「ヴァイオリンの塗装は保存の美観のためであり、ヴァイオリンの塗装はヴァイオリンの音を改善しない」ということを物理的・歴史的に説明してきたわけですが、いまだに「ヴァイオリンの音」と塗装を関係づけようとする方が出て来るとい...
>「音のよい」ヴァイオリンの定義現時点で最も多くの方の合意が取れる定義は「
ストラディヴァリの良い作品の音」以外ないと思っていましたが、他に定義があるであればぜひご教示ください。
アンドレア・アマティの時代の1550年頃を起点としたとしても、もしニスにレスポンスの向上を含めた音響的効果があるならクレモナの名手はそれを見抜いていたはずで、それから150年も後の
ストラディヴァリは指板裏の表板の塗装の手を抜い...
下地が「音の改善」に貢献すると誤解された原因として以下の二つが考えられます。・Sacconi著 The Secrets of
Stradivari・BarlowとWoodhouseによる電子走査顕微鏡によるニスの研究これらによると、
ストラディヴァリの下地として水ガラ...
実際の下地処理について詳細な説明をされているサイトがありましたのでご紹介します。ttp://www.ousyu-soboroya.com/nisu.htmこのプレパレーションが
ストラディヴァリの秘密と公言する楽器製作者を、私は何人も知っておりますが、中には...
>経験と実際=作品で評価しましょうといっているのです。 ヴィブラートのかけ方でも、結果的に素晴らしいヴィブラートをかけている方が、基準音の下にかけていると思っている方がいらっしゃいました。演奏も製作も師匠と弟子という関...
塗装で周波数が制御できるというので期待していたら、昔からよく見かける誤解そのものでした。「振動論からいったら、板の厚さの真ん中のところが振動するわけであって、表面が振動してもなんということはない。」と故糸川英夫氏も書か...
>紫外線写真によってほとんどの
ストラディヴァリとグァルネリのヴァイオリンは大半のオリジナルニスが失われており、過去150年以内に近代的なニスが塗られていることが分かっています。論理の飛躍があります。>このため多くの現代のヴ...
Tephrosia virginianaさま、>下記の相反すると仰せになるニスの作用も、別に製作家にとっては>不思議なことではないのですがねぇ。。。ぜひその仕組みを説明していただきたいものです。どうすれば高周波が増し、どうすれば高周波...
美観の判断は音質よりさらに個人的な好みによりますね。私の好みとして[「36315]に書いたのは「つくりの良い古色蒼然としたヴァイオリン」です。私自身は古い木を感じさせる比較的暗い色も悪くないと思います。逆に白木のヴァイオリンも...