileが、J.T.Lのために製作します。
J.B.Vuillaumeの楽器製作者たち、Nicolas Francais Vuillaume、Hippolyte Silvestre、、、
Jean-Joseph Honoré Derazey
♪https://www.corilon.com/us/violins/fine-violin-jean-joseph-honore-derazey-workshop
♪https://www.corilon.com/us/violins/fine-violin-jean-joseph-honore-derazey
⇒H. Derazey end of 19th
♪https://www.corilon.com/us/violins/h-derazey-violin
Charles Buthod (One of founder for J.T.L)
♪https://www.corilon.com/us/violins/fine-french-violin-charles-buthod
Nicolas Vuillaume
https://www.corilon.com/us/violins/master-violins/nicolas-vuillaume
Charles Simonin
♪https://www.corilon.com/us/violins/charles-simonin-violin-approx-1860
Charles Adolphe Maucotel
(兄: Charles Nicolas Joseph Maucotel
♪https://www.corilon.com/us/violins/charles-maucotel-london )
Sebastien Vuillaume
?https://www.corilon.com/us/violins/antique-master-violin-sebastien-vuillaume
Ludwig Neuner
♪https://www.corilon.com/us/violins/ludwig-neuner-german-violin-from-berlin-and-mittenwald
⇒Neuner & Hornsteiner
♪https://www.corilon.com/us/violins/neuner-hornsteiner-mittenwald-violin
Paul Bailly
♪https://www.corilon.com/us/violins/paul-bailly-violin
Alexandre Delanoy
♪https://www.corilon.com/us/violins/alexandre-delanoy-bordeaux-fine-violin
⇒C.F.Langonet
⇒Alfred.E.Hill
その他
さて、Hill商会の製作は、ビヨーム、J.T.L と関連が深いようですね
C.F.Langonetは、J.B.Vuillaumeの楽器製作者Delanoyに学んで、J.B.から将来のストラディバリと才能を褒められました。後にAlfred.E.Hillも学び、LangonetはC.F.から3代、弟のEugeneもHill商会のために製作し、Hill商会はJ.Bの製作もビジネススタイルも学んだようです。 この筋でメシアなどがHill商会に渡っているのかな?
また、Langonetは、C.F.のもう一人の弟Emileが、J.T.Lのために製作します。
J.B.Vuillaumeの楽器製作者たち、Nicolas Francais Vuillaume、Hippolyte Silvestre、、、
Jean-Joseph Honoré Derazey
♪https://www.corilon.com/us/violins/fine-violin-jean-joseph-honore-derazey-workshop
♪https://www.corilon.com/us/violins/fine-violin-jean-joseph-honore-derazey
⇒H. Derazey end of 19th
♪https://www.corilon.com/us/violins/h-derazey-violin
Charles Buthod (One of founder for J.T.L)
♪https://www.corilon.com/us/violins/fine-french-violin-charles-buthod
Nicolas Vuillaume
https://www.corilon.com/us/violins/master-violins/nicolas-vuillaume
Charles Simonin
♪https://www.corilon.com/us/violins/charles-simonin-violin-approx-1860
Charles Adolphe Maucotel
(兄: Charles Nicolas Joseph Maucotel
♪https://www.corilon.com/us/violins/charles-maucotel-london )
Sebastien Vuillaume
?https://www.corilon.com/us/violins/antique-master-violin-sebastien-vuillaume
Ludwig Neuner
♪https://www.corilon.com/us/violins/ludwig-neuner-german-violin-from-berlin-and-mittenwald
⇒Neuner & Hornsteiner
♪https://www.corilon.com/us/violins/neuner-hornsteiner-mittenwald-violin
Paul Bailly
♪https://www.corilon.com/us/violins/paul-bailly-violin
Alexandre Delanoy
♪https://www.corilon.com/us/violins/alexandre-delanoy-bordeaux-fine-violin
⇒C.F.Langonet
⇒Alfred.E.Hill
その他
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Re: W.E.Hill & Sonsの楽器
投稿日時:2024年12月08日 18:44
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
Alexandre Delanoy(1850-1928)
https://viaductviolins.com/en/maker/alexandre-delanoye.html によると
1864年、Husson-Buthod-Thibooville(J.T.Lの前身)で、バイオリン製作はCharles Louis Buthodに学びます。 J.B.V.に移って楽器製作をしたのちは、Gand&Bernardel、軍役、1875年にミラクール、ボルドーでNicolas Vaillantの工房を引き継ぎ、また、ボルドーで2回金賞を得ている優秀な作家です
C.L.Buthodは、J.B.V.の弟子なので、ButhodがJ.B.V.にDelanoyを紹介したのでしょう。 ButhodもDelanoyもラベルにJ.B.V.の弟子と記します。 Delanoyに弟子入りしたC.F.Langonetは、1875年にJ.B.V.に会ったのでしょう
C.F.は、Hill商会でも Langonet ラベルの楽器も造っており、このラベルの楽器は大変稀で貴重な楽器になります
Langonetは、C.F.の弟EmileはJ.T.L.で働き金賞を得ており、また、末弟Eugeneは、Chipot-Vuillaumeに弟子入りし、Paul Mangenot、ロンドンHill商会、パリに戻りSylvestre and Maucotel、ナントで独立して、ナントで銀賞を得た優秀な作家でした。 C.F.息子のFrankがAlfred Charlesと共に、戦後1946年に, C.F. Langonet & Sonを設立して、Hill商会を去ります
https://viaductviolins.com/en/maker/alexandre-delanoye.html によると
1864年、Husson-Buthod-Thibooville(J.T.Lの前身)で、バイオリン製作はCharles Louis Buthodに学びます。 J.B.V.に移って楽器製作をしたのちは、Gand&Bernardel、軍役、1875年にミラクール、ボルドーでNicolas Vaillantの工房を引き継ぎ、また、ボルドーで2回金賞を得ている優秀な作家です
C.L.Buthodは、J.B.V.の弟子なので、ButhodがJ.B.V.にDelanoyを紹介したのでしょう。 ButhodもDelanoyもラベルにJ.B.V.の弟子と記します。 Delanoyに弟子入りしたC.F.Langonetは、1875年にJ.B.V.に会ったのでしょう
C.F.は、Hill商会でも Langonet ラベルの楽器も造っており、このラベルの楽器は大変稀で貴重な楽器になります
Langonetは、C.F.の弟EmileはJ.T.L.で働き金賞を得ており、また、末弟Eugeneは、Chipot-Vuillaumeに弟子入りし、Paul Mangenot、ロンドンHill商会、パリに戻りSylvestre and Maucotel、ナントで独立して、ナントで銀賞を得た優秀な作家でした。 C.F.息子のFrankがAlfred Charlesと共に、戦後1946年に, C.F. Langonet & Sonを設立して、Hill商会を去ります
この様に良いブランドイメージもあって、また、プラザ合意前の為替の影響もあって、相対的に鈴木より高い値付けで、日本に入っているのではありませんかね
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2024年12月11日 21:15
投稿者:通りすがり(ID:GZF2gJY)
生放送さん
コメントありがとう御座います。
JTLを触った経験も少なく、個体差と私との相性問題だということは元の文章にも書いてある通り理解してますのでご安心を。
松毬さん
なるほど、有名な職人さんがたくさん巣立った工房だったんですね。個体を丁寧に見ていけば素晴らしい作品にも出会えそうです。詳細に教えていただいて感謝です。
鈴木の工房から巣立った有名な職人さんはいないんですかね。
コメントありがとう御座います。
JTLを触った経験も少なく、個体差と私との相性問題だということは元の文章にも書いてある通り理解してますのでご安心を。
松毬さん
なるほど、有名な職人さんがたくさん巣立った工房だったんですね。個体を丁寧に見ていけば素晴らしい作品にも出会えそうです。詳細に教えていただいて感謝です。
鈴木の工房から巣立った有名な職人さんはいないんですかね。
[55552]
Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2024年12月12日 06:35
投稿者:松毬(ID:JSBASUA)
19世紀末から20世紀初頭は、フランスは、ミラクール(ミレクール)を中心に工場手工生産が進みます。 特に、Thibouville-Lamy、Laberteが巨大で、Cousenon,Mangenot, Collin-Mezin,Bazinや他も規模の差はあれ同じです。 Fetiqueだってその流れですし、ロンドンのHill工房も同じです
https://www.sasakivn.com/werkstatt/report/mirecourt.htm
https://www.luthiers-mirecourt.com/annuaire_ogm_1932.htm
遅れて参入した鈴木政吉も実は同じで、鈴木は生産はミラクール系で、楽器はジャーマン系です。 政吉はマスターピースよりもバイオリン生産事業を優先した者で、低級機は、バイオリンか?V.S.O.か?判然としないところまで挑戦しています。 この点で、第一次大戦後はミラクールから見ても驚異的で、ミラクールのプレス板の採用を早めたかも知れませね
マスターピースは、1926年に開発し伝説となりますが、政吉が亡くなると第二次大戦とともに途絶えます
戦後は、米軍占領下を細々としのぎ、Masakichi Suzuki & Sons的に息子ら梅雄、鎮一、士郎が活躍しますが、会社は、三系列 名古屋、木曽鈴木、松本に別れ、梅雄は名古屋で初中級機の生産を中心に会社を復興します。 士郎は、独自にバイオリン研究をしてバイオリン製作を続け、士郎モデルが木曽鈴木に引き継がれる一方、松本で独立します。 士郎の製作は梅雄やその後の木曽鈴木にも影響を持ち続け、此に合わせ梅雄の息子、秩が名古屋で職人を引っ張り特型を改良して、'71年に生まれたのが現在に続く三桁シリーズで、この時にはJTLもLaberteも倒産しています。 更に、'80年にエターナルパターンに至って'81年に1000番台とすると同時に、全てのシリーズにエターナルパターンを用いて現在に至ります。 この'81年以降の楽器を俗に鈴木と呼んでいるのではないかと思います
'鈴木の楽器は、型番が同じでも毎年の様に造りが少し変わり、また、経年が加わるので、音は年式と型番で評価します。 造りの丁寧さはシリーズ順ですが、経年と音の嗜好性で上位機との逆転が産まれます。 士郎は、ドイツのマスターピース同様に良く鳴るかそれ以上です
基本的に鈴木ファミリー以外では、'81以降の職人で谷口氏など知られています。 また、士郎の弟子で独立した方に、クレモナに行かれた方や、また、井筒氏は有名です。
https://izutsu-violin.com/
https://www.sasakivn.com/werkstatt/report/mirecourt.htm
https://www.luthiers-mirecourt.com/annuaire_ogm_1932.htm
遅れて参入した鈴木政吉も実は同じで、鈴木は生産はミラクール系で、楽器はジャーマン系です。 政吉はマスターピースよりもバイオリン生産事業を優先した者で、低級機は、バイオリンか?V.S.O.か?判然としないところまで挑戦しています。 この点で、第一次大戦後はミラクールから見ても驚異的で、ミラクールのプレス板の採用を早めたかも知れませね
マスターピースは、1926年に開発し伝説となりますが、政吉が亡くなると第二次大戦とともに途絶えます
戦後は、米軍占領下を細々としのぎ、Masakichi Suzuki & Sons的に息子ら梅雄、鎮一、士郎が活躍しますが、会社は、三系列 名古屋、木曽鈴木、松本に別れ、梅雄は名古屋で初中級機の生産を中心に会社を復興します。 士郎は、独自にバイオリン研究をしてバイオリン製作を続け、士郎モデルが木曽鈴木に引き継がれる一方、松本で独立します。 士郎の製作は梅雄やその後の木曽鈴木にも影響を持ち続け、此に合わせ梅雄の息子、秩が名古屋で職人を引っ張り特型を改良して、'71年に生まれたのが現在に続く三桁シリーズで、この時にはJTLもLaberteも倒産しています。 更に、'80年にエターナルパターンに至って'81年に1000番台とすると同時に、全てのシリーズにエターナルパターンを用いて現在に至ります。 この'81年以降の楽器を俗に鈴木と呼んでいるのではないかと思います
'鈴木の楽器は、型番が同じでも毎年の様に造りが少し変わり、また、経年が加わるので、音は年式と型番で評価します。 造りの丁寧さはシリーズ順ですが、経年と音の嗜好性で上位機との逆転が産まれます。 士郎は、ドイツのマスターピース同様に良く鳴るかそれ以上です
基本的に鈴木ファミリー以外では、'81以降の職人で谷口氏など知られています。 また、士郎の弟子で独立した方に、クレモナに行かれた方や、また、井筒氏は有名です。
https://izutsu-violin.com/
[55557]
Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2024年12月15日 10:33
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
JTLカタログ[55550]
にあるButhod モデルかは分かりませんが、こんなのがあります。 如何ですか?
https://youtu.be/RwemecTBVXw
[55550]
Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2024年12月11日 19:59
投稿者:松毬(ID:JSBASUA)
イメージは、トヨタで、それよりもプジョーシトロエン、ルノーです。 鈴木と同じ大衆量産品だけど、鈴木よりちょっといい感じです。 JTLは、鈴木に先駆けプレス板の低級楽器を出していて、悪いイメージも付いていますが、フランスの香りがあっていいですね
1919年、数フランから1440フランまで楽器があるようですが、どのあたりの楽器になりますか?
J.T.L.カタログ https://www.luthiers-mirecourt.com/thibouville1919.htm
とは言っても、あまり知られていませんがフラッグシップは、まぁッなんて高級なマスターピースです。 [55533] [55537]にある通り、J.B.Vuillaumeの弟子のButhodと、弓の名工C.C.N.Hussonの製作で設立された会社で、名門です。 19世紀のピン楽器には、彼らの楽器があります。 他にC.C.N.H.の四弟子(C.N.Bazin、息子、J.A.Vigneron、J.A.Lamy)らも絡んでいます。 Bazinが弓を手伝ったことは勿論、J.A.Vigneronが、J.B.Vuillaume工房で、F.N.Vorinと机を並べて弓を製作したJ.J.Martinに学んだころ、J.J.Martinは、Vuillaumeスタイルのまま弓をスタンプJTLで 供給しています。 Vigneronも手伝ったことでしょう。 またJTLの弓で、スタンプLamyで、J.A.Lamyが作ったフロッグの弓もあります。 中には300万円以上する弓も珍しくなありません。 でも面白い?不思議?で、弓と逆転してButhod は、200-300万円前後くらいにとどまっており、また、作者不明のただのJTLではそんなには値は上がりません
この様に良いブランドイメージもあって、また、プラザ合意前の為替の影響もあって、相対的に鈴木より高い値付けで、日本に入っているのではありませんかね
1919年、数フランから1440フランまで楽器があるようですが、どのあたりの楽器になりますか?
J.T.L.カタログ https://www.luthiers-mirecourt.com/thibouville1919.htm
とは言っても、あまり知られていませんがフラッグシップは、まぁッなんて高級なマスターピースです。 [55533] [55537]にある通り、J.B.Vuillaumeの弟子のButhodと、弓の名工C.C.N.Hussonの製作で設立された会社で、名門です。 19世紀のピン楽器には、彼らの楽器があります。 他にC.C.N.H.の四弟子(C.N.Bazin、息子、J.A.Vigneron、J.A.Lamy)らも絡んでいます。 Bazinが弓を手伝ったことは勿論、J.A.Vigneronが、J.B.Vuillaume工房で、F.N.Vorinと机を並べて弓を製作したJ.J.Martinに学んだころ、J.J.Martinは、Vuillaumeスタイルのまま弓をスタンプJTLで 供給しています。 Vigneronも手伝ったことでしょう。 またJTLの弓で、スタンプLamyで、J.A.Lamyが作ったフロッグの弓もあります。 中には300万円以上する弓も珍しくなありません。 でも面白い?不思議?で、弓と逆転してButhod は、200-300万円前後くらいにとどまっており、また、作者不明のただのJTLではそんなには値は上がりません
この様に良いブランドイメージもあって、また、プラザ合意前の為替の影響もあって、相対的に鈴木より高い値付けで、日本に入っているのではありませんかね
https://youtu.be/RwemecTBVXw
[55558]
Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2024年12月15日 16:35
投稿者:通りすがり(ID:JxNyEoQ)
ありがとうございます。
実際に弾いてみないとなんとも言えないですが、リーズナブルな価格帯ですね。
実際に弾いてみないとなんとも言えないですが、リーズナブルな価格帯ですね。
[55617]
Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2025年01月09日 12:06
投稿者:松毬(ID:OWUmYYI)
[55552]
の補足です
[55552]
Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
[54559]
Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。
これらでは 3 桁番シリーズは、'71年に先行生産されていたことを反映したもので、 スズキが公開記録したヒストリーでは '72年からです
特に500番は、この頃に生産された楽器は公開記録になく、 '99年~'20年の生産と公開記録されます。 ラベルも500シリーズ以上では、'71年以降も引き続き暫くは特シリーズのラベル台紙を流用しており、暫くは300シリーズ以下と分かれます
スズキは、1887年の創業以来、多くの型番やモデルを生産し、また、多種ラベルを採用しており、公開記録にない極稀なレアピースの存在が幾つか確認できます
その生産モデルの多様性と大量の生産数から実際のスズキトーンはピンキリ多種多様です。 現代スズキは、どうやらエビデンスの音[54601]
を頂点として目指しているかのようで、ボトムの200シリーズから共通して良く鳴り、300シリーズ、500シリーズ、エターナルへと、だんだんと綺麗な音色に調い、また、音が空間を包みこむように共鳴するエビデンスの音に近ずくかの感じのようです
但し、中間の500シリーズやエターナル1200などでは、中途半端感が出て、音の雑味は減るのと同時に音の芯もなくただフワッと音が広がって響くだけの楽器もあります。 寧ろ経年した200シリーズの楽器の方が良い場合があり、音に雑味を残していてもしっかりと芯があり、レスポンスとパワーに優れた楽器です。 このような楽器なら綺麗な音を出す弾き方は出来ます
また、数あるスズキトーンの中には、現代クレモナトーンやモダンのイタリアトーンと同じく近しい楽器も存在します。 この辺りイタリア製よりスズキのコスパは非常に良く、トーン、音その物に値段が付く訳ではないエピソードが現れます
[55552]
Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2024年12月12日 06:35
投稿者:松毬(ID:JSBASUA)
19世紀末から20世紀初頭は、フランスは、ミラクール(ミレクール)を中心に工場手工生産が進みます。 特に、Thibouville-Lamy、Laberteが巨大で、Cousenon,Mangenot, Collin-Mezin,Bazinや他も規模の差はあれ同じです。 Fetiqueだってその流れですし、ロンドンのHill工房も同じです
https://www.sasakivn.com/werkstatt/report/mirecourt.htm
https://www.luthiers-mirecourt.com/annuaire_ogm_1932.htm
遅れて参入した鈴木政吉も実は同じで、鈴木は生産はミラクール系で、楽器はジャーマン系です。 政吉はマスターピースよりもバイオリン生産事業を優先した者で、低級機は、バイオリンか?V.S.O.か?判然としないところまで挑戦しています。 この点で、第一次大戦後はミラクールから見ても驚異的で、ミラクールのプレス板の採用を早めたかも知れませね
マスターピースは、1926年に開発し伝説となりますが、政吉が亡くなると第二次大戦とともに途絶えます
戦後は、米軍占領下を細々としのぎ、Masakichi Suzuki & Sons的に息子ら梅雄、鎮一、士郎が活躍しますが、会社は、三系列 名古屋、木曽鈴木、松本に別れ、梅雄は名古屋で初中級機の生産を中心に会社を復興します。 士郎は、独自にバイオリン研究をしてバイオリン製作を続け、士郎モデルが木曽鈴木に引き継がれる一方、松本で独立します。 士郎の製作は梅雄やその後の木曽鈴木にも影響を持ち続け、此に合わせ梅雄の息子、秩が名古屋で職人を引っ張り特型を改良して、'71年に生まれたのが現在に続く三桁シリーズで、この時にはJTLもLaberteも倒産しています。 更に、'80年にエターナルパターンに至って'81年に1000番台とすると同時に、全てのシリーズにエターナルパターンを用いて現在に至ります。 この'81年以降の楽器を俗に鈴木と呼んでいるのではないかと思います
'鈴木の楽器は、型番が同じでも毎年の様に造りが少し変わり、また、経年が加わるので、音は年式と型番で評価します。 造りの丁寧さはシリーズ順ですが、経年と音の嗜好性で上位機との逆転が産まれます。 士郎は、ドイツのマスターピース同様に良く鳴るかそれ以上です
基本的に鈴木ファミリー以外では、'81以降の職人で谷口氏など知られています。 また、士郎の弟子で独立した方に、クレモナに行かれた方や、また、井筒氏は有名です。
https://izutsu-violin.com/
https://www.sasakivn.com/werkstatt/report/mirecourt.htm
https://www.luthiers-mirecourt.com/annuaire_ogm_1932.htm
遅れて参入した鈴木政吉も実は同じで、鈴木は生産はミラクール系で、楽器はジャーマン系です。 政吉はマスターピースよりもバイオリン生産事業を優先した者で、低級機は、バイオリンか?V.S.O.か?判然としないところまで挑戦しています。 この点で、第一次大戦後はミラクールから見ても驚異的で、ミラクールのプレス板の採用を早めたかも知れませね
マスターピースは、1926年に開発し伝説となりますが、政吉が亡くなると第二次大戦とともに途絶えます
戦後は、米軍占領下を細々としのぎ、Masakichi Suzuki & Sons的に息子ら梅雄、鎮一、士郎が活躍しますが、会社は、三系列 名古屋、木曽鈴木、松本に別れ、梅雄は名古屋で初中級機の生産を中心に会社を復興します。 士郎は、独自にバイオリン研究をしてバイオリン製作を続け、士郎モデルが木曽鈴木に引き継がれる一方、松本で独立します。 士郎の製作は梅雄やその後の木曽鈴木にも影響を持ち続け、此に合わせ梅雄の息子、秩が名古屋で職人を引っ張り特型を改良して、'71年に生まれたのが現在に続く三桁シリーズで、この時にはJTLもLaberteも倒産しています。 更に、'80年にエターナルパターンに至って'81年に1000番台とすると同時に、全てのシリーズにエターナルパターンを用いて現在に至ります。 この'81年以降の楽器を俗に鈴木と呼んでいるのではないかと思います
'鈴木の楽器は、型番が同じでも毎年の様に造りが少し変わり、また、経年が加わるので、音は年式と型番で評価します。 造りの丁寧さはシリーズ順ですが、経年と音の嗜好性で上位機との逆転が産まれます。 士郎は、ドイツのマスターピース同様に良く鳴るかそれ以上です
基本的に鈴木ファミリー以外では、'81以降の職人で谷口氏など知られています。 また、士郎の弟子で独立した方に、クレモナに行かれた方や、また、井筒氏は有名です。
https://izutsu-violin.com/
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Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2024年12月12日 06:35
投稿者:松毬(ID:JSBASUA)
19世紀末から20世紀初頭は、フランスは、ミラクール(ミレクール)を中心に工場手工生産が進みます。 特に、Thibouville-Lamy、Laberteが巨大で、Cousenon,Mangenot, Collin-Mezin,Bazinや他も規模の差はあれ同じです。 Fetiqueだってその流れですし、ロンドンのHill工房も同じです
https://www.sasakivn.com/werkstatt/report/mirecourt.htm
https://www.luthiers-mirecourt.com/annuaire_ogm_1932.htm
遅れて参入した鈴木政吉も実は同じで、鈴木は生産はミラクール系で、楽器はジャーマン系です。 政吉はマスターピースよりもバイオリン生産事業を優先した者で、低級機は、バイオリンか?V.S.O.か?判然としないところまで挑戦しています。 この点で、第一次大戦後はミラクールから見ても驚異的で、ミラクールのプレス板の採用を早めたかも知れませね
マスターピースは、1926年に開発し伝説となりますが、政吉が亡くなると第二次大戦とともに途絶えます
戦後は、米軍占領下を細々としのぎ、Masakichi Suzuki & Sons的に息子ら梅雄、鎮一、士郎が活躍しますが、会社は、三系列 名古屋、木曽鈴木、松本に別れ、梅雄は名古屋で初中級機の生産を中心に会社を復興します。 士郎は、独自にバイオリン研究をしてバイオリン製作を続け、士郎モデルが木曽鈴木に引き継がれる一方、松本で独立します。 士郎の製作は梅雄やその後の木曽鈴木にも影響を持ち続け、此に合わせ梅雄の息子、秩が名古屋で職人を引っ張り特型を改良して、'71年に生まれたのが現在に続く三桁シリーズで、この時にはJTLもLaberteも倒産しています。 更に、'80年にエターナルパターンに至って'81年に1000番台とすると同時に、全てのシリーズにエターナルパターンを用いて現在に至ります。 この'81年以降の楽器を俗に鈴木と呼んでいるのではないかと思います
'鈴木の楽器は、型番が同じでも毎年の様に造りが少し変わり、また、経年が加わるので、音は年式と型番で評価します。 造りの丁寧さはシリーズ順ですが、経年と音の嗜好性で上位機との逆転が産まれます。 士郎は、ドイツのマスターピース同様に良く鳴るかそれ以上です
基本的に鈴木ファミリー以外では、'81以降の職人で谷口氏など知られています。 また、士郎の弟子で独立した方に、クレモナに行かれた方や、また、井筒氏は有名です。
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https://www.luthiers-mirecourt.com/annuaire_ogm_1932.htm
遅れて参入した鈴木政吉も実は同じで、鈴木は生産はミラクール系で、楽器はジャーマン系です。 政吉はマスターピースよりもバイオリン生産事業を優先した者で、低級機は、バイオリンか?V.S.O.か?判然としないところまで挑戦しています。 この点で、第一次大戦後はミラクールから見ても驚異的で、ミラクールのプレス板の採用を早めたかも知れませね
マスターピースは、1926年に開発し伝説となりますが、政吉が亡くなると第二次大戦とともに途絶えます
戦後は、米軍占領下を細々としのぎ、Masakichi Suzuki & Sons的に息子ら梅雄、鎮一、士郎が活躍しますが、会社は、三系列 名古屋、木曽鈴木、松本に別れ、梅雄は名古屋で初中級機の生産を中心に会社を復興します。 士郎は、独自にバイオリン研究をしてバイオリン製作を続け、士郎モデルが木曽鈴木に引き継がれる一方、松本で独立します。 士郎の製作は梅雄やその後の木曽鈴木にも影響を持ち続け、此に合わせ梅雄の息子、秩が名古屋で職人を引っ張り特型を改良して、'71年に生まれたのが現在に続く三桁シリーズで、この時にはJTLもLaberteも倒産しています。 更に、'80年にエターナルパターンに至って'81年に1000番台とすると同時に、全てのシリーズにエターナルパターンを用いて現在に至ります。 この'81年以降の楽器を俗に鈴木と呼んでいるのではないかと思います
'鈴木の楽器は、型番が同じでも毎年の様に造りが少し変わり、また、経年が加わるので、音は年式と型番で評価します。 造りの丁寧さはシリーズ順ですが、経年と音の嗜好性で上位機との逆転が産まれます。 士郎は、ドイツのマスターピース同様に良く鳴るかそれ以上です
基本的に鈴木ファミリー以外では、'81以降の職人で谷口氏など知られています。 また、士郎の弟子で独立した方に、クレモナに行かれた方や、また、井筒氏は有名です。
https://izutsu-violin.com/
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Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。
投稿日時:2022年07月25日 14:31
投稿者:松毬(ID:aTV3JVA)
今回、スズキの現代バイオリンの祖、三代目社長(1971-2000)だった鈴木 秩(1925-20??)を少し詳しく紹介いたしますね。
'70年代~'90年代にスズキの分数楽器を用いた方は、おそらく秩モデル。
現在、活躍する若いバイオリニストはお世話になった方も多いでしょう。
実は、" 鈴木 秩 " のアンティークなバイオリンがきました。現在の1000番台(1981 - )を築いた人の楽器です。現代化した1200番('80s)に対し、より経年したアンティーク楽器('60s)の方が面白いです。どちらも良く鳴りますが。。。
1964年:秩は初めて自作の楽器の製作販売を行い、翌年、梅雄の自作No.1グレードにとって代わります。
ニスは、オイルニス。ノスタルジックなアンティーク仕上げになってます。
この頃、秩も梅雄も、鈴木バイオリン研究部、士郎の影響を受けています。
秩と梅雄の楽器の違いは、価格コスト、材質、技量によると見受けられる。
職工の特番シリーズとは、秩、梅雄の製作が手本であり、秩のスペックダウン品に位置します。
1970年:秩は自作No.3グレードまで製作販売を広げ技量は梅雄の自作No.2グレードに到達します。そこで、梅雄は自作のNo.4グレードを追加し製作販売を始めます。
1971年:秩は三代目社長に就任するとともに、それ迄のスズキ楽器のラインナップを統廃合し改編する。
◎カテゴリー表示を一本化し、200番台~800番台の型番で全ての楽器を表したこと。それ迄は、100番シリーズ、職工の特番シリーズ、秩自作シリーズ、梅雄自作シリーズとあった。
・プレス加工による100番を廃止し、新たに200番台を設置
・職工の特番は、300番台~600番台とし8グレードに増設
・自作の秩には、700番台
・自作の梅雄は、800番台
秩の700番台楽器は、裏板の杢がより鮮明になり、ピジョンブラッドの赤く輝くような綺麗な楽器が増える。
しかし、'75頃には、秩は、自作の700番を自らの監修とし、720番は自らが木取りなどしたが何れも職工に製作を任せた。半面、 秩は梅雄にとり代わり820番の製作を進めている。
そして、'78年に梅雄が880番の製作を止めると、この代わりに秩が850番として製作を継続した。880番は父への敬意から欠番にしたと見られる。
秩の楽器は、対抗上Pygmaliusに大きな影響を与えておりライバル視されていきます。
1981年:現代化モデルへと1000番台への改編。(同年、父逝去)
・職工が製作した600番台の統廃合
職工が製作した700,720,750番を、Eternal No.1100, No.1200, No.1300
・秩が、自ら製作した820,850番を、Eternal No.1400; Heritage No.1500
、と改編した。
直ぐに、'83年にガルネリモデルを追加、また、Heritage No.1800を追加アップグレードし、傍らで職工に Eternal No.1400の製作を委ねたと見られる。
ミッキー吉野とゴダイゴを結成した武川行秀の叔父が、秩であり、この頃、「ガンダーラ」「モンキー・マジック」「銀河鉄道999」「ビューティフル・ネーム」など数々の曲がヒットした。中森明菜、酒井法子、松田聖子、光GENJIなど、ほかのアーティストへの楽曲提供やプロデュースも行われている。
1991年:Evidence No.2000(150万円)を追加。
秩は、戦前の最高峰、政吉自作No.7に相当するものとして、戦後に梅雄が製作販売しなかったNo.7グレードへ、梅雄のNo.4つまり880番から独自に進化させたと見られる。
また、製作は Heritage No.1500、No.1800と共に、かつての700番台のように職工の技能を活用したと見られる。
Pygmlius:秩の楽器を超えようと企図され設計されている。最高峰150万円 Pygmliusの登場、千住真理子がコンサートで使用して話題に、また RUBINO レーベルの設定。
2000年:秩、社長退任(四代目に、隆が就任。喜久雄のお孫さん??かな)
2014年:Evidence No.2000の製作を終了(秩89才)。
2021年:隆、社長退任(五代目に、一族外より小野田氏が就任)。No.1100、No.1500のみ生産販売となる。
※但し、Evidence No.2000も手に取って見ないとわかりませんね。
当時、150万円だすなら、Evidence No.2000か??、Pygmaliusの150万円か??、イタリアンや菊田氏か??、園田氏などか?? 後者の方、よさそうな。。???わかりませんね。
'70年代~'90年代にスズキの分数楽器を用いた方は、おそらく秩モデル。
現在、活躍する若いバイオリニストはお世話になった方も多いでしょう。
実は、" 鈴木 秩 " のアンティークなバイオリンがきました。現在の1000番台(1981 - )を築いた人の楽器です。現代化した1200番('80s)に対し、より経年したアンティーク楽器('60s)の方が面白いです。どちらも良く鳴りますが。。。
1964年:秩は初めて自作の楽器の製作販売を行い、翌年、梅雄の自作No.1グレードにとって代わります。
ニスは、オイルニス。ノスタルジックなアンティーク仕上げになってます。
この頃、秩も梅雄も、鈴木バイオリン研究部、士郎の影響を受けています。
秩と梅雄の楽器の違いは、価格コスト、材質、技量によると見受けられる。
職工の特番シリーズとは、秩、梅雄の製作が手本であり、秩のスペックダウン品に位置します。
1970年:秩は自作No.3グレードまで製作販売を広げ技量は梅雄の自作No.2グレードに到達します。そこで、梅雄は自作のNo.4グレードを追加し製作販売を始めます。
1971年:秩は三代目社長に就任するとともに、それ迄のスズキ楽器のラインナップを統廃合し改編する。
◎カテゴリー表示を一本化し、200番台~800番台の型番で全ての楽器を表したこと。それ迄は、100番シリーズ、職工の特番シリーズ、秩自作シリーズ、梅雄自作シリーズとあった。
・プレス加工による100番を廃止し、新たに200番台を設置
・職工の特番は、300番台~600番台とし8グレードに増設
・自作の秩には、700番台
・自作の梅雄は、800番台
秩の700番台楽器は、裏板の杢がより鮮明になり、ピジョンブラッドの赤く輝くような綺麗な楽器が増える。
しかし、'75頃には、秩は、自作の700番を自らの監修とし、720番は自らが木取りなどしたが何れも職工に製作を任せた。半面、 秩は梅雄にとり代わり820番の製作を進めている。
そして、'78年に梅雄が880番の製作を止めると、この代わりに秩が850番として製作を継続した。880番は父への敬意から欠番にしたと見られる。
秩の楽器は、対抗上Pygmaliusに大きな影響を与えておりライバル視されていきます。
1981年:現代化モデルへと1000番台への改編。(同年、父逝去)
・職工が製作した600番台の統廃合
職工が製作した700,720,750番を、Eternal No.1100, No.1200, No.1300
・秩が、自ら製作した820,850番を、Eternal No.1400; Heritage No.1500
、と改編した。
直ぐに、'83年にガルネリモデルを追加、また、Heritage No.1800を追加アップグレードし、傍らで職工に Eternal No.1400の製作を委ねたと見られる。
ミッキー吉野とゴダイゴを結成した武川行秀の叔父が、秩であり、この頃、「ガンダーラ」「モンキー・マジック」「銀河鉄道999」「ビューティフル・ネーム」など数々の曲がヒットした。中森明菜、酒井法子、松田聖子、光GENJIなど、ほかのアーティストへの楽曲提供やプロデュースも行われている。
1991年:Evidence No.2000(150万円)を追加。
秩は、戦前の最高峰、政吉自作No.7に相当するものとして、戦後に梅雄が製作販売しなかったNo.7グレードへ、梅雄のNo.4つまり880番から独自に進化させたと見られる。
また、製作は Heritage No.1500、No.1800と共に、かつての700番台のように職工の技能を活用したと見られる。
Pygmlius:秩の楽器を超えようと企図され設計されている。最高峰150万円 Pygmliusの登場、千住真理子がコンサートで使用して話題に、また RUBINO レーベルの設定。
2000年:秩、社長退任(四代目に、隆が就任。喜久雄のお孫さん??かな)
2014年:Evidence No.2000の製作を終了(秩89才)。
2021年:隆、社長退任(五代目に、一族外より小野田氏が就任)。No.1100、No.1500のみ生産販売となる。
※但し、Evidence No.2000も手に取って見ないとわかりませんね。
当時、150万円だすなら、Evidence No.2000か??、Pygmaliusの150万円か??、イタリアンや菊田氏か??、園田氏などか?? 後者の方、よさそうな。。???わかりませんね。
これらでは 3 桁番シリーズは、'71年に先行生産されていたことを反映したもので、 スズキが公開記録したヒストリーでは '72年からです
特に500番は、この頃に生産された楽器は公開記録になく、 '99年~'20年の生産と公開記録されます。 ラベルも500シリーズ以上では、'71年以降も引き続き暫くは特シリーズのラベル台紙を流用しており、暫くは300シリーズ以下と分かれます
スズキは、1887年の創業以来、多くの型番やモデルを生産し、また、多種ラベルを採用しており、公開記録にない極稀なレアピースの存在が幾つか確認できます
その生産モデルの多様性と大量の生産数から実際のスズキトーンはピンキリ多種多様です。 現代スズキは、どうやらエビデンスの音[54601]
[54601]
Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。
投稿日時:2022年08月30日 23:19
投稿者:匿名希望(ID:gVMmlQ)
他社製品との比較が出来ませんが、過去にNo.520、No.580、No.1100(エターナル)、No.1300(エターナル)、そして現在はNo.2000(エビデンス)を所有しています。
品番3桁バイオリンは値段の割にはそれなりに良い音がします。
エターナルシリーズはバイオリン自体がよく共鳴してくれます。もちろんNo.1100よりもNo.1300の方が音の深みがあります。
そしてNo.2000のエビデンスですが、バイオリン自体がしっかりと響いてくれるのはもちろん、その周りの空間も共鳴してくれるので、弾いていて本当に気持ちが良い楽器です。
エターナルと比較すると、低音(G線)のハイポジションがよりしっかりと鳴る印象があります。
今まで様々な楽器を試奏して来ましたが、値段で勝負するなら、同価格帯の海外製のバイオリンよりも鈴木バイオリンの方がよく鳴る気がします。
もちろん個体差や好みはありますが、海外製の200万円前後のバイオリンと比べると、エターナルも引けを取らない気がします。(特にNo.1300)
また、海外製の500~700万円前後のバイオリンとエビデンスを比べると、大抵のバイオリンよりもエビデンスの方がしっかりと鳴る印象を受けました。
600万円と700万円のバイオリンの中でも、エビデンスよりもさらに深みのある音が出るバイオリンももちろんありました。
個人の見解ですが、参考にして頂ければと思います。
品番3桁バイオリンは値段の割にはそれなりに良い音がします。
エターナルシリーズはバイオリン自体がよく共鳴してくれます。もちろんNo.1100よりもNo.1300の方が音の深みがあります。
そしてNo.2000のエビデンスですが、バイオリン自体がしっかりと響いてくれるのはもちろん、その周りの空間も共鳴してくれるので、弾いていて本当に気持ちが良い楽器です。
エターナルと比較すると、低音(G線)のハイポジションがよりしっかりと鳴る印象があります。
今まで様々な楽器を試奏して来ましたが、値段で勝負するなら、同価格帯の海外製のバイオリンよりも鈴木バイオリンの方がよく鳴る気がします。
もちろん個体差や好みはありますが、海外製の200万円前後のバイオリンと比べると、エターナルも引けを取らない気がします。(特にNo.1300)
また、海外製の500~700万円前後のバイオリンとエビデンスを比べると、大抵のバイオリンよりもエビデンスの方がしっかりと鳴る印象を受けました。
600万円と700万円のバイオリンの中でも、エビデンスよりもさらに深みのある音が出るバイオリンももちろんありました。
個人の見解ですが、参考にして頂ければと思います。
但し、中間の500シリーズやエターナル1200などでは、中途半端感が出て、音の雑味は減るのと同時に音の芯もなくただフワッと音が広がって響くだけの楽器もあります。 寧ろ経年した200シリーズの楽器の方が良い場合があり、音に雑味を残していてもしっかりと芯があり、レスポンスとパワーに優れた楽器です。 このような楽器なら綺麗な音を出す弾き方は出来ます
また、数あるスズキトーンの中には、現代クレモナトーンやモダンのイタリアトーンと同じく近しい楽器も存在します。 この辺りイタリア製よりスズキのコスパは非常に良く、トーン、音その物に値段が付く訳ではないエピソードが現れます
[55619]
Re: JTLと鈴木バイオリン500シリーズ、エターナル
投稿日時:2025年01月09日 16:17
投稿者:松毬(ID:OWUmYYI)
J.T.L.については、多くのレーベルブランドがあり、スズキのレーベルブランドはスズキブランドのみなのに対して、J.T.Lは遥かにスズキより多くの型番やモデルを生産しているでしょう。 先に触れた通りピンキリで、100万円もすれば J.T.L.の中でも中上級レベルの品質ブランドでしょうか
日本では、19世紀のJ.T.L.を持たれる方もいるでしょうが、今目にする多くは20世紀の楽器がほとんどで、それも戦前の楽器でしょう。 このJ.T.L.と、もしも100年前にエターナルが買えて今まで100年待ていたなら、コスパ的にエターナルの圧勝と思います
500シリーズ、エターナルは、70年代か80年代から楽器で、先のJ.T.Lよりも割りと新しい楽器になりますので、エターナルらでは経年差が残ります
戦前と前後のスズキを結び付ける楽器に、特製シリーズがあり、戦前にNo.1~6、前後はNo.1~5とあります。 この楽器のNo.特3以上が500シリーズ以上に引き継がれています。 また、スズキの公開記録にはないものの戦前の特製の上に、特注品楽器が存在しており、所謂、政吉自作や梅雄自作に繋がり、戦後の1000番台に変わって行きます
件のJ.T.Lと遡って戦前の特製では、絶対的に件のJ.T.L.の方が良いでしょうし、スズキの特注品なら同等な位置付けとして考えるなら、もしも100年前のエターナルなら同等か?との仮説になります。 確かに、もしも100年にエターナルが存在して買って今まで持っていたなら、コスパ的にもエターナルの圧勝でしょうね
裏返すと、100万円のJ.T.L.ってけっこう良いのでは?ありませんかね?
日本では、19世紀のJ.T.L.を持たれる方もいるでしょうが、今目にする多くは20世紀の楽器がほとんどで、それも戦前の楽器でしょう。 このJ.T.L.と、もしも100年前にエターナルが買えて今まで100年待ていたなら、コスパ的にエターナルの圧勝と思います
500シリーズ、エターナルは、70年代か80年代から楽器で、先のJ.T.Lよりも割りと新しい楽器になりますので、エターナルらでは経年差が残ります
戦前と前後のスズキを結び付ける楽器に、特製シリーズがあり、戦前にNo.1~6、前後はNo.1~5とあります。 この楽器のNo.特3以上が500シリーズ以上に引き継がれています。 また、スズキの公開記録にはないものの戦前の特製の上に、特注品楽器が存在しており、所謂、政吉自作や梅雄自作に繋がり、戦後の1000番台に変わって行きます
件のJ.T.Lと遡って戦前の特製では、絶対的に件のJ.T.L.の方が良いでしょうし、スズキの特注品なら同等な位置付けとして考えるなら、もしも100年前のエターナルなら同等か?との仮説になります。 確かに、もしも100年にエターナルが存在して買って今まで持っていたなら、コスパ的にもエターナルの圧勝でしょうね
裏返すと、100万円のJ.T.L.ってけっこう良いのでは?ありませんかね?
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