[55570]
W.E.Hill & Sonsの " 弓 "
投稿日時:2024年12月19日 02:29
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
" 弓 "は、バイオリン本体と整理して「[55524]
W.E.Hill & Sonsの楽器」から分けて、お話しを伺うこにさせて下さい
バイオリン本体と弓と、Hill商会の事情が対照的なところも多いこと[55564]
やバイオリン本体だけでも面白い[55568]
と判りましたので、ここでは" 弓 "についてです
ヒルの弓を所有して、品質はとても良い一方、ビヨームよりもかなり低価格でリーズナブル、日常使いにも重宝して、とても良いと思います。 皆様はヒルの楽器に対する評価はどのようでしょうか?
そこで、ヒルの弓への評価を、言いたい放題、妄想OKで、伺いたいと思います!
[55524]
W.E.Hill & Sonsの楽器
投稿日時:2024年12月05日 04:22
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
ヒルは、顎当て、コンポジット、松脂、E線など弦、アクセサリーで身近ですが、楽器もよいですよね ‼ ですが、概ね20thのメーカで少し新しめ、また、ブリティッシュと云うことでイタリアンやフレンチでもないことから、マイナー感もあって楽器を所有されている方は少ないかもしれません
ヒルの弓を所有して、品質はとても良い一方、ビヨームよりもかなり低価格でリーズナブル、日常使いにも重宝して、とても良いと思います。 皆様はヒルの楽器に対する評価はどのようでしょうか?
そこで、ヒル(本体or弓)への評価を、言いたい放題、妄想OKで、伺いたいと思います!
W.E.Hill & Sonsは、19thパリのメーカー楽器商ビヨームが、20thロンドンで復活したようなメーカー楽器商です。 モダン楽器は、イタリア人ビオッティの演奏を切っ掛けにパリ発祥で、バロック楽器を改良したオールドと併せてイタリア-フランスが主流です。 近代のブリティッシュはパリから ビオッティと同時に パノルモ、フェイント、ロット ら他がロンドンに移り、ベッツ、ドット、タブスら他に伝えて広がり、楽器製作はフランスの分家の様な位置づけです。そこで、ベッツ、ドットに続いて登場したのが、W.E.Hill & Sonsです
ヒルの弓を所有して、品質はとても良い一方、ビヨームよりもかなり低価格でリーズナブル、日常使いにも重宝して、とても良いと思います。 皆様はヒルの楽器に対する評価はどのようでしょうか?
そこで、ヒル(本体or弓)への評価を、言いたい放題、妄想OKで、伺いたいと思います!
W.E.Hill & Sonsは、19thパリのメーカー楽器商ビヨームが、20thロンドンで復活したようなメーカー楽器商です。 モダン楽器は、イタリア人ビオッティの演奏を切っ掛けにパリ発祥で、バロック楽器を改良したオールドと併せてイタリア-フランスが主流です。 近代のブリティッシュはパリから ビオッティと同時に パノルモ、フェイント、ロット ら他がロンドンに移り、ベッツ、ドット、タブスら他に伝えて広がり、楽器製作はフランスの分家の様な位置づけです。そこで、ベッツ、ドットに続いて登場したのが、W.E.Hill & Sonsです
バイオリン本体と弓と、Hill商会の事情が対照的なところも多いこと[55564]
[55564]
Re: W.E.Hill & Sonsの楽器
投稿日時:2024年12月17日 15:09
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
「 W.E. Hill & Sons: Violin Makers 1880-1936 」を開いて見ました (更に詳しくは買って読んで下さい)。 音は分かりませんが、戦前の見て素晴らしい楽器が並んでおり、俗に言う工房製も見ることができます
Alfred E.Hill工房は、W.E. Hill & Sons設立の1880年、Alfred.E.HillがC.L.DélunetとC.F.Langonetと共にミラクールのJ.J.Martinの工房([55550] /J.A.VIGNERONと兄弟弟子)で学んだことに始まるようで、他に多くのミラクールの職人を雇い、ミラクールとの繋がりが深くなります。 C.L.Délunetの義理の従兄弟は、Victor F. Fétiqueであり、また、Leon MOUGENOTも、一年ほどHill工房で働いたことは有名でした
https://kokusaigakkisha.co.jp/violin-leon-mougenot-gauche-mirecourt/
https://www.bunkyo-gakki.com/find_instruments_and_bows/detail/1297
[55538] では参考とした
また、Arthur F. Hillの義理の兄弟、Albert Phillips Hillは、このムジーノに学び、また、ボローニャのフィオリーニにも学んだことも分かります。 Alfred.E.Hill亡きあとHill商会を買い取り工房を引き継ぎます
オールドイタリアが売れるの同じでも、産業革命後のイギリスでは、Hill商会のモダン新品がフレンチでは、フランス、パリのVuillaume商会とは同じ様には行かず、戦後もずうっとモダン新品には光が当たらなかったのでしょう。 アメリカN.Y.で、イタリアのサッコーニを擁したWurlitzer商会(バイオリン部門/[55561] )とも、事情が大きく異なり、100年を経てようやくJ.&A.Beareが取り上げたものです
しかし、フレンチが良いとされる"弓"では事情が良くて世界的な名声を維持してきました。 Hill 商会の弓は、実際はフレンチスクールでHillの弓を多くの職人に作らせVuillaumeの製作のように高い品質を維持することに成功しています。 戦後も名声は続くわけです
Alfred E.Hill工房は、W.E. Hill & Sons設立の1880年、Alfred.E.HillがC.L.DélunetとC.F.Langonetと共にミラクールのJ.J.Martinの工房([55550] /J.A.VIGNERONと兄弟弟子)で学んだことに始まるようで、他に多くのミラクールの職人を雇い、ミラクールとの繋がりが深くなります。 C.L.Délunetの義理の従兄弟は、Victor F. Fétiqueであり、また、Leon MOUGENOTも、一年ほどHill工房で働いたことは有名でした
https://kokusaigakkisha.co.jp/violin-leon-mougenot-gauche-mirecourt/
https://www.bunkyo-gakki.com/find_instruments_and_bows/detail/1297
[55538] では参考とした
また、Arthur F. Hillの義理の兄弟、Albert Phillips Hillは、このムジーノに学び、また、ボローニャのフィオリーニにも学んだことも分かります。 Alfred.E.Hill亡きあとHill商会を買い取り工房を引き継ぎます
オールドイタリアが売れるの同じでも、産業革命後のイギリスでは、Hill商会のモダン新品がフレンチでは、フランス、パリのVuillaume商会とは同じ様には行かず、戦後もずうっとモダン新品には光が当たらなかったのでしょう。 アメリカN.Y.で、イタリアのサッコーニを擁したWurlitzer商会(バイオリン部門/[55561] )とも、事情が大きく異なり、100年を経てようやくJ.&A.Beareが取り上げたものです
しかし、フレンチが良いとされる"弓"では事情が良くて世界的な名声を維持してきました。 Hill 商会の弓は、実際はフレンチスクールでHillの弓を多くの職人に作らせVuillaumeの製作のように高い品質を維持することに成功しています。 戦後も名声は続くわけです
[55568]
Re: W.E.Hill & Sonsの楽器
投稿日時:2024年12月18日 01:04
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
Hill商会の工房新作は、戦前のHill商会の工房モダン並みに、かなり良いみたいですね! スーパー新作の工房製みたいな感じです
Hill商会の工房復刻プロジェクトとして、2017年にHill商会を買ったJ.&A.Beareは、Steven Smith と Simon Morrisが、J.A.B.にStefan-Peter Greiner と Robert Brewer Youngを招き、また、Hill商会の新品楽器の再生を図ります。 弓は、Hill製作を担ったDerek Wilson(21番)が戻って再開します
https://www.robertbreweryoung.com/w-e-hill-and-sons
https://www.beares.com/new-makers/
ストラド2020
https://www.givensviolins.com/product/w-e-hill-sons-strad-model-no-614-london-2020-w-cert/#prettyPhoto
デル・ジェス2019 : https://youtu.be/qSS4hkUIE60
https://brobstviolinshop.com/instruments/w-e-hill-sons-london-2019-guarneri-model/
ベルゴンツィ2019 : https://youtu.be/1ePedbY6sW0
https://brobstviolinshop.com/instruments/w-e-hill-sons-london-2019-bergonzi-model/
Stefan-Peter Greiner : 関連 [38594] [44757]
https://greinerviolins.com/biography/
Robert Brewer Young
https://www.robertbreweryoung.com/
https://pact.egs.edu/biography/robert-brewer-young/
ジュリア・サラーノ
https://www.bunkyo-gakki.com/stories/instruments_bows/Sarano
Greiner 作品
立上 舞 https://youtu.be/PzBR_JTcLlY
関口那々子 https://youtu.be/L8dHw1H8iPY
https://www.shimamura.co.jp/shop/repair-violin/product/20231213/3024/
MyLuthier https://youtu.be/Vgvu9bzynTo
https://www.myluthier.co/post/the-worlds-best-violin-makers-of-2025
Hill商会の工房復刻プロジェクトとして、2017年にHill商会を買ったJ.&A.Beareは、Steven Smith と Simon Morrisが、J.A.B.にStefan-Peter Greiner と Robert Brewer Youngを招き、また、Hill商会の新品楽器の再生を図ります。 弓は、Hill製作を担ったDerek Wilson(21番)が戻って再開します
https://www.robertbreweryoung.com/w-e-hill-and-sons
https://www.beares.com/new-makers/
ストラド2020
https://www.givensviolins.com/product/w-e-hill-sons-strad-model-no-614-london-2020-w-cert/#prettyPhoto
デル・ジェス2019 : https://youtu.be/qSS4hkUIE60
https://brobstviolinshop.com/instruments/w-e-hill-sons-london-2019-guarneri-model/
ベルゴンツィ2019 : https://youtu.be/1ePedbY6sW0
https://brobstviolinshop.com/instruments/w-e-hill-sons-london-2019-bergonzi-model/
Stefan-Peter Greiner : 関連 [38594] [44757]
https://greinerviolins.com/biography/
Robert Brewer Young
https://www.robertbreweryoung.com/
https://pact.egs.edu/biography/robert-brewer-young/
ジュリア・サラーノ
https://www.bunkyo-gakki.com/stories/instruments_bows/Sarano
Greiner 作品
立上 舞 https://youtu.be/PzBR_JTcLlY
関口那々子 https://youtu.be/L8dHw1H8iPY
https://www.shimamura.co.jp/shop/repair-violin/product/20231213/3024/
MyLuthier https://youtu.be/Vgvu9bzynTo
https://www.myluthier.co/post/the-worlds-best-violin-makers-of-2025
ヒルの弓を所有して、品質はとても良い一方、ビヨームよりもかなり低価格でリーズナブル、日常使いにも重宝して、とても良いと思います。 皆様はヒルの楽器に対する評価はどのようでしょうか?
そこで、ヒルの弓への評価を、言いたい放題、妄想OKで、伺いたいと思います!
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[ 7コメント ]
【ご参考】
[55572]
Re: W.E.Hill & Sonsの " 弓 "
投稿日時:2024年12月19日 21:29
投稿者:rio(ID:JWkIQQQ)
買いたいと思った弓はありませんでした。(出会えなかった)
私の先生曰く
(1) HILLの弓は、いろいろな職人が制作し、特徴が定まっていないので「HILLの弓だから」という理由で探さない方が良い。番号で選ぶより、棹の素材で判断したほうが合う弓を見つけやすい。
(2) フランスやドイツのモダンの弓に比べ腰が抜けやすく、寿命が短い。
でした
HILLの弓について
製作者毎の特徴を、経験でわかっている方がいれば
ぜひ お教えいただきたいものです。
私の先生曰く
(1) HILLの弓は、いろいろな職人が制作し、特徴が定まっていないので「HILLの弓だから」という理由で探さない方が良い。番号で選ぶより、棹の素材で判断したほうが合う弓を見つけやすい。
(2) フランスやドイツのモダンの弓に比べ腰が抜けやすく、寿命が短い。
でした
HILLの弓について
製作者毎の特徴を、経験でわかっている方がいれば
ぜひ お教えいただきたいものです。
[55574]
Re: W.E.Hill & Sonsの " 弓 "
投稿日時:2024年12月20日 03:34
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
rio様 いつもありがとうございます。
(1).仰る通り、然り、弓は専ら竿をみます。 竿とヘッドみてフロッグみて、この辺りで好みの予感で判ったりしませんか?
(2).ざっくり、20thのジャーマンとは異なりどちらかと言えば19thのフレンチ、俗にいう腰抜けジジイ(オールド)に近いと思います。 此が好きな人向け[55504]
とも言えるかも
(1).仰る通り、然り、弓は専ら竿をみます。 竿とヘッドみてフロッグみて、この辺りで好みの予感で判ったりしませんか?
(2).ざっくり、20thのジャーマンとは異なりどちらかと言えば19thのフレンチ、俗にいう腰抜けジジイ(オールド)に近いと思います。 此が好きな人向け[55504]
[55504]
Re: 弓の質問
投稿日時:2024年11月09日 09:43
投稿者:松毬(ID:GBhpcEU)
弓①は、腰は全く無いけど、と書いてあるが、弓の機能として健全で故にBowing問題が解決する良い弓です。 つまり、腰は健全にあるでしょう。
弓②は、腰が物凄く強い弓で、と書いてあるが、と云うより剛弓なんでしょう。 弓の機能に問題を残して扱いにくいのでしょう。
おまけに、古い弓が手に入る環境で、よい音色も得るだろうから、これを拒否る話ではありません。 寄せ物、似せ物よりも、初心者から本物を使うのがよく、整備されたトルテやビヨームの弓などオールドボーを使うのが良いのです。 ですが、環境やお金の問題などで、ボーイングも寄せ物や似せ物から直していかざるを得ない時は致し方はありません。
因みに、アドバイスへは、質問者様は、初心者と強いて言っていても、初級者かそれ以上弾けると心得ると分り良いでしょう。
また、オールドボーに腰抜けが多いのではなく、整備と云って腰を抜いて売る弦楽器店が広げた誤解でしょう。 大切なオールドボーを、私も一本腰抜けに変えられて唖然としたことがあります。 後に、本職に直して頂きました。
弓②は、腰が物凄く強い弓で、と書いてあるが、と云うより剛弓なんでしょう。 弓の機能に問題を残して扱いにくいのでしょう。
おまけに、古い弓が手に入る環境で、よい音色も得るだろうから、これを拒否る話ではありません。 寄せ物、似せ物よりも、初心者から本物を使うのがよく、整備されたトルテやビヨームの弓などオールドボーを使うのが良いのです。 ですが、環境やお金の問題などで、ボーイングも寄せ物や似せ物から直していかざるを得ない時は致し方はありません。
因みに、アドバイスへは、質問者様は、初心者と強いて言っていても、初級者かそれ以上弾けると心得ると分り良いでしょう。
また、オールドボーに腰抜けが多いのではなく、整備と云って腰を抜いて売る弦楽器店が広げた誤解でしょう。 大切なオールドボーを、私も一本腰抜けに変えられて唖然としたことがあります。 後に、本職に直して頂きました。
[55575]
Re: W.E.Hill & Sonsの " 弓 "
投稿日時:2024年12月20日 03:58
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
みな様
なお、製作者名スタンプの弓もとても興味があります。
経験での製作者毎の特徴コメントは、貴重で大切と思いますので、知っている方の弓の体験談など、コメントお願い致します
No. Hillwork Name
60-70 James Tubbs
Samuel Allen
85-45 Sydney Braithwaite Yeoman
89-30 William Napier
92-57 William Charles Retford
94-39 William Grieve Johnston
95-16 Charles Frederick Leggatt
04-30 Frank Donald Napier
19-60 William Richard Retford
0 19-30 Arthur Scarbrow
1 17-60 Arthur Henry Copley
2 17-43 Edgar Bishop
3 20-46 Albert Leeson
4 20-39 Leslie Alfred Baily
5 19-39 Arthur John Barnes
6 22-61 Arthur Richard Bultitude
7 45-62 William D. Watson
8 49-73 Malcom Maurice Taylor
9 49- Ronald Harding
10.x 46-68 Arthur Brown
11 40- Allen Willis
12 36-66 Garner Wilson
13 David Taylor
14 John Clutterbuck
15 66-78 Brian Alvey
16 67-72 Stephen Bristow
17 -76 Ian Shepherd
18 70- David Earl
19 77-80 Matthew Coltman
20 77-83 John W. Stagg
21 78-85 Derek Wilson
22 81-84 Timothy Baker
なお、製作者名スタンプの弓もとても興味があります。
経験での製作者毎の特徴コメントは、貴重で大切と思いますので、知っている方の弓の体験談など、コメントお願い致します
No. Hillwork Name
60-70 James Tubbs
Samuel Allen
85-45 Sydney Braithwaite Yeoman
89-30 William Napier
92-57 William Charles Retford
94-39 William Grieve Johnston
95-16 Charles Frederick Leggatt
04-30 Frank Donald Napier
19-60 William Richard Retford
0 19-30 Arthur Scarbrow
1 17-60 Arthur Henry Copley
2 17-43 Edgar Bishop
3 20-46 Albert Leeson
4 20-39 Leslie Alfred Baily
5 19-39 Arthur John Barnes
6 22-61 Arthur Richard Bultitude
7 45-62 William D. Watson
8 49-73 Malcom Maurice Taylor
9 49- Ronald Harding
10.x 46-68 Arthur Brown
11 40- Allen Willis
12 36-66 Garner Wilson
13 David Taylor
14 John Clutterbuck
15 66-78 Brian Alvey
16 67-72 Stephen Bristow
17 -76 Ian Shepherd
18 70- David Earl
19 77-80 Matthew Coltman
20 77-83 John W. Stagg
21 78-85 Derek Wilson
22 81-84 Timothy Baker
[55576]
Re: W.E.Hill & Sonsの " 弓 "
投稿日時:2024年12月20日 06:21
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
捕捉 : また、Hill商会の弓は、作者のMarkで識別できる弓が割りとあります。 [55575]
では無印や旧式は割愛しましたが、新式Markでは左端のNo.がチップに付いています。 Hillの弓をお持ちなら確認してみると良いでしょう。 また、他英国弓を使う方も、Hillの作者ではないか?確認してみるのもよいでしょう
さて、Hillの弓と言えば、鯨のヒゲ、鼈甲、金、ユリなどの紋章など装飾性が高い弓をよく目にします
私は、装飾がない作者6番のトルテスタイル、1930年ごろを使います。 6番は、薔薇の紋章の弓で有名な方で、もし薔薇の鼈甲ならコレクション向けで日常的には使いませんので。。
15番 Brian Alveyは「[35200]
H.R.Pfretzschner 改め L.Morizot」にできて来ます。 恐らく独立後'80s '90sの弓ですが、オールドとされるとのこと。 これは弓のスタイルがオールドの意で、ほぼHill商会での弓に近しいのでしょう。 ちょっと気に入った、H.R.Pfretzschnerに似てるとのことです
H.R.Pfretzschnerは、Vuillaume の弓を作った者で、先生からも進められていたのでしょう。 Tourte, Vuillaume, Voirinラインの作風で、Hillとも共通性が多かったのでしょう
Hillは、Sartoryとは異なり、然りスタイルも感触も異なるでしょう。 Sartoryも良いとのことで、そちらに行かれたでしょう
[55575]
Re: W.E.Hill & Sonsの " 弓 "
投稿日時:2024年12月20日 03:58
投稿者:松毬(ID:NIgVCGE)
みな様
なお、製作者名スタンプの弓もとても興味があります。
経験での製作者毎の特徴コメントは、貴重で大切と思いますので、知っている方の弓の体験談など、コメントお願い致します
No. Hillwork Name
60-70 James Tubbs
Samuel Allen
85-45 Sydney Braithwaite Yeoman
89-30 William Napier
92-57 William Charles Retford
94-39 William Grieve Johnston
95-16 Charles Frederick Leggatt
04-30 Frank Donald Napier
19-60 William Richard Retford
0 19-30 Arthur Scarbrow
1 17-60 Arthur Henry Copley
2 17-43 Edgar Bishop
3 20-46 Albert Leeson
4 20-39 Leslie Alfred Baily
5 19-39 Arthur John Barnes
6 22-61 Arthur Richard Bultitude
7 45-62 William D. Watson
8 49-73 Malcom Maurice Taylor
9 49- Ronald Harding
10.x 46-68 Arthur Brown
11 40- Allen Willis
12 36-66 Garner Wilson
13 David Taylor
14 John Clutterbuck
15 66-78 Brian Alvey
16 67-72 Stephen Bristow
17 -76 Ian Shepherd
18 70- David Earl
19 77-80 Matthew Coltman
20 77-83 John W. Stagg
21 78-85 Derek Wilson
22 81-84 Timothy Baker
なお、製作者名スタンプの弓もとても興味があります。
経験での製作者毎の特徴コメントは、貴重で大切と思いますので、知っている方の弓の体験談など、コメントお願い致します
No. Hillwork Name
60-70 James Tubbs
Samuel Allen
85-45 Sydney Braithwaite Yeoman
89-30 William Napier
92-57 William Charles Retford
94-39 William Grieve Johnston
95-16 Charles Frederick Leggatt
04-30 Frank Donald Napier
19-60 William Richard Retford
0 19-30 Arthur Scarbrow
1 17-60 Arthur Henry Copley
2 17-43 Edgar Bishop
3 20-46 Albert Leeson
4 20-39 Leslie Alfred Baily
5 19-39 Arthur John Barnes
6 22-61 Arthur Richard Bultitude
7 45-62 William D. Watson
8 49-73 Malcom Maurice Taylor
9 49- Ronald Harding
10.x 46-68 Arthur Brown
11 40- Allen Willis
12 36-66 Garner Wilson
13 David Taylor
14 John Clutterbuck
15 66-78 Brian Alvey
16 67-72 Stephen Bristow
17 -76 Ian Shepherd
18 70- David Earl
19 77-80 Matthew Coltman
20 77-83 John W. Stagg
21 78-85 Derek Wilson
22 81-84 Timothy Baker
さて、Hillの弓と言えば、鯨のヒゲ、鼈甲、金、ユリなどの紋章など装飾性が高い弓をよく目にします
私は、装飾がない作者6番のトルテスタイル、1930年ごろを使います。 6番は、薔薇の紋章の弓で有名な方で、もし薔薇の鼈甲ならコレクション向けで日常的には使いませんので。。
15番 Brian Alveyは「[35200]
[35200]
H.R.Pfretzschner 改め L.Morizot
投稿日時:2007年10月23日 10:27
投稿者:混乱のさなか(ID:NyM0UWc)
お店めぐり第1弾出かけてきました。2軒はしごで、相当エネルギーを消費してくたくたです。
でも、収穫がありました。
1軒目のお店で彼女が気に入ったものは、Brian Alvey(英国)の弓。作者はまだご存命ですがオールドに分類される弓で1500ポンドでした。
操作性やバランスは、Pfretzschnerととてもよく似ている感じでした。音はもっと明るい表現力のある弓のように思いました。にもかかわらず、価格差は倍。 こういうことゆえに弓選びは難しいんですね。
2軒目のお店で彼女が気に入ったのは、L.Morizot Fils(息子さんの作) 1955年作です。ギヨーム社の鑑定書付き。価格は3500ポンドと予算を超えています。 が、音の世界は他の2本と比べ物にならないくらい深み、厚みがあるように思いました。この音の違いでこの価格差であれば、もうPfretzschnerには戻れないという感じです。
本人の気に入りようがまたすごく(出会いというのはこういうものかと感じさせます。)、弓にさっそく名前をつけて話しかける、緩めるのを忘れかけては、「あ、このままじゃリラックスできないからね。」と言って緩めてあげる、まるでお友達のようです。今まではこんなことはありませんでした。(かなり幼いです。)
曲を弾くときには「オーケストラのバックが聞こえるような気がする。」と練習にも積極的(少なくとも本日は、)。
ここまで気に入られると、もう裏をとらずにこれにしてしまおうかという気にもなっています。
3000ポンドでもかなり背伸びだったので、あと500の工面、どうするか頭の痛い所です。
でも、収穫がありました。
1軒目のお店で彼女が気に入ったものは、Brian Alvey(英国)の弓。作者はまだご存命ですがオールドに分類される弓で1500ポンドでした。
操作性やバランスは、Pfretzschnerととてもよく似ている感じでした。音はもっと明るい表現力のある弓のように思いました。にもかかわらず、価格差は倍。 こういうことゆえに弓選びは難しいんですね。
2軒目のお店で彼女が気に入ったのは、L.Morizot Fils(息子さんの作) 1955年作です。ギヨーム社の鑑定書付き。価格は3500ポンドと予算を超えています。 が、音の世界は他の2本と比べ物にならないくらい深み、厚みがあるように思いました。この音の違いでこの価格差であれば、もうPfretzschnerには戻れないという感じです。
本人の気に入りようがまたすごく(出会いというのはこういうものかと感じさせます。)、弓にさっそく名前をつけて話しかける、緩めるのを忘れかけては、「あ、このままじゃリラックスできないからね。」と言って緩めてあげる、まるでお友達のようです。今まではこんなことはありませんでした。(かなり幼いです。)
曲を弾くときには「オーケストラのバックが聞こえるような気がする。」と練習にも積極的(少なくとも本日は、)。
ここまで気に入られると、もう裏をとらずにこれにしてしまおうかという気にもなっています。
3000ポンドでもかなり背伸びだったので、あと500の工面、どうするか頭の痛い所です。
H.R.Pfretzschnerは、Vuillaume の弓を作った者で、先生からも進められていたのでしょう。 Tourte, Vuillaume, Voirinラインの作風で、Hillとも共通性が多かったのでしょう
Hillは、Sartoryとは異なり、然りスタイルも感触も異なるでしょう。 Sartoryも良いとのことで、そちらに行かれたでしょう
[55577]
Re: W.E.Hill & Sonsの " 弓 "
投稿日時:2024年12月20日 08:20
投稿者:pochi(ID:Njh0YTg)
"James Tubbs"の弓を使っていましたが剛弓で先生の"D.Pecatte"とは余りに違い過ぎて弓を探し始めました。"James Tubbs"は重めで腰抜け何かではありません。噛みも良いのでガンガン弾くだけなら良いかも。
[55578]
Re: W.E.Hill & Sonsの " 弓 "
投稿日時:2024年12月20日 17:19
投稿者:松毬(ID:J2SSVxE)
さすがだわぁ~🤭 TabbsはHillではW.E.Hillの時代で、また、弓そのものが別格ですね。
「チャンピオン」「トルテ、ペカット、ボアランと並ぶと言っても過言ではない」など他、次に詳しく書いてあります。 https://www.ossia-violin.co.jp/bow/james-tubbs
因みに、キレイなベル型、初期のトルテヘッドなわけで、鉞ヘッドのペカットとはイメージが離れますが、要は弓の棒で同じビジュアルイメージです
pochi様 ありがとうございます
剛弓だったんですね。 今度、こちら[55504]
の腰抜け職人を紹介いたしますね?😁
「チャンピオン」「トルテ、ペカット、ボアランと並ぶと言っても過言ではない」など他、次に詳しく書いてあります。 https://www.ossia-violin.co.jp/bow/james-tubbs
因みに、キレイなベル型、初期のトルテヘッドなわけで、鉞ヘッドのペカットとはイメージが離れますが、要は弓の棒で同じビジュアルイメージです
pochi様 ありがとうございます
剛弓だったんですね。 今度、こちら[55504]
[55504]
Re: 弓の質問
投稿日時:2024年11月09日 09:43
投稿者:松毬(ID:GBhpcEU)
弓①は、腰は全く無いけど、と書いてあるが、弓の機能として健全で故にBowing問題が解決する良い弓です。 つまり、腰は健全にあるでしょう。
弓②は、腰が物凄く強い弓で、と書いてあるが、と云うより剛弓なんでしょう。 弓の機能に問題を残して扱いにくいのでしょう。
おまけに、古い弓が手に入る環境で、よい音色も得るだろうから、これを拒否る話ではありません。 寄せ物、似せ物よりも、初心者から本物を使うのがよく、整備されたトルテやビヨームの弓などオールドボーを使うのが良いのです。 ですが、環境やお金の問題などで、ボーイングも寄せ物や似せ物から直していかざるを得ない時は致し方はありません。
因みに、アドバイスへは、質問者様は、初心者と強いて言っていても、初級者かそれ以上弾けると心得ると分り良いでしょう。
また、オールドボーに腰抜けが多いのではなく、整備と云って腰を抜いて売る弦楽器店が広げた誤解でしょう。 大切なオールドボーを、私も一本腰抜けに変えられて唖然としたことがあります。 後に、本職に直して頂きました。
弓②は、腰が物凄く強い弓で、と書いてあるが、と云うより剛弓なんでしょう。 弓の機能に問題を残して扱いにくいのでしょう。
おまけに、古い弓が手に入る環境で、よい音色も得るだろうから、これを拒否る話ではありません。 寄せ物、似せ物よりも、初心者から本物を使うのがよく、整備されたトルテやビヨームの弓などオールドボーを使うのが良いのです。 ですが、環境やお金の問題などで、ボーイングも寄せ物や似せ物から直していかざるを得ない時は致し方はありません。
因みに、アドバイスへは、質問者様は、初心者と強いて言っていても、初級者かそれ以上弾けると心得ると分り良いでしょう。
また、オールドボーに腰抜けが多いのではなく、整備と云って腰を抜いて売る弦楽器店が広げた誤解でしょう。 大切なオールドボーを、私も一本腰抜けに変えられて唖然としたことがあります。 後に、本職に直して頂きました。
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Re: W.E.Hill & Sonsの " 弓 "
投稿日時:2024年12月20日 17:50
投稿者:松毬(ID:EIY1ZmQ)
Hillの弓、及び、Hillの職人の弓は、価格の幅が非常に広くて、値段で困ることがないのも特徴です
15番 Brian Alvey £1,500(今30万円位)「[35200]
H.R.Pfretzschner 改め L.Morizot」です。 存命とあるので新品価格でしょう
最高は、Tubbsの金、彫金の更にスペシャルで1,000万円越えるみたいです
15番 Brian Alvey £1,500(今30万円位)「[35200]
[35200]
H.R.Pfretzschner 改め L.Morizot
投稿日時:2007年10月23日 10:27
投稿者:混乱のさなか(ID:NyM0UWc)
お店めぐり第1弾出かけてきました。2軒はしごで、相当エネルギーを消費してくたくたです。
でも、収穫がありました。
1軒目のお店で彼女が気に入ったものは、Brian Alvey(英国)の弓。作者はまだご存命ですがオールドに分類される弓で1500ポンドでした。
操作性やバランスは、Pfretzschnerととてもよく似ている感じでした。音はもっと明るい表現力のある弓のように思いました。にもかかわらず、価格差は倍。 こういうことゆえに弓選びは難しいんですね。
2軒目のお店で彼女が気に入ったのは、L.Morizot Fils(息子さんの作) 1955年作です。ギヨーム社の鑑定書付き。価格は3500ポンドと予算を超えています。 が、音の世界は他の2本と比べ物にならないくらい深み、厚みがあるように思いました。この音の違いでこの価格差であれば、もうPfretzschnerには戻れないという感じです。
本人の気に入りようがまたすごく(出会いというのはこういうものかと感じさせます。)、弓にさっそく名前をつけて話しかける、緩めるのを忘れかけては、「あ、このままじゃリラックスできないからね。」と言って緩めてあげる、まるでお友達のようです。今まではこんなことはありませんでした。(かなり幼いです。)
曲を弾くときには「オーケストラのバックが聞こえるような気がする。」と練習にも積極的(少なくとも本日は、)。
ここまで気に入られると、もう裏をとらずにこれにしてしまおうかという気にもなっています。
3000ポンドでもかなり背伸びだったので、あと500の工面、どうするか頭の痛い所です。
でも、収穫がありました。
1軒目のお店で彼女が気に入ったものは、Brian Alvey(英国)の弓。作者はまだご存命ですがオールドに分類される弓で1500ポンドでした。
操作性やバランスは、Pfretzschnerととてもよく似ている感じでした。音はもっと明るい表現力のある弓のように思いました。にもかかわらず、価格差は倍。 こういうことゆえに弓選びは難しいんですね。
2軒目のお店で彼女が気に入ったのは、L.Morizot Fils(息子さんの作) 1955年作です。ギヨーム社の鑑定書付き。価格は3500ポンドと予算を超えています。 が、音の世界は他の2本と比べ物にならないくらい深み、厚みがあるように思いました。この音の違いでこの価格差であれば、もうPfretzschnerには戻れないという感じです。
本人の気に入りようがまたすごく(出会いというのはこういうものかと感じさせます。)、弓にさっそく名前をつけて話しかける、緩めるのを忘れかけては、「あ、このままじゃリラックスできないからね。」と言って緩めてあげる、まるでお友達のようです。今まではこんなことはありませんでした。(かなり幼いです。)
曲を弾くときには「オーケストラのバックが聞こえるような気がする。」と練習にも積極的(少なくとも本日は、)。
ここまで気に入られると、もう裏をとらずにこれにしてしまおうかという気にもなっています。
3000ポンドでもかなり背伸びだったので、あと500の工面、どうするか頭の痛い所です。
最高は、Tubbsの金、彫金の更にスペシャルで1,000万円越えるみたいです
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